「つかえるITを、世界から。」をミッションとし、海外製テクノロジーをベースとした事業開発を手がける株式会社オーシャンブリッジ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高山知朗、以下オーシャンブリッジ)は、セキュアコラボレーションシステムの最新バージョン「ProjectDox 6.0 SR6」(プロジェクトドックス、開発元:米国Avolve Software)を本日販売開始しました。Webサイトにて無料トライアルも受付開始しました。
■「ProjectDox」とその革新的なアーキテクチャについて
ProjectDoxは図面・文書管理システムをベースとしたセキュアコラボレーションシステムです。しかし従来のシステムと異なり、登録されたファイルはサーバ上で軽量な表示用データ(CDL)に変換されてクライアントPCに提供されるという独自のアーキテクチャを採用しています。そのためユーザは、CAD等の特別なソフトウェアがなくても、Webブラウザ上で稼働する高速ビューワ「Brava!」により快適にファイルを閲覧することができます。
またこのアーキテクチャにより、強固なセキュリティも実現しています。従来のシステムは、アクセス権のあるユーザには生データをそのままダウンロードさせてしまうため、アクセス権さえあれば表示はもちろん編集(改ざん)、印刷、持ち出しが自由にできてしまいました。ProjectDoxはユーザ毎に、表示のみ許可、印刷も許可、生データダウンロード(持ち出し)も許可といったきめ細かなセキュリティ設定が可能となっています。また持ち出す際にも、閲覧期限設定や機密箇所マスキングなどのセキュリティをファイルに埋め込むことが可能です。
その他、ビューワ上でファイルに対してコメントや変更指示などを書き込むマークアップ機能や、掲示板機能、メール通知機能、ページ単位での全文検索機能、ファイル操作履歴管理機能なども有しています。
今回の最新バージョンでは、バージョンの異なる2つのファイルを重ねて変更箇所に色を付けて表示できる「ファイル比較機能」が搭載されました。またLDAP(Active Directoryなど)にも対応し、シングルサインオンも可能になりました。
■企業間コラボレーションにおけるセキュリティ強化とコスト削減を同時に実現
ProjectDoxを使うことにより、図面・文書の配布や、その内容のレビュー、修正指示の伝達、修正箇所の確認、過去のファイルの検索といった、図面・文書にまつわるさまざまな業務やコミュニケーションを、従来の電話・紙・メールを使ったやり方と比較して大幅に効率化することができます。またユーザ権限を細かく設定できることに加え、誰がいつ見たのか/持ち出したのか、誰がどんな変更指示をしたのか等の操作履歴も残るため、高いセキュリティレベルも確保されます。さらにオーシャンブリッジの提供するSaaS(ASP)型画面共有ツール「ISL Light」を併用することで、リアルタイムなコラボレーションも実現できます。
昨今、製造業では、海外への生産移管やアウトソーシング等により、企業間・拠点間のコラボレーションの重要性が増しています。また建設業は歴史的に企業間コラボレーションが盛んです。しかし情報システムによるコラボレーションは、システムやネットワークのコストを押し上げると同時に、情報漏えい等のセキュリティリスクも大幅に増大させます。ProjectDoxは、そうした企業間・拠点間コラボレーションを低コストで実現し、かつセキュリティも強化します。さらに日々の業務やコミュニケーションも大幅に効率化し、新しいワークスタイルを実現します。
すでにProjectDoxは、欧米の大手建設会社、設計事務所、製造業等、そして国内の大手製造業や建設業等で幅広く顧客を増やしています。オーシャンブリッジでは、今後2008年3月末までに、ProjectDoxを40社に導入することを目標にしています。
■ProjectDox 画面イメージ
■ファイル比較表示機能のイメージ
■ProjectDoxの主な機能
<ファイル管理基本機能>・ファイル登録機能・バージョン管理機能(同じ名称のファイルが登録されると自動的にバージョン番号を付与)・ファイル検索機能(フォルダ検索、属性検索、全文検索)
<高速Webビューワ機能>・Webブラウザベースの高速ビューワ「Brava!」(ActiveXコンポーネント)でさまざまなファイルを快適表示・ファイル比較表示機能(バージョンの異なる2つのファイルを重ねて、変更箇所に色を付けて表示)
<コラボレーション&コミュニケーション機能>・マークアップ機能(Brava!ビューワ上で変更指示やコメントなどを書き込み)・掲示板機能(ファイル単位の掲示板で、打ち合わせの記録や意見交換が可能)・メール通知機能(ファイル登録時、マークアップ・掲示板書き込み時等にユーザにメールで自動通知)・チームメール送信機能(参加ユーザ全員や特定ユーザにメールを送信)
<セキュリティ機能>・ユーザ別操作権限設定(各ユーザの登録・表示・ダウンロード・印刷等のファイル操作権限を設定可能)・ファイル操作履歴管理(ファイルに対する登録・表示・ダウンロード等のユーザ操作履歴を記録)・CSFファイル変換機能(登録されているファイルを、閲覧可能期限や、印刷・テキストコピー禁止、機密箇所マスキング、すかしなどのVisual Rights(ビジュアル・ライツ)セキュリティを埋め込んで暗号化したCSF(Content Sealed Format)ファイルに変換することが可能。)・LDAP対応(Active Directory等)によりシングルサインオンが可能
■対応ファイルフォーマット
・各種文書ファイル(Microsoft Office等)
・各種CADファイル(AutoCAD DWG/DXF/DWF、HPGL、ME10等)
・Adobe PDFファイル
・各種画像ファイル(TIFF、JPG、GIF、PNG、BMP等)
※文書ファイルについては、仮想プリンタにより表示用CDLデータに変換するため、Windows上で印刷可能な様々なファイルを取り扱うことが可能です。ただし、ファイル変換サーバに、各ファイルを表示・印刷できるアプリケーションをインストールする必要があります。
※各種CAD、Adobe PDFおよび各種画像ファイルについては、独自の変換エンジンによりCDLデータに変換します。そのため、より高精度な表示・印刷が可能です。
※各種CADファイルの対応フォーマットやAutoCADファイルの対応バージョンについては、Webサイトにてご確認下さい。
■動作環境
サーバ (ProjectDoxサーバ、Brava!サーバの2台構成が必須)
・OS: Windows Server 2003
・CPU: Pentium 4 Xeon 2.0GHz以上
・メモリ: 1GB以上
・HDD: 100GB以上
・DBMS: Microsoft SQL Server 2005
・Webサーバ: Microsoft IIS 6.0以上
クライアント
・OS: Windows 2000、XP
・Webブラウザ: Internet Explorer 6.x以上
■価格
・5プロジェクト: 300万円
・プロジェクト数無制限:550万円
※すべてのライセンスにおいて、ファイル数、クライアント数共に無制限。保守サポート料は初年度無償、次年度以降は20%。別途Microsoft SQL Serverが必要。上記価格は税別。
「Brava Enterprise」について
本製品は、文書管理・図面管理システムやECMなどに組み込んで、ファイル表示機能を追加する連携システムです。各システム上でファイルを開く際、クライアント側に専用のアプリケーションがなくても、指定ファイルを表示でき、テキストコピーや印刷などを行えます。また、ワークフローシステムとの連携では、スタンプや透かし文字などの埋め込み、ファイルの内容に対してコメントの追加、雲形や矢印などを追加して、変更や修正指示などを共有できます。
表示はWebブラウザー上で行え、Internet Explorerの他、Google Chrome、Firefox、Safariが利用できます。また、iPadにも対応しており、ユーザーの利用環境に依らない快適なファイル表示や共有環境を提供しています。