AVアンプをDENON AVR-X4000に変えたら音の臨場感がすごい

久しぶりに、病気とは全く関係ないAV関連のネタです。本来このブログはデジタルとかガジェットとかそういうことがメインのテーマの一つだったのです。まさか病気関連の記事がこんなに多くを占めることになるとは、ブログを始めた10年前には思いもよりませんでした。まあそれも人生ですね。ブログとは人生なり、なんて(笑)。
さて、我が家では、普段家族3人で過ごしているリビングルームをホームシアター的にしています。


プロジェクター(普段見るのは液晶テレビ)とAVアンプ、そして6本のスピーカー(5.1チャンネル。フロント2本とセンターはInfinity、サラウンドとサブウーハーはヤマハ)で構成しています。

その中核になるAVアンプは、数年前にこのブログにも書いた、DENONのAVR-3311でした。
▼家のAVアンプをDENON AVR-3311にしたらあまりの音の変化にビックリした。
しかし、これが僕の入院中に故障してしまいました。家内から「録画した番組が映らない」と聞き、一時帰宅で家に帰って来た時にいじってみると、確かに音は出るものの、映像がテレビに映りません。
いろいろ試してみると、HDMIで接続したブルーレイレコーダーやApple TVの映像出力がテレビに映りません
ネットで検索してみると、どうもDENONのAVアンプのHDMI絡みの故障は、修理に出すとボードの交換になってしまうらしく、代金も数万円もかかるとのこと。
一方、DENONのAVアンプの最新機種であるAVR-X4000の販売価格(最安値)を某価格比較サイトで調べてみたら、なんと7万円前後に値下がりしていました(2013年12月当時。現在は8万円弱)。希望小売価格は15万円なのに。だったら修理するよりそっちを買った方がいいよね、ということで、退院と同時に購入することにしました。
うちはテレビを見るよりも音楽を聴くことの方が多く、夕飯の時も、週末の昼間も、リビングではテレビをつけずに、Apple TVとAVアンプ経由で経由でiPhoneからAirPlayで音楽を流すことが多くなっています。主にジャズやボサノバなど。
そのため、AVアンプがないと、せっかく退院しても我が家での生活が少し寂しくなってしまいます。ということで、退院直前の病室で、ネットを検索して性能や価格を調べ、病院にいるうちにこのAVR-X4000を発注しました。最終的に当時のほぼ最安値だったアマゾンで買いました。

しかしこの後、ちょっとしたトラブルが。家に届いたAVR-X4000を早速設置して、スピーカーを接続し、ひと通りの設定(部屋の音響的な問題を補正して最適化する音場補正技術「Audyssey MultEQ XT32」等)を終え、音楽を聴き始めたら、すぐに電源が落ちて、電源ランプが点滅するエラー状態になってしまいます。
説明書を見ると、「スピーカーケーブルの芯線どうしが接触したり、芯線が端子から外れたりして、芯線が本機のリアパネルに接触したため、保護回路がはたらいている可能性があります。」とのこと。でも、改めてスピーカーケーブルの端末処理をして、接続し直しても、電源ランプ点滅状態は解消しません。さらには、スピーカーケーブルを全部外しても、電源ランプ点滅状態になります。
困ってDENONのカスタマーサポートに電話した結果、初期不良での交換となりました。が、ここからが意外な展開。DENONのサポート担当の方によると、「DENONが直接交換するよりも、購入店であるアマゾンさんに交換してもらった方が早いですよ」とのこと。早速アマゾンのWebサイトにアクセスして、注文履歴から返品・交換処理を進めたところ、即、新品が出荷されました。故障商品は後から日本郵便さんに集荷してもらって返品します。
さすがアマゾン、と思いました。商品に故障があれば、返品を確認するより先に、新品を即出荷。すばらしい対応に感心してしまいました。なお、すぐに届いた新品を改めて設置して、接続、設定したところ、無事に使うことができるようになりました。ここまで、退院直後の体力のない身体には、一仕事でした(笑)。
さて、このAVR-X4000。ネットでは、特にステレオ音源の再生においては、AVアンプの域を超越してミドルクラスのプリメインアンプ級、との情報もあったため、期待して購入しました。子供が生まれてからは、なかなか映画を見る機会は少なく、前述のように音楽を聴く機会の方が多いため、以前から2チャンネル再生の音質は重視したいと思っていました。3年前に、それまで使っていたヤマハのAVアンプからDENONのAVR-3311に買い替えたのも、音質重視の結果でした。
僕はこのAVR-X4000とフロントスピーカー(Infinity Alpha 40)をバイアンプ接続して使っています。AVR-X4000自体は7.1ch対応なのですが、家のスピーカーは5.1chのため、2チャンネル分のアンプが余ります。それを活用し、フロントスピーカー1本に対し2チャンネル分のアンプを割り当て、スピーカーの高音部と低音部を別々のアンプで駆動することで、よりクリアで高音質な再生が可能になります。これはAVR-3311の頃も同じです。
実際に音楽を聞いてみたところ、全体的に音質は向上していると思いましたが、特にボーカルの生々しさ、また伴奏のピアノの艶やかさが増しているように感じました。結果、アーティストが目の前で歌っているような音の臨場感がすばらしいです。
Helen MerrillのYou’d Be So Nice To Come Home To、Holly ColeのCalling you、さらにはEric ClaptonのAutumn Leaves、平井堅のThe Roseなど、ボーカルで聴かせる曲の再現性、臨場感はすばらしいと思いました。
ピアノの艶やかさという点では、Bill Evans Trioもすばらしい。Bill Evansの繊細な指使いがスピーカーを通して目に浮かぶようです。臨場感という点では、John ColtraneのBalladsなどのジャズの名盤も、生々しく聞き応えがあります。
臨場感といえば、映画の5.1ch再生もすばらしいです。レ・ミゼラブルの冒頭の造船所のシーンは、ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウの歌声の生々しさに加え、波の音や綱を引くときの金具の音などのサラウンド音声による臨場感がすごい。
余談ですが、このレ・ミゼラブルという映画は、ミュージカルのため全編通して歌が流れます。その歌は全曲が俳優陣によるライブ録音となっています。つまり口パクなし。その俳優陣の渾身の歌声が生々しく再現されてすばらしいです。
まあ前に使っていたAVR-3311とは、もはや比較試聴できないので、あくまで記憶に基づく僕の感覚、ですけれど。それでも、前の機種との音の違いは、家事をしながら聞いている家内にも分かったようで、初めて鳴らしたときには音質の良さにちょっと驚いていました。
このアンプが7万円前後(購入時点)とは、本当にお買い得でした。今は値上がりして、某価格比較サイトによる最安値が8万円前後のようですが、僕の感覚ではそれでも十分にお買い得だと思います。
このAVR-X4000はこのように2チャンネル再生が非常にすばらしいため、ハイレゾ音源の再生も相当にすばらしいとネットで見ました。これからチャレンジしてみたいと思っています。iPhoneの圧縮音源の再生でも十分に違いが分かったので、ハイレゾ音源になるとどんなことになるのか、今から楽しみです。

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「AVアンプをDENON AVR-X4000に変えたら音の臨場感がすごい」への2件のフィードバック

  1. こんばんは。
    通りがかりのものです。このたびはご退院おめでとうございます。
    ちょっと気になったので一言。
    AVR-3311の故障の一因は、廃熱不良ではないかと。
    拝見したところ、天板のクリアランスが殆どありませんね。
    機器に熱が篭ると壊れやすくなりますよ。
    せっかく機器を更新しても、遠からず故障を繰り返すかもしれません。
    また、パフォーマンスも低下するものと思われます。
    インシュレーターやコードなど大層こだわる一方で
    アンプの設置に頓着されない方がよく見受けられます。もったいないですね。
    見栄えは落ちますが、レイアウトを見直したほうがよろしいかと。
    それでは、よきオーディオライフを!

  2. たまたまさん、コメントありがとうございます。
    天板のクリアランスの件、実は認識しております。夏はかなり熱くなるので、なんとかしないととは思っているのですが、諸事情により、このホームエレクターによる手作りAVボードが手放せないんですよね。。。今年の夏は小型扇風機等の排熱施策を検討しないとと考えています。
    いずれにせよ、アドバイスありがとうございます!

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