2014年02月21日

帯状疱疹とは?/写真で見る帯状疱疹の経過(画像閲覧注意)

ここのところ、このブログでは帯状疱疹後神経痛の治療のことを取り上げていますが、そもそも「帯状疱疹ってなんだっけ?」という方もいらっしゃるかと思います。僕も自分が帯状疱疹になるまではそうでした。

ということで、帯状疱疹と、その後遺症である帯状疱疹後神経痛について、僕の皮膚の患部の写真を交えて少し説明をしてみます。

僕が帯状疱疹後神経痛の神経ブロック治療を受けているNTT東日本関東病院のウェブサイトを見ると、帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛について、以下の説明があります。

帯状疱疹は神経に沿って、帯状に疱疹(ブツブツ)ができ,その場所に強い痛みが起る病気で、口のまわりに疱疹ができる単純疱疹とは異なる病気です。この病気の原因は、水痘・帯状疱疹ウィルスで、通常の場合、健康な人でも体内にあり、過労、睡眠不足、感冒などで体力が弱った場合にこのウィルスが活性化されて発病すると考えられています。
帯状疱疹は、脊髄から出ている神経の根元に潜んでいた水疱瘡ウイルスが、過労やストレスなどで免疫が低下したときに暴れだし、赤い発疹と激しい痛みが2、3週間続きます。発病年齢が高いほど、発疹が治ってもウイルスによる神経の破壊が進み、後遺症として帯状疱疹後神経痛に悩まされることがあります。

僕の場合、帯状疱疹が発症したのは昨年7月27日頃でした。虎の門病院に入院して、悪性リンパ腫・白血病(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)の抗がん剤治療(Hyper-CVAD/MA療法+リツキサン)を受けている最中でした。抗がん剤の副作用により、白血球が減り、免疫力、抵抗力が下がっている時期でした。そのため、身体の中に残っていた水疱瘡ウィルス(ヘルペスウィルス)が活性化して、帯状疱疹を発病したものと思います。

そして、帯状疱疹の発病後も12月まで抗がん剤治療は続いたため、帯状疱疹の治癒に時間がかかり、その間にヘルペスウィルスによる神経の破壊が進み、発症から7ヶ月近く経過した今でも強い痛みが残ってしまっているものと考えています。

さて、昨年7月に発病した際の、一番初期の自覚症状は、背中の右上の肩甲骨のあたりの皮膚の痛みでした。自分では、あせもになった皮膚がベッドと擦れて傷んだものと勘違いしていました。

ベッドに寝ると痛いので、看護師さんに診ていただいたところ、「念のため先生に診てもらいましょう」ということになり、MY先生に診てもらうと「あれ、これ、ヘルペス、帯状疱疹じゃないですかね」ということで、すぐに発疹を針でつぶして体液を採取し、検査に回してくれました。結果は、その通り帯状疱疹でした。

帯状疱疹との診断が下りると、他の患者さんにうつさないようにということで、大部屋から個室に移ることになり、完全隔離となりました。抗がん剤治療も帯状疱疹が落ち着くまでしばらくお休みとなりました。そして帯状疱疹に関しては基本的に飲み薬(抗ウィルス薬、痛み止め薬)による治療が始まりました。

僕の場合、帯状疱疹の皮膚の発疹・水疱は背中の右上と右の脇の下、そして胸の右上にできました。特に背中の発疹・水疱は範囲が広く、いまだに完全には治癒していません。

この背中の皮膚の状態は自分では見ることができないため、入院中は看護師さんにiPhoneで写真を撮ってもらって確認していました。以下、その写真で皮膚の変化の経緯を追ってみます。

ただ、これらの写真、特に発病直後の写真は自分で見ても少々グロテスクなので、画像を直接このブログに貼ることはせず、テキストリンクにしておきます。ご興味のある方のみリンクをクリックして画像をご確認ください。

▼帯状疱疹写真 2013年7月30日(発症から3日後)
大きな水疱ができています。

▼帯状疱疹写真 2013年8月8日(発症から12日後)
水疱は潰れ、一部出血しています。

▼帯状疱疹写真 2013年8月18日(発症から22日後)
かなり皮膚は治って(痂皮化して)きています。

▼帯状疱疹写真 2013年9月7日(発症から42日後)
まだ何箇所か出血が見られます。

▼帯状疱疹写真 2013年11月9日(発症から105日後)
出血は見られないものの、何箇所か皮膚が弱くピンク色になっています。

▼帯状疱疹写真 2014年2月17日(発症から205日)
つい先日の、初めての神経ブロック治療の直後です。ほぼ皮膚は治っていますが、ピンク色の箇所がまだ数カ所残っています。
また背骨の脇にのあたりに、神経ブロック注射の跡とその後に貼られた絆創膏の跡が見られます。

以上のように、半年以上経っても皮膚は完全には治っていません。そして現在も背中の右上と右の脇の下に、激しい痛みが残っています。

痛みについては、今思い返してみると、痛みの質は変わってきているように思います。発症当初は皮膚の症状による皮膚の表面の痛みが強く、今は皮膚がある程度治ってきたものの、ウィルスにより神経が破壊されているため、内部の神経の痛みが中心になってきているようです。

このように痛みの質が変化すること、そしてそれに伴い有効な痛み止め薬が変わる可能性があることは、先日、NTT東日本関東病院のペインクリニック科のK先生も言っていました。

先日受け始めた神経ブロック治療が少しでもこの痛みの緩和に効いてくれればと期待しています。

実際、初めて神経ブロック治療を受けた翌日、翌々日あたりは、痛み止め(オキノーム。医療用麻薬)を飲む回数も減り(3〜4回/日→1回/日)、治療の効果が出たと喜んだのですが、一転して昨日は痛みが強く、痛み止めを1日5回も飲んでしまいました。恐らく過去最高の回数です。

いずれにせよ、僕の場合は帯状疱疹が発症してからもう半年以上も経っており、一般的には神経ブロック治療は効かないと言われています。それでも、これまでにそうした治療を受けていないのであればチャレンジしてみる価値はあるということで、複数の神経ブロック治療を段階的に受ける予定になっています。

先日の初回治療はまだその第一歩。焦らず、でも期待しつつ、神経ブロック治療を受けていきたいと思います。

そして、この帯状疱疹は、悪性リンパ腫・白血病(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)の合併症です。この悪性リンパ腫・白血病を根治することが、何よりも大切な目標です。神経ブロック治療で痛みを軽減し、肉体的なストレスを減らすことで、自己治癒力・免疫力を高め、悪性リンパ腫・白血病のがん細胞もやっつけていきたいと思います。


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投稿者 ksma2005 : 2014年2月24日 00:33

数年前に、父が瞼の上に赤いものができたと言って皮膚科に言ったら、帯状疱疹だと言われました。神経に沿ってできるそうですが、目の周りだと、最悪の場合失明してしまう人もいるとのことで、大変心配しましたが、幸い、その後おさまりました。
子どものころ誰しも罹る水疱瘡のせいだそうですね。ブログを拝見して、こんな悪さをする病気なのだと知って、びっくりしました。痛みというのは、他人にはなかなか理解してもらえない場合もありますが(職場の上司は、奥さんがペインクリニックに長年通っていらっしゃいましたが、「精神的なものじゃないか」などと心無いことを言っていました。)、その道の専門家の先生に診ていただけると安心ですね。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2014年2月25日 16:01

ksma2005さん、コメントありがとうございます。
お父様の帯状疱疹、無事に治まったようでよかったですね。
そうなんです、ひどくなると僕のようにしつこい神経痛に発展してしまうのです。
確かに痛みは外から見えないので、他人には分かってもらいにくいですね。
ペインクリニックでの治療で少しでも良くなればと思っています。

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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