2018年07月17日

先生の一言に希望を見出す/白斑は治るのか?

先週、急性骨髄性白血病の定期検査・診察で虎の門病院に行ってきました。前回の診察からは5週間ぶりです。

スタバで診察待ち

この日はいつものように、血液検査と診察のみです。

ブログ読者のIさんとの出会い

病院に着いて、玄関を入るところで、Iさんという方から「高山さんですか?」と声をかけられました。悪性リンパ腫や乳がんにかかり、再発を繰り返す中で、僕のブログを見て虎の門病院に転院されたとのこと。

こうして実際に読者さんと出会い、ブログや本が役にたったと直接言っていただくと、自分がやっていることが本当に世の中の役に立っていると実感できて、本当にうれしく思います。Iさん、ともにゆっくり回復していきましょう。

採血とスタバ

病院に入ってからはまずは採血。いつもよりは空いていました。採血が終わってから、山本先生の診察室に診察券を投入し、血液検査の結果が出る1時間後までスタバへ。

スタバで妻とアイスコーヒーなどを飲んだ後、時間を見計らって山本先生の診察室前に戻りました。

通りかかった谷口先生の話

診察室前に戻って来たものの、自分の順番まではまだもう少しあります。診察室前のソファに座って待っていたら、たまたま、血液内科部長の谷口先生が通りかかりました。慌てて「谷口先生!」とお呼び止めしました。先生は僕の顔を見るなり、

「顔、きれいになってきてるね!」
と言いました。

自分自身は、顔がまだらに白くなる白斑が広がってきていて、それが今回の診察でも一番に聞きたかったことなのですが、谷口先生からいきなり「きれいになってきている」と言われて驚いてしまいました。

谷口先生にお聞きすると、以前のように、顔の皮膚の一部が赤くなったり黒くなったりするような状態が消えて、皮膚のGVHDとしては良くなってきているとのこと。「でも白斑が広がってるんですけど」とお聞きしたら、

「それは皮膚症状の成れの果てだから」

とのこと。皮膚症状もいろいろ出ましたが、白斑はその最終段階ということのようです。

僕は谷口先生に、一番気になっていることを聞きました。「この白斑、治るんでしょうか?」すると先生は即答で、

「治るよ。年単位の時間がかかるけどね。忘れたころに治るよ」

とのこと。これを聞いて安心しました。いずれ治るのであれば自分としてはいいのです。もし治らないと言われたらちょっと困ったかもしれません。何年かかかったとしても、治るのであれば、希望は持てます。治らないと言われたら希望が持てません。大きな違いです。

しかも、治ると言ってくださったのが谷口先生です。あの包容力と安心感にあふれる谷口先生から言っていただいた「治るよ」の言葉は、僕の顔から白斑が消える数年後まで、ずっと毎日、鏡を見るたびに、思い出されることでしょう。

あ、でもそれだと白斑を忘れることにならないので、「忘れたころに治る」というのが先延ばしになってしまうのかもしれませんが(笑)。

山本先生の診察:血液検査の結果

しばらくして診察の順番が来ました。山本先生の診察では、いつものように血液検査の結果の確認から。

血液検査の結果は、全体的によくなっているとのことでした。肝臓の数値も、前回気になった腎臓の数値も、また血球も少し回復しています。

細かく見ると、まず肝臓については、ASTが68→54に減少、ALTが88→76に減少、LDが243→210に減少と、全体的に改善しています。特にLDについては、やっと基準値内に入りました。

腎臓のクレアチニンについても、1.38→1.26と改善しました。前回、抗菌薬のダイフェンを減らしたので、腎臓の負担が減ったのかもしれません。あるいは、最近意識して水を多めに飲むようにしているので、その効果かもしれません。腎臓については、入院中も何度も苦労しました。いずれにしてもここのところ右肩上がりの増加傾向だったクレアチニンが減少に転じて、ひと安心です。

さらに結球を見ると、血小板も微増していました。66→66→70と、横ばいから微増に転じました。入院中からそうでしたが、血小板はなかなか増えません。ここは焦らずいくしかありません。

免疫抑制剤を再開するかどうか

血液検査の説明の次は、最近気になっていることをいろいろと相談しました。

一つ目は、免疫抑制剤のこと。僕は入院中に免疫抑制剤の使用を止めました。僕の白血病(予後不良因子が複数)をやっつけるためには、移植したさい帯血由来の白血球に白血病細胞を殺してもらうこと(GVL効果)を期待する必要があり、そのためにはGVHD(移植片対宿主病。前述の皮膚症状や肝機能障害など)が出ても、できる限り免疫抑制剤は使わないという方針できています。

でも、肝機能障害がこれ以上悪化して黄疸が出るレベルになってしまうと、免疫抑制剤を使わざるを得ず、今はその瀬戸際でせめぎ合っている状態、と数ヶ月前から先生たちには説明を受けています。お陰さまで今回は肝臓の数値が改善していたので、免疫抑制剤の話にはなりませんでした。

一方、入院中に湯淺先生からは、「高山さんの場合、移植してから1年半以内の再発が多いので、その期間を無事に経過すると、その後の再発リスクは大きく下がります」と言われていました。移植は去年の4月14日でしたので、1年半後は今年の10月14日です。あと3ヶ月弱。

そこで山本先生に質問したのは、10月14日まで再発がなかったら、その後は免疫抑制剤を使ってGVHDを抑えても大丈夫なのか?ということ。

それに対する山本先生の回答は、以下のようなものでした。

移植から1年半経っても、再発率のグラフが急にガクンと下がるわけではない。なだらかに下がっていく。そのため1年半経ったから免疫抑制剤を使ってももう再発はしない、というわけではない。

移植からの経過期間に関わらず、GVHDの症状が悪化すれば、免疫抑制剤で抑える必要も出てくる。症状次第。

でも、移植から一年半も経った時点の慢性GVHDの場合、免疫抑制剤を使ったとしても、あまりGVHDの症状を改善する効果は期待できない。

とのこと。なるほど、と納得しました。慢性化してしまうと薬も効きにくい、というのはGVHDに限らずよく聞く話です。再発率の話を含め、いろいろと納得しました。

その他のGVHD

肝臓や顔の皮膚以外にも、いくつかGVHD的な症状があります。

前回、眼科を受診して、慢性GVHDのドライアイと診断されました。こちらはそのとき処方してもらったヒアルロン酸の目薬を日に何回か使うようになったら改善したことを報告。

また最近、手のひらが赤くなっています。昨年の移植直後にも手のひらが真っ赤になりました。今回はそのときほどひどくはなく、痛みもないのですが、赤みがあります。

これについては山本先生は、「やはりGVHDがくすぶっているんでしょう」とのこと。特に薬などはありませんでした。

また、顔の皮膚の白斑の話も、谷口先生に聞いた話に追加で、いくつかお聞きしました。

白斑は、移植患者でよくある症状なのでしょうかとお聞きしたところ、たまにいる程度、とのこと。僕の場合、移植直後に顔が真っ赤になり、それはしばらくして落ち着いたのですが、そのとき、湯浅先生からは、「顔の皮膚のGVHDは重症化しやすいので保湿など気をつけてください」と言われていました。今、白斑になり、その言葉の重みをひしひしと感じながら、毎日、ヘパリン類似物質(ヒルドイド)のスプレーやクリームなどを顔から身体中に使っています。

その後、薬を一通り処方していただきました。特に最近は前述のヘパリン類似物質のスプレーの消費量が多いので、多めに出していただきました。

がん検診受けるべき?どれを?

最後に、がん検診についてお聞きしました。

最近、横浜市のがん検診の案内が届き、これは受けるべきなのか、でも虎の門病院での検査でカバーされている範囲もありそうだし、と思案していました。そこでそのがん検診のパンフレットを持参して、山本先生に相談しました。

結論としては、胃がんと大腸がんのみ、市のがん検診を受けることにしました。

40代男性の場合、横浜市のがん検診で対象になるのは以下の検査です。

・胃がん(X線/内視鏡)
・肺がん
・大腸がん(便潜血)

このうち、肺がんについては、喫煙歴が全くないので、受けなくても良いでしょうとの判断。

胃がんと大腸がんについては受けておいてもいいが、市の検診ではなく虎の門病院でもできるとのこと。

ただ、費用を見ると、市のがん検診の方が、虎の門病院で検査するより安いということで、横浜市のがん検診を受けることにしました。胃がんと大腸がんです。

通院やらがん検診やらいろいろとありますが、淡々とこなしていきたいと思います。

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1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校→早稲田大学 政経学部→アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ→Web関連ベンチャー→(株)オーシャンブリッジ設立・代表取締役社長就任→現在、同社ファウンダー。横浜市綱島在住。趣味はおりがみ。2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)摘出手術を受けて成功、ただ視野の左下1/4を失う。2013年5月からは7ヶ月間入院して悪性リンパ腫・急性リンパ性白血病の抗がん剤治療を受ける。帯状疱疹後神経痛も発症。2016年10月に2つのがんから卒業(それぞれ5年、3年経過)。しかし2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、さい帯血移植治療を受け、いまも闘病中です。

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メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※最近、メールやFacebook等で個別にご連絡やご相談をいただくことが以前よりも増えております。私の時間と体調の許す限りはご返事差し上げていますが、全てのご連絡にご返事できるとは限りませんことをご了承ください。

※また、病気や病院に関するご質問をいただく際には、事前に私の著書「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご質問いただけると助かります。最近いただく質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます

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