2014年02月14日

帯状疱疹後神経痛のためにペインクリニック@NTT東日本関東病院を受診

先日も書いたように、悪性リンパ腫・白血病の治療を終えて退院し、通院での放射線治療も終了した今、身体的に一番辛いのは、抗がん剤治療中の昨年夏に発症した帯状疱疹の痛み、いわゆる帯状疱疹後神経痛の痛みです。

昨年7月に帯状疱疹を発症してしまい、その後、皮膚はある程度治っているのですが、いまだに神経の強い痛みだけが残ってしまっています。

右の脇の下から、背中の右側の肩甲骨周辺に、針で刺すような痛みやチクチクした痛みがあります。そしてその痛みが時々非常に強くなり、我慢できなくなります。そうすると、痛み止めの頓服薬(オキノーム。痛み止めの医療用麻薬)を飲みます。この薬を飲むと痛みは何とか治まります。

現在、朝夕に痛み止めの薬(リリカ)を飲み、一日一回、体に貼る痛み止めのシール(フェントステープ。医療用麻薬)を貼り替えているのですが、それだけでは痛みは抑えきれず、現在、一日に3〜4回ほど頓服薬(オキノーム)を飲んで、痛みをしのいでいます。

この帯状疱疹後神経痛を何とかするために、虎の門病院の主治医の先生に紹介状を書いていただいて、昨日、NTT東日本関東病院のペインクリニック科を受診してきました。

NTT東日本関東病院のペインクリニック科は1976年に設立され、長い歴史と豊富な経験を持っています。この写真のようなペインクリニックに関する冊子も用意していて(受診時にもらいました。全84ページもあります)、ペインクリニックの考え方や歴史、実際の治療法などについて啓蒙もしています。

またホームページにも、この冊子の内容が一部掲載されています。

▼ペインクリニック科紹介 | 受診案内 | 関東病院 | NTT東日本

この冊子によると、ペインクリニックとは、「神経ブロック法を応用して、主に痛みの診断と治療を行うクリニック」とあります。この神経ブロックとは、「皮膚から注射針を通して神経に直接あるいはその神経の近くに薬液を注入して、神経の興奮伝導を一時的に遮断してしまうこと」とのこと。

この神経ブロック療法で最も多く使われる薬液は局所麻酔薬で、局所麻酔薬は一定時間しか効きませんが、これを用いてブロックを行うことで、一時的ではなく長期的な効果があるようです。その理由は、「悪循環に陥っている痛み反射路を、この局所麻酔薬による神経ブロックで遮断してしまうから」「すなわち痛みがある結果をひき起こし、その結果がまた痛みの原因となるという悪循環をブロックで断ち切って、治癒に向かわせる」とのことです。

このNTT東日本関東病院のペインクリニック科では、帯状疱疹後神経痛だけではなく、腰椎椎間板ヘルニアや、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、そして片頭痛、緊張型頭痛などの頭痛も対象としているようです。

このように痛み治療の専門家であり、帯状疱疹後神経痛の治療経験も豊富とのことで、昨日は大変期待して受診しました。

診察は、K先生が担当してくださいました。かなり長い時間を使って、診察してくださいました。

K先生は、僕の話を聞いた後、筆を使って患部をこちょこちょと刺激されました。自分で驚いたのは、背中の患部の一部を刺激されても、全く感覚がなかったこと。また、もう完全に治っていたと思っていた右胸を触られた感覚が、左と違っていたことにも驚きました。

そしてK先生はそれだけで、どこの神経をブロックすればいいか診断がついたようです。数ある神経ブロック療法の中から、僕は「神経根ブロック」、「神経根サーモ(高周波熱凝固法)」、「神経根パルス(パルス高周波法)」の治療を受けることになりました。

診察時にもらった書類によると、「神経根ブロック」とは、「椎間板ヘルニアや骨のでっぱりなどで神経の根元(神経根」が圧迫され、痛みが続く状態のときに行います。また、神経根由来の痛みであれば後頭部痛、首の痛み、胸痛、背部痛、腰痛、おしりの痛みなどにも有効です」とのこと。

同様に「神経根サーモ(高周波熱凝固法)」は、「神経根ブロックの効果が短い時に行うことが多く、局所麻酔薬よりも神経を長時間遮断する方法です」とのこと。

「神経根パルス(パルス高周波法)」については、こちらのホームページに説明があります。「パルス法は、神経が障害されたような痛みに対して、長期にわたる疼痛軽減効果がある」とのこと。

僕の場合、帯状疱疹になってからもう半年以上の時間が経っており、一般的には神経ブロックをするには遅いと言われています。ただ、これまでにまだこうした積極的な治療は行っていないため、試してみるべきでしょうとK先生。

早速、来週月曜日から、神経根ブロック、神経根サーモ、神経根パルスの3つの治療を一つずつ行って、その効果を見ながら、次の治療に進んでいくという流れになる予定です。

またK先生は、現在僕が服用・使用している薬(リリカ、フェントステープ、オキノーム、ゾビラックス)についてもいろいろとアドバイスをくださいました。

こうして実際にペインクリニックのK先生を受診して、「やはり痛みの専門家は違う!」と感心してしまいました。痛み治療を専門にしているだけあって、経験や知識の量が全然違います。その豊富な経験から、痛みの理由や治療法、また薬についてなど、的確なアドバイスをしてくださいました。

また上記の冊子を用意しているところなどからも、ペインクリニックへの熱意や、痛みで苦しんでいる患者を助けようという責任感、専門家としてのプロフェッショナリズムを感じました。「この先生なら痛みを何とかしてくれる!」という期待が更に高まりました。本当に行ってよかったと思いました。

実際に治療が効くかどうか、痛みが軽減するかどうかはまだやってみなければ分かりません。でも、多少でも軽減すれば助かります。今後の治療が本当に楽しみです。

グリオーマ(脳腫瘍)も、また悪性リンパ腫・白血病(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)もそうですが、この帯状疱疹後神経痛についても、最高の治療を受け、そしてその経験を、他の患者さんともこのブログを通じて共有できればと思っています。

考えてみると、脳腫瘍や悪性リンパ腫・白血病よりも、帯状疱疹後神経痛で困っている人は多いかと思います。実際、Facebookに帯状疱疹後神経痛について書いたら、「実は私も何年か前にやりました」「僕も前にやったんだよね」という友人が思ったよりも多くて驚きました。

僕の経験が多少なりとも他の患者さんのお役に立てば幸いです。

▼病気(帯状疱疹後神経痛) : オーシャンブリッジ高山のブログ

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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