スピード感、合議より強引。

先日のエントリで、ちょっとしたヒントを見逃さない、というようなことについて書きました。
それと同じように、改めて最近、大切だなぁと思うのは、スピード感。
お客さんやパートナーさんとの会話の中から見付けたビジネスのチャンスを、具体的な形にするまでのスピード感です。
社内に持ち帰って、複数部門の関連メンバーとのミーティングを調整、招集して、それまでに資料をまとめておき、ミーティングの場でみんなに内容を説明し、意見をもらい、タスクを割り振り、スケジュールを決め、では次回はいつのミーティングで進捗を確認しましょう・・・というのが、まあ当たり前のやり方でもあるのですが、それではオーシャンブリッジのような会社(=IT業界の弱小企業)は、マーケットで戦っていけません。
ちょっとした思い付きを、自らすぐにおおまかな形(プロトタイプや企画書)にしてみて、それを周りのメンバーやお客さん、パートナーさんにぶつけ、フィードバックを得て方向性を決め、関連メンバーにタスクを割り振って一気に仕上げる。考えている、検討している時間があったら、どんどん頭と手と足を動かして、物事を実際に前に進めていく。
このようにスピード感をもって進めないと、いわば合議よりも多少の強引さを優先して進めないと、見付けたチャンスが本当にビジネスになるものなのか、自分がチャンスと思い込んでいただけで虚像なのかの判断が遅れます。すると後になって、期待していたけどダメだったなとか、もっと早くやっておけばよかったなとか、後悔することになります。さらにこれは、検証できる仮説の数が減り、新しいビジネスの数が減ってしまうということも意味しています。これは致命的です。
IT業界に限らず、今のビジネスの世界では、仮説検証のサイクルをいかにスピード感をもって高速に回していけるか、その結果としていかに早く新しいビジネスを構築していけるかが、これまで以上に重要になっているように感じます。
そしてこのスピード感も、先日の話と同様、年齢を重ねるほど失われていってしまうもの。
自分自身がスピード感を忘れていないか、腰が重くなっていないか、常に意識し続けたいと思います。
P.S. スピード、と言えば、おかげさまで「ナレッジマネジメントフォーラム2009」(日本経済新聞社主催)の私のセッションは、開催まで2週間以上を残して、早くも満席となったようです。お申し込みいただいたみなさま、ありがとうございます。これから気合いを入れてプレゼン作ります!

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