「柔道ストラテジー 〜小さい企業がなぜ勝つのか〜」で考えた新製品の市場参入戦略


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あのハーバードビジネススクールの教授が、今、「柔道」だそうです。
ということで、今日は日曜日。
今までのように昼過ぎまで寝過ごすことなく、ちゃんと朝のうちに起きて、昼過ぎにはスポーツクラブでシャワーを浴び終わり、という順調な出だし。
ということで今日読んだのが、柔道ストラテジー 〜小さい企業がなぜ勝つのか〜
アテネオリンピックが終わった今、タイトルだけ見ると、一瞬なんだか分かりませんが、この本、ハーバードビジネススクールの教授(ポーター教授の同僚)が書いた競争戦略論。
その割には(というと失礼ですが)・・・


僕たちのビジネスに直接役に立ちそうな示唆を得られました。
ビジネススクールの教授の本というと、「ふーん、なるほどねー」で終わってしまう本が多い気がするのですが、この本は違いました。
まさにオーシャンブリッジのような小さなチャレンジャー企業が、市場を押さえる大企業を相手にいかに競争に打ち勝って行くかということが、アメリカのIT企業を中心としたケーススタディをベースに述べられています。
その戦略を、「柔よく剛を制す」ということで、柔道を比喩に用いて説いています。
リアルネットワークス vs マイクロソフト、パーム vs マイクロソフト、トランスメタ vs インテル、ジュニパー・ネットワークス vs シスコ、等々の競争で、チャレンジャーがいかに大企業との競争に臨んでいったのか。
現在のオーシャンブリッジの主力製品、文書公開ソフトNet-It Centralは、文書管理ソフトでもなく、グループウェアでもなく、企業ポータルでもなく、その独特かつシンプルなコンセプトにより、特に競合製品もなく、市場で非常にユニークなポジションを築いてきました。
しかーし、現在リリースを準備中のいくつかの製品群は、まさに大手企業が一定のマーケットポジションを築いている市場に投入することになるのです。
特に、大きく3つの製品カテゴリーにおいて、これまでのNet-It Centralと異なり、かなり競合を意識した戦略を取る必要がありまして、日々、お客さまやパートナーさんの意見を聞き、米国の開発元と意見交換をし、思考を巡らせています。
その点で、この本に書かれている戦略のいくつかは、非常に参考になりました。
「おっとそういうやり方も確かにあるよね。じゃあ、うちの場合はどう応用しようか」という点もあったし、「こんな感じかなー」とおぼろげながら考えていたやり方が「ああ、あの会社の場合、そうやったのか」と具体化したという点もありました。
あと、「そうか、あの会社のあのマーケティングメッセージは、そういう意図があったのか、なるほど」と気付かされることも。
ジェフリー・ムーアの「キャズム
」(日本ではあまり売れなくてちょっとホッとした本)と合わせて、我々のような企業では、ちょっと、使えそうな感じです。
また、書かれている戦略の中には、これまでに僕たちがNet-It Centralのビジネス展開で無意識的にやってきたことも(多少は)あり、「やっぱそうだよね!」と思う点もありました。
ということで、日曜日の午後、今後の参考になるよい読書ができました。
明日も読むぞー。
ちなみに、この本には「相撲ストラテジー」ってのも出てきますよ。

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