ダブルブッキングによる初めての診察予約変更/優先順位が変わった

先週、虎の門病院に診察に行ってきました。
外堀通り、六本木通り


前に書きました通り、白血病・悪性リンパ腫の治療は終わり、PET-CT検査の結果、がんから卒業しました。
そのため、今後の診察の主な目的は、これまでの維持療法の抗がん剤の副作用による骨髄抑制、つまり血球の減少からの回復状況の確認と、必要な薬の処方になります。
血液検査の結果は以下のようなものでした。
まず一番気になる白血球は、これまでの増加傾向から一転、減少してしまいました。前回まで2.1→2.7→2.8と増加してきたのが、2.6に減少していました。これは残念でした。
さらに白血球の中の好中球の割合は、28.1%から多少増えたものの、依然33.3%と低いままです。これらの数値が低いと免疫力が低いということになります。
血小板も129から105に減少。一方、赤血球は3.59から3.88へ増加したものの依然として基準値より少なく、ヘモグロビンは12.6から13.3へ増加してようやく基準値内に入りました。
つまり、赤血球とヘモグロビンは微増とは言え一貫して増加傾向にあるものの、白血球と血小板は減少してしまっているという状況です。やはり2年以上にわたる維持療法の抗がん剤の副作用からの回復には、時間がかかります。
この状況を受けて、昨年一昨年もGY先生に相談したインフルエンザの予防接種は、今年も受けないことにしました。リンパ球が少ない(白血球や好中球の値が低い)ため、予防接種を打っても抗体ができず、効果があまり期待できないからです。
実際、今回の血液検査の結果で、血液中に含まれる抗体である免疫グロブリンのIgGの値が471と、基準値(870〜1700)よりかなり低い点もGY先生から指摘されました。この点からも、予防接種を打っても抗体ができることはあまり期待できないだろうということです。
これから寒くなるので、インフルエンザに限らず、風邪をひいたりしないよう、うがい、手洗いを心がけるのみです。
その後、GY先生には必要な薬(医療用麻薬のオキノーム、感染予防のダイフェンとアシクロビルなど)を処方してもらい、次回4週間後の診察を予約して、診察は終了しました。
実はこのGY先生の診察は、もともとこの前の週に予約されていました。でもその診察日の前日に、なんと娘の小学校のイベントとのダブルブッキングに気づきました。
そのため当日の朝に病院に電話して、予約を翌週に変更してもらいました。幸い、日々の薬については、これまでの残薬があり、なんとかやりくりできました。
ダブルブッキングによる診察予約の変更は、がんが見つかってからは恐らく初めてのことです。これまでは病院の診察は最優先事項でしたので、その予約を前提に他の予定を調整してきました。予定が重なる場合は、診察を優先し、他の予定はあきらめていました。
でも治療が終わり、がんから卒業となって、自分の中でその優先順位が変わってきています。他に優先すべき予定があれば、診察の方を延期できる状況になったということです。肉体的にも、精神的にも。
こうやってがん患者から元がん患者、普通の人になっていくのでしょう。

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