育児中のがん患者、全体の7%も/患者平均年齢は43〜47歳

昨日、こちらの記事を読みました。
▼育児中にがんと診断、年間5万6千人もいた


国立がん研究センターによる国内がん患者数の推計結果に関する記事です。朝日新聞の記事がハフィントン・ポストに掲載されていました。

18歳未満の子どものいる国内のがん患者が年間約5万6千人発生しているとする初の推計結果を発表した。

育児中にがんが見つかって治療に入る患者が5万6千人もいるということが取り上げられています。がん患者全体の7%にも当たるようです。
僕がこの記事を読んで一番意外だったのは下記の箇所です。

患者の平均年齢は男性46・6歳、女性43・7歳。

これまで考えていたよりもかなり若いと感じました。
僕自身、最初のがん(悪性脳腫瘍)が見つかったのは40歳、2回目のがん(白血病・悪性リンパ腫)が見つかったのは42歳のときでした。僕の父も40代なかばで舌がんが見つかり、闘病の末に亡くなりました。僕が高校2年生のときでした。
でも、一般的にはがんが見つかるのは60歳以上の方が多いのではないか、と漠然と思っていました。
「日本人は2分の1ががんになり、3分の1ががんで死ぬ」とよく言われます。でも、発病するタイミングは比較的高齢になってからが多いのでは、と思っていました。しかし、今回の発表によると、もっと若くして発病される患者さんも多いようです。
確かに、自分ががんになってから知り合った周囲のがん患者さんにも、自分と同年代の40歳前後の方が多いように思います。小さいお子さんがいらっしゃる方も多いです。
もちろん自分と同年代だから知り合いやすいという面もあると思います。でも、今回の推計結果を見ると、実際にこの年代のがん患者さんは多いことが分かります。
がんセンターの担当者の方は下記のように話しています。

がんの宣告は、患者本人だけでなく、子どもにも大きな影響を与えるとされる。同センターがん政策科学研究部の担当者は「患者や子を多方面から十分にサポートをしていく体制が不可欠」と話す。

僕が脳腫瘍の手術を受けたとき、娘は1歳でした。白血病・悪性リンパ腫の治療で7ヶ月入院したときは3歳でした。3歳になると、子どもも少しずついろいろなことが分かってきます。抗がん剤で脱毛した僕の頭を見て「パパ、おじいちゃんになっちゃったの?」と不思議がる娘に、家内はきちんと理由を説明してくれていました。
5歳になった娘は、今でも折に触れて「パパ、もう絶対に入院しないでね!だって本当に寂しかったんだからね!」と言います。
2回の闘病では娘にも家内にも本当に心配と負担をかけました。家内は仕事の合間を縫って頻繁にお見舞いに来てくれました。週末には保育園のない娘をベビーカーに乗せて2人で病院に来てくれました。
家族の支えがなければ、とてもあの辛い治療は乗り越えられませんでした。家族の支えがなければ、もうとっくに僕はこの世にいません。そしてその家族の支えは、家内の職場の方や娘の保育園の先生の協力の上に成り立っていました。
患者にとって最大の支えは家族です。でもその家族にも、闘病は大きな負担となります。精神的にも、肉体的にも、経済的にも。患者と家族全体をサポートする仕組みが充実していくことを願っています。

★闘病記ブログランキングに参加しています。下の病名ボタンをクリックしてくださると、ランキングが上昇し、より多くのがん患者さんに僕の闘病記が届きます。よろしければクリックしてくださるとうれしく思います。4回のがんをがんを乗り越えた経験が、一人でも多くの患者さんに届きますように…

にほんブログ村 病気ブログ 白血病へ  にほんブログ村 病気ブログ 悪性リンパ腫へ  にほんブログ村 病気ブログ 脳腫瘍へ