医師と患者の間の情報格差を前提とした信頼関係の構築とそれに基づくコミュニケーション

先日の近藤誠医師に関するブログ記事で、下記のように書きました。
▼近藤誠医師の「抗がん剤は効かない」「人間ドックは危険」等の極論に思うこと|オーシャンブリッジ高山のブログ

検査やがん治療に対する僕の考え方としては、

「念のため毎年の人間ドックは受けつつも、結局それで見つけられない病気も多いので、自覚症状が出た時に早めに病院を受診し、それで異常が見つかった時は、最善の治療を受けられる病院を探し出して、そこで医師としっかり話し合って自分も納得した治療を受ける」

ということが一番大切ではないかと思います。


そして最後に以下のように書きました。

なお、この「医師としっかり話し合って」の部分には、「医師と患者の間の情報格差を前提とした信頼関係の構築とそれに基づくコミュニケーション」という別の問題があります。それについては別途書いてみたいと思います。

この近藤誠医師の件を取り上げた際、僕の考え方に賛同いただくコメントと合わせて、下記のような主旨のコメントもいただきました。

「医師と相談するといっても簡単ではありません。適切な質問を考え出すことすら難しく、その上で医師に質問しても、『知識のない患者には答えを理解できないだろう』という前提が医師の側にあるので、望むような答えを得られません。だから会話すら成立しません」

これは前述の「医師と患者の間の情報格差を前提とした信頼関係の構築とそれに基づくコミュニケーション」に関する問題の一つの例だと思います。
そもそも医師と患者の間には、大きな情報格差があります。患者がどこまで本を読んでも、インターネットで調べても、医師の知識レベルに追いつくことは不可能です。当たり前です。それでも、患者はできる限り自分の病気に関する知識を集める必要があるかと思います。それが主体的に自分の治療方針を決めていくことにつながると思うからです。
そうした患者側の努力に加え、医師の側にも、できるだけ患者の目線に降りてくる努力が必要なのではと思います。患者の知識が限られているのは当然として、いかに患者が理解できる言葉で分かりやすく説明するかが求められるのだと思います。
そうやって患者の側も医師の側もお互いに歩み寄る努力をすることで、信頼関係が構築され、それに基づくスムースなコミュニケーションが成り立つのではないかと思います。簡単なことではないかもしれませんが。
僕自身は、脳腫瘍(グリオーマ)のときも、白血病・悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)のときも、病気が見つかると、アマゾンで病気に関する本を何冊も買って読み、インターネットで信頼できるサイト(下記)の情報を読みました。家内は通っている大学の図書館から、医学部生用の教科書を借りてきてくれました。
また特に白血病・悪性リンパ腫の時は、このブログで何度も書いているように、インターネットで海外の最新論文も調べました。
そうして情報を収集した上で、先生にいろいろと質問をしました。脳腫瘍のときは東京女子医科大学病院の先生方に比較的お任せでしたが、白血病・悪性リンパ腫のときには、学会でも治療方針が明確になっていないことから、虎の門病院の先生方に相談に乗っていただき、治療方針に関する議論にお付き合いいただきました。そのお陰で、心から納得のいく治療を受けることができ、今の自分があります。
また僕の場合は、幸運なことに、先生方に大変恵まれていたという要素が非常に大きいようにも思います。女子医大の村垣先生、丸山先生、前林先生、そして虎の門病院の谷口先生、GY先生、MY先生。どの先生も、常に患者である僕の質問に真摯に耳を傾け、ごまかしのないきちんとした答えを返してくださいました。
そうした先生方には心から感謝しています。改めてありがとうございました。
これからも信頼関係に基づくコミュニケーションを心がけていきたいと思います。でもそれは、医師との関係に限った話ではなく、仕事でもなんでもきっと同じですね。
<参考> 僕ががんに関して参考にしたサイトの情報です。
▼がん情報サービス
国立がん研究センターが運営するサイト。がんの種類ごとに特徴や治療方法などの情報が詳しく掲載されています。
・脳腫瘍(成人)
・悪性リンパ腫の診断と治療
・悪性リンパ腫の病理組織像
・急性リンパ性白血病
▼がんサポート|がんと生きるすべての人を応援します。
「がんサポート」という雑誌のコンテンツが掲載されているサイト。がんの種類ごとの最新の治療方法等の情報が充実しています。一部会員登録(無料)が必要。
・脳腫瘍
・悪性リンパ腫
・急性リンパ性白血病

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「医師と患者の間の情報格差を前提とした信頼関係の構築とそれに基づくコミュニケーション」への2件のフィードバック

  1. 以前、一度Facebookにメッセージさせて頂きました。
    お元気そうでなによりです。
    高山さんのブログではいつも考えさせられる事が多く、今回のテーマも何だかハッとさせられました。
    患者の目線まで降りて話をする事、医療従事者として忘れてはならないことですね。
    心に刻んでおきます。

  2. うわあ、宮迫さん!!!ブログ読んでくださっているとは全く思っていませんでした!その節は大変お世話になりました。。。FBでコメントいただいていたんですね。すみません、気づいていませんでした。。。後で個別にご連絡しますね!

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