株式会社オーシャンブリッジ ファウンダー
高山 知朗 (たかやま のりあき)
2013年03月09日
今週、スロヴェニア共和国から、ボルト・パホル大統領が来日されていました。
オーシャンブリッジは2007年にスロヴェニアのテクノロジーベンチャーであるXLAB社と販売契約を締結し、同社のリモートデスクトップソリューション「ISL Online」を国内750社以上に販売してきました。
XLABは、スロヴェニアでも珍しいグローバル展開しているITベンチャーということで、同国の政府関係者からも注目されています。その関係で、オーシャンブリッジも以前より駐日スロヴェニア大使と交流がありました。
スロヴェニア共和国のボルト・パホル大統領は、昨年12月に就任されたばかりです。そして初めての外遊先に選んだのが、この日本でした。パホル大統領は、今回の来日に際し、スロヴェニア企業25社からなる使節団を伴いました。
その大統領使節団の1社にXLAB社が選ばれ、同社社長であるJure(ユーレ)も大統領に同行して来日しました。そしてXLAB社の国内パートナーであるオーシャブリッジの僕も、大統領来日中のイベントにお声がけいただき、大統領と直接交流する名誉な機会をいただきました。
パホル大統領は、天皇陛下との懇談や、安倍総理との会談等の合間を縫って、ビジネス使節団も交えた様々なイベントに参加されました。
現在、スロヴェニアは、スマートコミュニティの分野で、日本の独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の協力を得て、日本との技術協力を模索しています。そのプロジェクトにXLABも一部関わっています。
その関係で、NEDO主催のスマートシティ関連の技術協力セミナーが開催されました。上の写真は、そのNEDOのセミナーでスピーチされるパホル大統領です。NEDOのみなさんや、またスロヴェニアでのスマートシティプロジェクトに参加している日立さん、またスマートシティに取り組んでいる横浜市の方などからプレゼンテーションがありました。
また両国間のビジネス振興のために、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)主催のスロヴェニアビジネスセミナーも開催されました。その場でもパホル大統領はスピーチされました。
スロヴェニア共和国大使館主催のレセプションパーティも開催されました。XLABと関係の深いオーシャンブリッジのお客様やパートナー様もご招待し、一緒に参加して来ました。大統領は我々との記念撮影にも快く応じてくださいました。
また十数人の参加者で開催された、大統領主催のブレックファーストミーティングにも参加させていただきました。XLABとオーシャンブリッジのように、ともに協業関係にあるスロヴェニア企業と日本企業のペアが7組、計14人と、パホル大統領、ゾルコ大使をはじめとするスロヴェニア政府関係者数名、そして日本の外務省から河相周夫事務次官が参加されました。
このミーティングでは、せっかくの機会なので、僕も発言させていただきました。以下のようなお話をしました。
・XLABとのこれまでのビジネスの概況
・NEDOとのスマートシティプロジェクトでのXLABの技術の可能性
・僕自身の脳腫瘍の治療経験を踏まえた、医療分野におけるXLABの3Dイメージング技術の可能性
・両国間の二重課税問題を解決する必要性
特に、僕の頭に一昨年脳腫瘍が見つかり、東京女子医科大学がNEDOの協力を得て開発した術中MRI(オープンMRI)を使った手術のお陰で命を助けられたこと、その分野でXLABの3Dメディカルイメージング技術が活用できる可能性があることについては、強い関心を示してくださいました。
このミーティング後、会場を出る際に大統領と並んで歩く機会があったので、「娘が大きくなるまでは死ぬわけにはいかないんですよ」と言ったら、「それはもちろんだね!」と僕の肩を叩いて強く勇気づけてくれました。
パホル大統領は、穏やかそうに見える外見の内に、非常に強い信念と、人に対する深い優しさを感じさせる、尊敬すべきリーダーでした。
最後に、その優しさを感じた写真をいくつか。
レセプションパーティの際に、ゾルコ大使が僕の家族を大統領に紹介してくださいました。その際の写真です(ゾルコ大使の秘書の神足さんが撮影してくださいました)。
僕が話をしている間も、目はうちの娘に釘付けです(笑)。
娘にも優しく話しかけてくださいました。
そして頭を撫でて・・・
ほっぺたにも優しくタッチしてくださいました。この大統領の笑顔に、娘の緊張も一気に溶けたようでした。
強くて優しいパホル大統領という新しいリーダーが生まれたスロヴェニアは、今後大きな発展を遂げると確信しました。
そしてオーシャンブリッジは、すでに事業展開しているISL Onlineに限らず、XLABの持つテクノロジーをもとに更に日本で事業開発を進め、事業規模を拡大していくことで、スロヴェニア・日本間の経済関係の発展にもっと貢献していきたい、と強く感じた一週間でした。
パホル大統領、ありがとうございました。ゾルコ大使と神足さん、いろいろとお気遣いいただきありがとうございました。And, thank you very much, Jure!
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【投稿者】nori 【コメント】コメント (2)
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ(幻冬舎 税込1,188円)
脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。
高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。
2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。
2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。
メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)
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