2012年06月01日

東京女子医科大学のグリオーマ(悪性脳腫瘍)5年生存率は、なぜ平均の3倍以上なのか?

【*女子医大のグリオーマ生存率の最新情報(2015/3)はこちら】

早いもので、僕の頭に悪性脳腫瘍(グリオーマ)が見つかってから、もうすぐ一年が経ちます。本当に一年なんてあっという間ですね。いろいろあった一年でした・・・。

もう何度もこのブログに書いていますが、僕のグリオーマの悪性度はグレード3でした。一般的な5年生存率は25%です。でも僕がお世話になった東京女子医科大学で治療を受けた場合、この5年生存率は78%へと大幅に向上します。

なぜ女子医大病院は、他の病院と比べてグレード3グリオーマの5年生存率が3倍以上も違うのかについても、このブログで折にふれて紹介してきました。これまでのような外科医の経験と勘に頼った主観的な手術ではなく、術中MRIなどの最新のテクノロジーを駆使した客観的データに基づく手術により、腫瘍の摘出率を高め、治療成績を高めていこうという取り組みの成果です。

今日は、こうした女子医大病院のグリオーマ治療の取り組みに関して、最近報道されたもしくは最近僕が見つけた記事を、いくつかご紹介します。

まずは、2012年4月10日放送の「たけしのみんなの家庭の医学 3時間スペシャル」(テレビ朝日)での報道内容です。

▼【治療法】の新事実 摘出不可能!脳の巨大がんを取り除く最新手術(コミコミクリニック みんなの家庭の医学)

僕の主治医である東京女子医科大学病院 脳神経外科の丸山隆志先生による手術の様子が大きく取り上げられました。

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東京女子医科大学病院 脳神経外科 丸山隆志先生
7年前から脳腫瘍専門の手術チームの一員としてグリオーマ治療に従事。これまで600件以上の手術を執刀。チーム全体で5年生存率を40%以下から70%にまで飛躍的にアップさせ、多くの命を救って来ました。
手術はまず、開頭し、MRIを撮るところから始まります。そう、手術室の中でMRIが撮影できるのです。これこそが、インテリジェント手術の最大の武器。
<中略>
インテリジェント手術の場合、開頭した後にMRIを撮ることが可能。腫瘍の位置が正確にわかるようになりました。そのお陰で、脳との境目ギリギリまで腫瘍をとることができ、9割以上の摘出が可能となったのです。
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これがインテリジェント手術のもう一つの武器、ナビゲーションシステム。丸山先生が手にしている電気メスの位置が、MRI画像上に緑の線で表示され、今、脳のどの部分を切っているかをリアルタイムで知ることができるのです。MRIも含めたこのナビゲーションシステムこそ、世界に先駆け丸山先生の属する東京女子医科大学の脳腫瘍チームが開発を進め、脳腫瘍の生存率を飛躍的にアップさせた、画期的な手術法。
腫瘍はどれだけ取り除くことができたのか?
見事目標の90%以上の摘出に成功しました。
<中略>
こうして、名医の腕と日本が世界に誇る最新技術が、また一人、かけがえの無い命を救ったのです。

僕も、丸山先生に命を救っていただいた患者の一人です。丸山先生は、技術的にも、人間的にも、本当に名医だと思います。本当に本当に感謝しています。

−−−

続いて、「がんサポート情報センター」という、がんに関する最新情報を発信しているサイトです。

▼患者さんと会話しながら脳機能を確かめつつ行う驚異の脳腫瘍手術:脳腫瘍:がんサポート情報センター

こちらは、丸山先生に加え、やはり僕の主治医である東京女子医科大学先端生命医科学研究所 先端工学外科学/脳神経外科(兼任)教授の村垣善浩先生が取り上げられています。

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脳腫瘍は、後遺症を残さず、腫瘍をできる限り摘出するのが目標。そこで、腫瘍の完全摘出を目指して東京女子医科大学では、脳神経外科と先端生命医科学研究所が手を組み、「情報誘導手術」を開発した。同科教授の村垣善浩さんによると「腫瘍の90 パーセント以上を摘出できるようになり、生存期間が延長している」という。
村垣さんは、「従来の手術は、自分の目で見て、手で感じ、脳で判断して行われていました。これに対して、誰がみてもわかる客観的な情報を集めて摘出範囲を決定し、合併症を残さずにできるだけ腫瘍を摘出しようというのが、情報誘導手術です」と語っている。
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情報誘導手術を実施してまもなく12年。神経膠腫の摘出手術は700例を越え、治療成績は明らかに向上している。腫瘍の摘出率は90パーセント以上。5年生存率も、がんの悪性度を示すグレード3の場合、ふつう25パーセント前後だが、女子医大で執刀した初発患者の場合70〜75パーセント、1番悪性度の高いグレード4でも平均7パーセントに対して女子医大では19パーセント、グレード2ならば93パーセントと、高い治療成績をあげている。

村垣先生も本当にすばらしい先生です。外来診察で初めてお会いした時のことは、今でもはっきりと覚えています。非常に優秀で、それでいて真摯な先生です。グリオーマ治療に革命を起こし、治らなかった病気を治るようにした先生なのに、患者にはそんな素振りは見せず、いつも本当に柔らかく話しやすい先生です。村垣先生にも、本当に本当に感謝しています。

複数の医療関係者から聞いたのですが、やはり村垣先生・丸山先生のコンビは、グリオーマ治療においては日本では圧倒的に優れているとのこと。上記記事で紹介されたさまざまな取り組みや、その結果としての治療成績(5年生存率)の数値を見ても、それは明らかだと思います。

村垣先生・丸山先生のお世話になることができて、本当に、本当に感謝しています。

なお、この女子医大で治療を受けるには、特別なコネが必要なわけではありません。僕はたまたま幼なじみが某大学病院で放射線腫瘍医をしており、彼のお兄さんが女子医大病院でやはり放射線腫瘍医をしていた関係で、女子医大を紹介してもらえました。

でもそうしたつながりがなくても、今かかっている病院で紹介状を書いてもらい、普通に女子医大の予約センターに電話すれば、村垣先生・丸山先生の外来診察の予約は取れます。

一人でも多くのグリオーマ患者さんが最高の治療を受けられることを願っています。

【*女子医大のグリオーマ生存率の最新情報(2015/3)はこちら】


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投稿者 吉沢アキラ@能力開発 : 2012年6月 5日 05:15

医学の進歩は素晴らしいですね。

投稿者 なお : 2012年6月 7日 22:29

こんばんは。はじめてコメントさせてただきます。5月末に母が脳腫瘍(グリオーマ)の診断を受け、必死でパソコンと向き合う中で高山さんのブログを拝見しました。他のブログが後ろ向きなものが多い中、高山さんのブログはとても前向きな内容で、手術後の経過も順調とのことで、本当にうれしく私たち家族は希望が持てました。現在悩んでいるのは手術のことです。母は現在大学病院で詳しい検査をするため検査入院をしています。まだ大学病院での診断はでていないのですが、結果次第で手術が決まるそうです。高山さんのブログで東京女子医大が良いとのことで、気になっていますが、自宅が大阪なので現実問題厳しいでしょうか?手術後の治療などを考えると東京まで通うのは難しいのかなと思ったりしています。高山さんがもし大阪在住でも東京女子医大で手術を行いましたか?ちなみに現在検査入院中の阪大病院も術中MRIはあるとのことです。
お忙しい中、申し訳ありませんが知恵をおかし頂けたらと思います。母を必ず救いたいです。

投稿者 ひろなお : 2012年6月 7日 23:06

こんばんは。母の脳腫瘍(グリオーマ)がみつかり、必死で調べている中、高山さんのブログにとても勇気づけられました。私も東京女子医大での手術が良いと望んでいたのですが、住まいが大阪で難しいかなと感じています。高山さんが大阪在住でもやはり東京女子医大を選んだでしょうか?
手術後の治療のことを考えると踏みとどまってしまいます。現在、阪大で検査入院をしていますが、まだ診断が出ていないので、現在とても不安な日々です。でも手術をするなら、絶対に母を助けたいんです!
阪大にも術中MRIがあるそうですが、東京女子医大は他の面でも違うのでしょうか?
生存率の違いを見ると、やはり受けさせてあげたいと思ってしまいます。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年6月 8日 09:31

なおさん、コメントありがとうございます。お母様がグリオーマとのこと、本当にご心配なことと思います。

結論から書きますと、自分が大阪在住でも、女子医大での手術を選択したと思います。

特に悪性度の高い(つまりグレード3〜4の)グリオーマの場合、手術でどこまで取りきれるかが、予後に非常に大きく影響します。もちろん術後の放射線治療や抗がん剤治療も大切ですが、それも手術での腫瘍摘出率次第で方針や効果が変わってきます。

女子医大は、自ら術中MRIを開発しただけのことがあり、手術件数が非常に多く、その分ノウハウが蓄積されています(そのため、僕の主治医の先生は、他の病院にも手術指導に行かれています)。

そして何より女子医大は、術中MRI等の設備だけではなく、先生の腕も非常にいいと感じています。これも手術件数の多さからくるものですね。腫瘍摘出後、術中MRIで取りにくい奥の方に小さな腫瘍らしきものが見つかったときに、もう大方は取れたからと諦めるか、患者のためにもう一踏ん張りがんばって、難しい腫瘍の摘出に向かうか。そういう場面で患者のために腕を奮ってがんばって取り切ってくれるのが、女子医大の先生方のような気がしています。

女子医大に入院していたときや、外来で行ったときに、周囲を見回すと、地方から入院、通院されている方も結構いらっしゃるようです。通院の肉体的負担や経済的負担もあるかと思いますが、「必ず救いたい」というなおさんのお言葉を拝見した上で申し上げると、ぜひ女子医大で手術を受けられることをお勧めします。ちなみに私の場合、入院期間は約2ヶ月、その後の通院は月一回です。

いずれにしても、一度女子医大を外来で受診し、術後の治療などについても先生に相談してみるのがよいのではと思います。もし女子医大が連携している病院が大阪にあれば、術後の治療はそちらで、という可能性もあるのかも知れません。

お役に立てば幸いです。また分からないことなどありましたらいつでもご連絡ください!

投稿者 なお : 2012年6月10日 14:12

お返事ありがとうございます。
18日に腫瘍細胞をとって詳しく調べてから治療方針がきまるそうです。家族は良性であることを今は祈るばかりの日々です。万が一のときは、一番最善の選択をしたいとおもっています。
突然のこと不安でいっぱいだったのですが、高山さんのように前向きに治療にのぞまれていること、元気になっておられることが本当に心から嬉しかったです。
丁寧に教えて下さってありがとうございました☆
これからも是非お体を御自愛くださいね。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年6月11日 13:38

なおさん、
そうですね、本当に良性であるに越したことはありません。検査結果がよいものであることを陰ながらお祈りしております。
ただ仮に悪性だったとしても、まだまだ長期生存の可能性は十分にありますので、ぜひ希望を持って進んでくださいね。
また何かありましたらいつでもご連絡ください!

投稿者 なお : 2012年6月12日 09:21

高山さん、おはようございます。

今週木曜日に主治医から説明があるので、そのときに東京女子医大で手術を受けたいことを伝えようと話してます。
東京女子医大の丸山先生は名医ですので手術までに何ヵ月も待ったりということはないのでしょうか?何度も質問してしまってすみません!

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年6月12日 10:50

なおさん、確かに最近は外来診察に行っても、村垣先生も丸山先生も診察が混み合っていて、全国からの患者さんが増えているようです。でも、恐らく手術のために何ヶ月も待つようなことはないのではないかと思いますよ。あとは先生方も患者さんの状態を見て、急いで手術したほうがよければそのように予定を組んで、と考慮してくださると思います。
もしこちらに書きにくい質問がありましたら下記ページの一番上のメールアドレスにご連絡いただいても大丈夫ですよ!
http://www.oceanbridge.jp/info/index.html

投稿者 サフラン : 2012年6月27日 10:29

はじめまして 相談なので気ひけて毎回断念していましたが 今日やっと勇気出て 書かせていただいています。私事 2月に頭痛でMRI検査を受けたら 脳に影がみつかり 小さいよ 良性グリオーマ経過観察みたいなこと いわれました。でもいつ悪いものになるかわからないとも言われました。 6月にMRI検査を受けあまり変化なしとの事で、今度は12月にMRI検査うけます。私には子供はいるのですが、独身なので誰にも真剣に相談が出来ず悩んでいます。 東京女子医大へ現在の先生から紹介状をもらい 診察に行ったほうがいいか、現在の病院がいいか 近くの大学病院がいいか アドバイス頂けたら うれしいです。住まいは広島の東部です。よろしくお願いします。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年6月28日 10:52

サフランさん、コメントありがとうございます。
手術をする段階であれば、間違いなく女子医大を受診されることをお勧めしますが、現段階でどうすべきかは確かに難しいところですね。

私は、画像診断において病院間の格差がどの程度あるのかが分かりません。同じ検査画像を見ても、病院によって経過観察だったり要手術だったりするようであれば、念のため他の病院で診てもらったほうが安心ではありますよね。

私の場合、最初に行った地元の病院(大学病院ではない、脳神経外科の専門病院)では、「腫瘍がありますね、でもこの映り方を見ると、膿瘍(うみのようなもの)の可能性もあるかも知れません」と言われました。紹介状とともにその画像をCD-ROMに焼いてもらい、私の友人(某大学病院の放射線腫瘍医)と女子医大の脳神経外科および放射線腫瘍科の先生方に見てもらったところ、それぞれに悪性のグリオーマだと診断されました。つまり病院によって診断結果が多少変わることはある、ということです。ただ、大学病院レベルであれば診断結果は大きくは変わらない、とも言えます。

ご心配であれば、思い切って一度女子医大の外来診察を受けてみるのもよいと思います。日本で最もたくさんグリオーマ治療をしている、つまり最もたくさん画像診断をしている女子医大の先生に「しばらく経過観察しましょう」と言われれば、安心ですからね。もし自分がサフランさんの状況だったら、そうするかと思います。

また何かあればお気軽にコメントください!

投稿者 サフラン : 2012年6月29日 14:29

お忙しい中で的確な ご判断を 頂きありがとう ございました。少し勇気が 出てきました。相談させていただけてよかったとおもっています。頑張って 東京へいけるよう段取りしてみたいと思います。本当に 心強いです。ありがとうございます。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年6月29日 16:06

サフランさん、多少なりともお役に立てたのであれば幸いです!

投稿者 高山善敬 : 2012年8月27日 12:55

突然のメール失礼いたします。相談させて頂きたいのは私の妻(37歳)のことなんですが、今年の7月に頭痛が治まらず、いつもの頭痛とは違う違和感を覚えたので、近くの脳神経外科を受診し、CT検査をしたところ右前頭葉に陰影を認めたため、他の総合病院に紹介されMRI検査をしたところ、右前頭葉の脳実質に3.5\x87pほどの大きさの腫瘍が見つかりました。お盆の間に大阪の富永病院や関西医大のほうに知り合いのつてもあり見ていただいたのですが、生検はしていないというかなしでオペしたほうがいいということですが、関西医大の浅井教授によれば、おそらくオリゴデントログリオーマのグレード2もしくは最悪3だろうということでした。幸い右ということと、運動野にかかっていなければ全摘を目指せるのではということでやや安心したのですが、もともと地元が岡山で、岡山大学を紹介されていたのもあり、妻の両親の意向もあり岡山大学でオペの予定には今のところなっています。が、妻も最近だんだん不安になってきているのと岡大の対応があまり真摯でないのもあり、ネットでいろいろ調べ、東京に兄夫婦がいるのもあり女子医大のほうにも1度相談してみたいということでメールさせてもらいました。もし相談させていただくとしたら岡大からの紹介状が必要なんでしょうか?それとオペを施した後の放射線治療や抗がん剤のフォローのみ岡大というのは可能でしょうか?うちには子供が3人おり、下の子はまだ1.5才で、何としても生きてもらわなければ困るという気持ちで今必死になってます。おかしなことばかり書いてしまってすいません。僕も妻も歯科医ということもあり、少しばかり知識があったり、そういう医者の対応とかが今回は命にかかわることもありどうしても気になってしまい、今回どちらに対しても失礼とは思いながらメールさせてもらいました。よろしくお願いします。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年8月27日 14:30

高山さん、コメントありがとうございます。
詳細は後ほど改めてメールにてやり取りさせていただければと思いますが、取り急ぎのお返事です。

グリオーマでしたら、間違いなく女子医大で手術を受けられた方がよろしいかと思います。岡山大学には女子医大宛ての紹介状を書いてもらい、その上で女子医大の外来予約センターに電話し、脳神経外科の村垣先生もしくは丸山先生(ともに私の主治医です)の予約を取ってください。

女子医大は基本的にオープンで患者本位なので、術後の治療については地元病院との連携も可能ではないかと思います。ただ、どの段階から地元病院と連携可能か等は私も分かりませんので、その点も含めて外来診察で先生に相談されるのがよいかと思います。

お子様が小さいとのこと、お気持ち非常によく分かります。私もグリオーマが見つかったときには娘が1歳2ヶ月でした。グリオーマは手術でどこまできれいに取れるか、つまり正常組織をできるだけ傷つけずにどこまで踏み込んで腫瘍を取り切るかが、予後を大きく左右します。仮にグレード3でも、女子医大であれば治せる範疇に入ってきます。お子様のためにも、女子医大で手術を受けられることをお勧めします。

投稿者 J : 2012年9月29日 22:07

テレビで取り上げられたからと、そこの病院が最高の医療を提供しているとは限りません。
大概、そういった番組で取り上げられた場合、予約が殺到しオペの時期が遅くなることもあるでしょう。

女子医、女子医とあまりに崇めるやりとりに違和感を覚えたためコメントさせて頂きました。

術中MRIであれば鹿児島大学でも取り入れておりますし、腕も確かですよ。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年9月30日 03:48

Jさん、ブログを読んでいただきありがとうございます。

この記事やこのブログの他の記事をお読みいただけるとお分かり頂けるかと思うのですが、私はテレビに取り上げられたから女子医大が最高の医療を提供している、と言っているつもりはありません。治療成績、つまり5年生存率が平均と比べて圧倒的に高いこと、そしてそれを可能にした術中MRIを自ら開発したこと、そのために術中MRIを用いた手術の実績が多いことなどから、現時点ではグリオーマ治療に関して女子医大が最高であると言っても過言ではないと考えています。

女子医大が中心となって開発した術中MRIが他の病院でも導入され始めていることはもちろん知っていますし、そうした病院に女子医大の先生方が手術指導に行っていることも知っています。ただそうした病院における治療成績について私はデータを知りませんので、なんとも言えませんし、少なくとも女子医大よりも治療成績を上げている病院があるという話はまだ聞いたことがありません。逆に、様々な制約から、せっかく導入した術中MRIを活用しきれていない病院があるという話は聞いたことがあります。

また、実際に私のブログを読んだ患者さんが女子医大を受診されるケースも少なくありませんが、手術の予定が大幅に先延ばしになるようなことは今のところないようです。

グリオーマが見つかった患者さんやそのご家族は、生きるために本当に必死で病院や治療に関する情報を探しています。私もそうでした。そうした方に、私自身の経験や私が得た情報をできる限り客観的にお伝えすることで、多少でもお役に立てればと思い、ブログにグリオーマのことを書いています。そのためにも、もし正確性や客観性に欠ける記載があれば真摯に修正したいと考えています。

投稿者 ホリモト : 2012年12月19日 11:11

初めてメールさせて頂きます。東京在住で今父が脳腫瘍で高山様と同じ女子医大に通院中です。で・・今悩んでます・・今年82歳の父!7月にはベトナム旅行にも一緒に行き元気そのものでした。しかし8月に足が痺れると言いだし近所の脳外科へ!脳出血と言われ直ぐ入院調べると1センチ大の脳腫瘍が右の前頭葉に2つ見つかり10日後女子医大へ!脳神経外科の岡田教授以下スタッフの方々の出した結果が12年前に患った大腸がんの転移の可能性もあり高齢も考えサイバーナイフの治療にとの事でした。その週末にはサイバーでの処置をを終え前の病院に戻されました。女子医大ではすたすた自分で歩けてましたが、どんどん歩けなくなり再度地元の病院で検査すると今度は左に脳腫瘍が・・女子医に再度検査結果持って行きましたが少し様子見と言われ・・・今はほとんど足も動かず左手もダメになってます。しゃべったり意思表示はしっかりしてるんですが・・・日々悪くなっていき・・・頭を開けてないので正確にはわかりませんがグリオーマだろうと地元の先生はおっしゃいます。82歳!これからの治療方針を決定して欲しいと家族に言われ・・・どうしたらいいでしょうか!?すみません。こちらの事ばかりで!高山さんのプログ読むと手術して元気にしてあげたい気持ちが湧くんですが現実は。。。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年12月20日 17:36

ホリモトさん、
私の経験から、原発性のグリオーマでかつ手術が可能な状態でしたら、女子医大を受診して手術を受けるのがベストではないかと考えています。ただお父様のケースは、転移性の可能性が高い点や、ご高齢である点を考えると、どのような方針がよいのか、残念ながら私には分かりません。やはり経験豊富な女子医大の先生のアドバイスを踏まえ、お父様も含め、ご家族でしっかり相談されるのがよいのではないでしょうか。

あえて一点だけ申し上げますと、当たり前のことですが、人間はいずれ死にます。本当に当たり前のことのように思いますが、普通に生活していると、自分がいずれ死ぬということを実感することはほとんどありません。

僕もずっとそうでした。高校時代に父が舌がんで亡くなり、9年前に妹が乳がんで亡くなった際にも、自分自身もいずれ死ぬということに考えが至ることはありませんでした。

昨年、私の頭にグリオーマが見つかり、グレードが3もしくは4だと告げられた時、初めて、死を自分自身に引き寄せて実感することになりました。自分の命があと数年かもしれないという事実に直面した時、自分がやりたかったことや自分が立ち上げた会社のことは全て手放してもいいから、とにかく、娘が成人する姿だけはこの目で見たい、と思いました。それができれば、後は何もいらない、と心から思いました。

自分の残りの人生の唯一にして最大の目標は、娘が成人するまで生き抜くこと、となりました。それから生活の仕方や仕事の仕方は大きく変わりました。今の自分の生活や仕事は、全てその目標につながっています。

お父様はすでに長い人生経験を積まれています。これからの人生をどのように過ごしていきたいのか、ご自身で分かっておられるかと思います。

手術はいろいろな意味で負担が大きく、また合併症のリスクもあります。これからそういう負担やリスクを背負うことが本当にいいことなのか、まずはお父様のお考えを尊重しつつご家族で相談されるのがよいのではないでしょうか。

投稿者 ノブ : 2013年2月20日 16:44

初めてメールさせて頂きます。。私は一昨年グリオーマのグレード3と診断を受け、手術、治療を地元の大学病院で受け、だいぶ経って最近になってやっと自分の病気のことを調べることができるようになりました。
術中MRIというものがあるということを初めて知りショックを受けています。今も月に一度抗がん剤治療を再発予防のために続けているのですが、おそらくこの先もずっと続くんだろうという感じです。四国に住んでいるのですが、術後なので今更東京女子医大に診てもらっても意味はないでしょうか。。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2013年2月20日 17:10

ノブさん、コメントありがとうございます。
一昨年グリオーマが見つかって手術を受けられたということは、僕と同じですね!

お問い合わせの件、現状、特に再発等がないのであれば、今の病院で治療を続けるのがよいのではないかと思います。今後、定期的なMRI検査でもし異常が見つかるようなことがあったら(もちろんないほうがいいのですが)、紹介状を書いてもらって、一度女子医大を受診するのがよいのではと思います。

女子医大は手術をはじめとするグリオーマ治療の治療成績が非常に優れていますが、すでに他の病院で手術を受けられていて、その後特に異常がない場合は、女子医大を受診しても手術をするような判断にはならないと思います。ですので、まずは焦らず、今の病院で治療と検査を続けられるのがよいように思います。

ということで、女子医大の受診を考えるのは、今後の検査で異常が見つかってからでも遅くないと思います。

でも、もちろん、異常が見つからないのが一番ですよね!ともに前を向いて進んでいきましょう!

投稿者 ノブ : 2013年2月21日 17:33

コメントへのお返事ありがとうございます!
そうですか、そうですね。
焦らず治療を続けていきます。
何もないことを祈るばかりです、、
ありがとうございました!

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2013年2月21日 18:54

ノブさん、どういたしまして!
焦らずいきましょう!

投稿者 けいごママ : 2013年3月19日 10:50

初めてまして。こんにちは。私は8才の息子をもつ母です。息子は先月、脳腫瘍の全摘出手術をし、細胞の検査結果、グレード4で悪性のなかでも一番悪性度が高い脳腫瘍と言われました。余命も1年から1年半と、キツイ申告をされ、今は大学病院で、抗がん剤と放射線治療に向けての検査している段階です。いろいろな治療法を調べたりしてますが、急な申告で、何をどうすべきなのか、まだ手探り状態です。まだ、8歳です。元気もいいです。染み込んでる部分がいつ発症するかも分かりません。祈るしかないです。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2013年3月21日 00:22

けいごママさん、

お子様がグリオーマとは・・・本当にご心配で本当にお辛いことと思います。
ただ、軽々しいことは申し上げられませんが、グレード4でも少しずつ治療成績、つまり5年生存率が上がっていると、つい先日私の主治医の先生(上記記事の村垣先生)がおっしゃっていました。%がゼロでない限り、可能性はあるはずです。

お子様が最善の治療を受けられることをお祈りしています。

投稿者 SY : 2013年4月25日 18:39

初めまして、兵庫に住む47歳中3と小5の子供を持つ父親です。
実は、私の妻が、脳腫瘍 グリオーマと診断され、摘出は困難なので、放射線治療と、化学療法で治療します。と、岡山医大で現在治療中です。

もし、東京女子医大で、摘出手術が、可能であれば、手術を受けさせてやりたいのですが・・・

主治医より、妻には、ホントのことは、知らせない方がいいということだったので、妻には、少し活発な細胞があるため、放射線治療するようだ・・・と告げてあります。

もし、摘出手術が、可能であれば、妻に内容を告げて、東京女子医大へ、連れて行きたいのですが、場所によって、摘出不可能!ということは、あるものなのでしょうか・・・?

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2013年4月25日 18:50

SYさん、ブログを読んでいただきありがとうございます。

手術で摘出できるかどうかは、腫瘍の場所や大きさ等によるかと思いますので、一概には言えません。
ただ実際、他の病院では手術はできないと言われた患者さんが女子医大で手術を受け、腫瘍を摘出されたという例はあります。下記ブログ記事をご覧ください。

http://www.oceanbridge.jp/taka/archives/2012/01/post_613.html

SYさんの場合は奥様にはグリオーマだと知らせていないということでしたので、一つの方法としては、現在の病院に「女子医大でセカンドオピニオンを受けたい」と申し出て、検査画像をもらい、それを持ってSYさんが女子医大にセカンドオピニオンを聞きに来る、という方法があるかと思います。ご本人に告知をしていない場合、ご家族がセカンドオピニオンを受けるという例が、やはりこのブログの読者さんでもありました。女子医大の脳神経外科は、家族でもセカンドオピニオン外来を予約できます。

多少なりともご参考になれば幸いです。お互いにがんばりましょう!

高山の著書

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脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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