2014年01月17日

白血病・悪性リンパ腫闘病記(2):生検のためがんセンターに検査入院

前回の記事からの続きです)

さて、2013年4月17日(水)に東京女子医科大学病院で行ったPET検査でも、当然のように、背骨の一番下の仙骨の左側、お尻のあたりに、腫瘍らしきものが造影されて写っていました。

実は女子医大では、この3ヶ月前の2013年1月にもPET検査をしていました。2012年8月の会社の健康診断で腫瘍マーカー(SCC抗原)が高かったため、しばらく血液検査の結果を見つつ経過観察をしていましたが、念のためPET検査をしようということで実施したものです。でも、このときのPET検査では、お尻のあたりはもちろん、全身どこにも腫瘍らしきものは写っていませんでした。つまりこの2013年1月から4月までの3ヶ月間の間に、何もないところに腫瘍ができ、ここまで大きくなったのです。この腫瘍の進行の早さが分かります。

この時期、4月11日(木)から17日(水)という非常に短い期間に、MRI、CT、PETと画像診断に必要なひと通りの検査を受けることができたのは、本当に助かりました。というのも、後で分かることですが、僕の悪性リンパ腫は、B細胞性リンパ芽球性リンパ腫といって、非常に悪性度が高く、週単位で広がっていく進行の早いリンパ腫でした。女子医大の先生方のご尽力により、多くの患者さんの検査や診察の予定が詰まっている中、たった数日間という短期間にMRI、CT、PETと必要な検査をひと通り終えることができたことで、その後の生検を含め、考え得る限り最速で診断をつけて治療に入ることができたと思っています。

さて、PET検査まで終えて、各検査の画像を見て、何らかの腫瘍らしきものが僕の仙骨の左のあたり、左のお尻のあたりにあることは分かりました。でも、この腫瘍の正体が何かを正確に突き止めるには、最終的にはこの腫瘍らしきものの組織を取り出して分析する(生検)しかありません。

この部位の組織の生検をするとなると、これまでお世話になっていた脳神経外科や放射線科ではなく、診療科が変わって整形外科が担当になります。女子医大の脳神経外科の主治医の村垣先生や放射線科の主治医の前林先生と相談したところ、ここから先の検査は、女子医大ではなく、各種腫瘍に強い国立がん研究センター中央病院に行った方がよいのでは、ということになりました。

早速、紹介状を書いてもらい、脳神経外科の丸山先生にがんセンターの先生と連絡を取っていただいた結果、週明け早々の22日(月)に受診できることになりました。

その2013年4月22日(月)に、女子医大での検査画像一式を手に、築地の国立がん研究センター中央病院を受診しました。女子医大で用意していただいた検査画像一式を、骨軟部腫瘍科・整形外科の外来医長のK先生、O先生に見ていただいた上で、まずO先生の診察を受けました。その後、造影CT検査を受けてから、再度K先生に診ていただきました。

先生方によると、今回持参した画像を見る限り、この腫瘍の正体には以下のような可能性があるとのこと。

・骨肉腫(→ただし1月以降の短期間でここまで大きくなるかは疑問)
・他臓器のがんの転移(→ただしPETでは他の原発巣は見当たらず)
・グリオーマ(脳腫瘍)の転移(→可能性がゼロとは言えない)
・リンパ腫
・骨髄炎

ということで、診断を確定するためにも、早速この翌日の4月23日(火)から一泊二日で検査入院をして、生検を行うことになりました。

またK先生は、診察の際、僕の痛みのことを大変心配してくださいました。今飲んでいる痛み止めの薬があまり効かないと伝えたところ、「では麻薬を使うレベルですね」ということで、痛み止めの医療用麻薬であるオキシコンチン(毎朝、毎晩飲む)とオキノーム(痛みが強い時に飲む)を処方してくれました。

早速、がんセンターからの帰りのタクシー内でオキノームを一包飲み、それだけでは効かなかったので30分おきに追加し、計4包を飲んだところ、ようやく痛みが治まりました。それまではどうしようもなく、とにかく耐えるしかなかった激しい痛みが、ようやく薬で抑えられるようになりました。これは非常にうれしかったです。これで夜もゆっくり眠れる、と思いました。翌日からの生検が決まったこともあり、精神的にも少し安心し、落ち着きました。

翌日の4月23日(火)に、国立がん研究センター中央病院に検査入院しました。生検は、入院当日の午後に処置室のような所で行いました。病室から車椅子に乗って行き、ストレッチャー(動くベッド)に乗せられて帰ってきました。所要時間は40分ほどでした。

生検では三箇所に注射して腫瘍の組織を採りました。その間、二度ほどCTを撮り、その画像を元に、腫瘍のある位置に正確に注射針を刺して、腫瘍の組織を採りました。麻酔の注射の時だけはちくっとし、ちょっと痛い感じもしましたが、その後の組織を採るための注射は、いつ打ったのかも全く分からないくらいでした。何となく患部の中がむずむずする感じはありましたが、痛みはありませんでした。

終了後、病室に戻ってから、仰向けに一時間横になって、患部を圧迫止血しました。初めての生検は、思ったよりも大ごとでしたが、痛みもほとんどなく、無事に終わりました。

この後、病理の部門で、採取した腫瘍組織の細胞を、染色したりして分析します。分析結果が出るのは2週間後ということで、ちょうど2週間後の5/7(火)の午後に外来での診察を予約しました。たまたま同日の午前は女子医大でMRIと定期診察の予約が入っていました。

生検の結果が出るまでの2週間は、薬で痛みを抑えつつ、不安な日々を送ることになります。いったいこの腫瘍は何なのか、もしがんだった場合、この2週間の間に進行したり転移したりしないか・・・。でも、2週間という分析期間を早めることはできません。K先生にも、「結果が出るまでの2週間は、心配だとは思いますが、待つしかありません。腫瘍の正体も分からない段階で抗がん剤を使うわけにもいきませんから」と言われました。

とにかく2週間、待つしかありません。

・・・というところで、長くなりましたので、続きはまた改めて。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

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