株式会社オーシャンブリッジ ファウンダー
高山 知朗 (たかやま のりあき)
2014年07月14日
前回の闘病記からの続きです。
前回の記事で、2013年6月17日(月)(入院36日目。抗がん剤治療開始から28日目)の闘病記を書きました。その数日前のこと。
オーシャンブリッジにとって、6月は税務申告の時期です。僕は社長として毎年、営業報告書の文章を書き、決算書・税務申告書に署名・捺印していました。
でも昨年2013年の6月は入院中でした。そのため、営業報告書については、経営管理部の山下さんに、過去に僕が書いた営業報告書を参考に書いてもらいました。
この営業報告書を書くという作業は、毎年、自分なりにその年の経営状況を客観的に総括し、文章に落とすという点で、社長としての1年の区切りのような意味を持つ仕事でした。
でも入院して抗がん剤の副作用に苦しんでいる中では、とても集中してまとまった文章を書くことはできません。創業当初から経理を担当してくれている山下さんに託すしかありませんでした。
決算書・税務申告書については、山下さんに僕の自宅に郵送してもらい、家内に病院まで持ってきてもらいました。そして、病院のベッドの上で署名しました。
そのとき、2011年の脳腫瘍での入院の時のことを思い出しました。
あの時は、入院直前に銀行と話を進めていた融資の契約が間に合わず、入院後に銀行の担当者さんに病院まで来ていただいて、融資契約書等に署名、捺印しました。
「『わざわざ病院にまで来て入院中の社長に連帯保証の印鑑を押させる』なんて、悪徳金融業者みたいな思いをさせてしまってすみません・・・」
と銀行の担当者さんと話したように記憶しています(笑)。
でも、社長が入院していようが何しようが、どうしても社長にしかできない仕事が、会社経営にはあります。それも、その後僕が社長を退任し会長になった理由の一つです。
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【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ(幻冬舎 税込1,188円)
脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。
高山知朗(のりあき):
1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。
2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。
2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。
2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。
2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。
2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。
現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。
メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)
※病気や治療に関するご相談はメールでもSNSでも一切お受けしておりません。仮に質問などをお送りいただいてもご返事できかねます。私もあくまで一患者であり医療関係者ではありませんのでその点ご理解ください。
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