2011年11月29日

バルセロナのメッシから直筆サイン入りユニフォームが(経緯15)

抜糸(抜鈎)が終わって2日後の7/13には、遠くスペインはバルセロナから友人がお見舞いに来てくれました。Zyncro Tech社のファウンダー兼会長のDidac Lee(ディダック・リー)と、同社CEOのLuis Font(ルイス・フォント)です。僕の会社、オーシャンブリッジは、Zyncro Tech社と2011年5月に業務提携し、ソーシャルコラボレーションツール「Zyncro」日本市場におけるサービス開始を発表していました。

そして発表の翌月である6月上旬にはバルセロナに出張し、今後の日本市場での展開について彼らと打ち合わせをしています。そしてその出張の帰路にチューリッヒの空港で倒れ、脳腫瘍(神経膠腫・グリオーマ)が見つかることとなります。

DidacとLuisは、7/14にオーシャンブリッジ主催で開催するエンタープライズ・ソーシャル・コラボレーション・セミナーのために来日していました。その忙しい来日スケジュールの合間を縫って、オーシャンブリッジメンバーと一緒に病院まで来てくれました。

二人とも、脳腫瘍の摘出手術からまだ10日も経っていない僕が、一人で歩いて待合ロビーまで出てきて、普通に英語で会話ができているため、驚くと同時に安心していたようです。

二人には、手術が成功したこと、でも後遺症として視覚障害が残ってしまっていること、その回復のために自分で独自のリハビリを始めたことなどを話しました。するとLuisは、「脳は損傷を受けても、神経細胞が新たにシナプス結合をすることで新しい神経回路が作られて、もとの機能を回復することができるんだ(つまり脳の可塑性)。ノリの視覚障害もきっと回復するはずだから、あきらめずにがんばれ」と励ましてくれました。彼は昔、医学を志したことがあり、そのために脳の可塑性に関する知識を持っていたようです。その経験・知識に基づく励ましの言葉にには、非常に勇気づけられました。

これを聞いて僕は「そうだよね。だから僕は最近、リハビリのために、iPadでサッカーゲームをやってるんだ。サッカーゲームは画面全体を見渡す必要があって、視野を広げる訓練になりそうだからね」と言ったら、Luisはうちの奥さんに向かって「じゃあノリがゲームに夢中になっていても止めちゃダメだよ。遊びじゃなくてトレーニングだからね」と笑って言っていました。

そんな話をしていると、Didacが袋を出してきました。「ノリ、おみやげを持ってきたぞ」という感じで。

「なんだろう?」と袋を開けてみてビックリ。

なんと、メッシの直筆サイン入りユニフォームでした。

昨年、一昨年と二年連続でバロンドール(世界最優秀選手)に選ばれた、あのFCバルセロナのリオネル・メッシ選手が、僕だけのためにサインとメッセージを書いてくれたユニフォームです。
バルセロナから来日中のZyncroの @DidacLee と @lluisfont がお見舞いに来てくれた。しかもメッシのサイン入りユニフォームを持って。"To my friend, Nori"。本当に感激しました。涙が出ます。
(写真をクリックして拡大)

彼は、自分の背番号であるエースナンバー10のユニフォームに、このようなメッセージを書いてくれていました。

To My Friend Nori
de vos amigo (from your friend)
Leo Messi

世界最高の選手が、僕のためだけにサインをしてくれたのです。ついさっきまで、iPadのサッカーゲームの中で見て操作していた選手です。これには本当に驚きました。喜びを完全に通り越して本当にビックリしました。

実はZyncroのDidacは、スペインで有名なシリアルアントレプレナー(起業家)であると同時に、メッシの所属するFCバルセロナの役員も務めています。そのため、6月に出張でZyncroに行った時には、FCバルセロナの本拠地であるカンプ・ノウ(スタジアム)も彼の案内で見学させてもらいました。

僕は中田英寿選手がイタリア・セリエAのローマでプレイしていた頃からヨーロッパサッカーが好きになり、彼のチームの試合はスカパーで必ずチェックしていました(ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、ボルトン)。

その後中村俊輔選手がスコットランドからスペインのエスパニョールに移籍すると、彼の試合を毎試合見ていました。その流れでリーガエスパニョーラが好きになり、中でも見ていておもしろいパスサッカーを展開するFCバルセロナが好きになりました。今年5月のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の試合(マンチェスター・ユナイテッド戦)も、もちろんテレビでチェックしていました。

試合を見るだけでなく、iPhoneやiPad、Wii等でサッカーゲーム(ウイニングイレブンシリーズ、FIFAシリーズ等)をするのも好きなのですが、必ず自チームとしてFCバルセロナを選んでプレイしています。

6月のバルセロナ出張時に、僕はDidacに、そんな話をたくさんしていました。それで彼は、日本出張に合わせて、わざわざ僕のためにメッシからサインをもらってきてくれたのです。メッシのサインももちろん嬉しかったのですが、入院した僕が何を喜ぶかを考えてくれたDidacの心遣いが、何よりも嬉しかったです。

僕はこのメッシの直筆サイン入りユニフォームを、入院中ずっとベッドの上に吊るして眺めていました。

メッシの直筆サイン入りユニフォームと、娘からのプレゼント。入院中の僕にとってのツートップでした。

ユニフォームの首のところに付いている飾りは、七夕のときに娘が保育園で作って病院に持ってきてくれた、僕へのプレゼントです。入院中は、メッシと娘が、僕を支えるツートップとなりました。


・・・あ、今季のバルサのフォーメーションはスリートップでした。メッシと娘に奥さんを加えて、スリートップとします(笑)

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投稿者 小池正通(コイケマサミチ) : 2015年4月12日 03:21

はじめまして。
現在、日本でFCバルセロナのサポーターズ・クラブを創っている小池正通と申します。Didac Lee氏にサポートしてもらっています。
術後のお具合はいかがですか?

サッカーがお好きなようですね。
いつか、Lee氏を一緒にバルサを応援できるといいですね。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2015年6月 9日 13:02

小池正通さん、せっかくコメントいただいていたのにご返事が遅くなり申し訳ありません!なぜかスパムコメントに分類されてしまっていました・・・。

バルサのサポーターズクラブの方なんですね!しかもDidacにサポートされているとは!

バルサ三冠、うれしいですね!DidacもFacebookで選手たちやバルトメウ会長と一緒に撮った写真をアップして喜んでいました。

Didacにもらったメッシのサイン&メッセージ入りユニフォームは、我が家の家宝です(笑)


高山の著書

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女子医大 村垣教授・虎の門病院 谷口部長推薦

プロフィール

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校→早稲田大学 政経学部→アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ→Web関連ベンチャー→(株)オーシャンブリッジ設立・代表取締役社長就任→現在、同社ファウンダー。横浜市綱島在住。趣味はおりがみ。2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)摘出手術を受けました。2013年5月から7ヶ月間入院して急性リンパ性白血病の抗がん剤治療を受けました。帯状疱疹後神経痛も。2016年10月にがんから卒業しました。2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病の闘病に入りました。

メール: nori.tkym[at]gmail.com

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