2006年09月13日

エンタープライズサーチカンファレンスの感想と、コンテンツマネジメント2.0。

昨日参加したエンタープライズサーチカンファレンスに参加した感想などを備忘録的にメモ。

●総じて言ってしまうと、90年代後半以降のナレッジマネジメントブームと、最近のエンタープライズサーチブーム(ブームとまで言えるのはこれからかも知れないが)とを比較したときに、企業内検索エンジンに求められること、各検索エンジンベンダが訴えていることに、それほど大きな違いはない。例えば、あらゆる社内情報ソースを横断した検索、インターネットと異なりセキュリティを考慮した検索、既存アプリケーションへの組み込み/連携等は、以前から実現されていた。

●ただ、ユーザ側が何を求めるかはそれほど変わらずとも、どのレベルで実現するかについての要求レベルが高度化したことは、前回のブームとの違いと言える。ブロードバンド化や、Googleを中心としたインターネットサービスの進化により、ユーザ側のエクスペリエンスが高度化し、要求レベルが非常に高まっている(これはオーシャンブリッジのセミナーで、僕も最近よく言っているが)。社内システムだからという妥協は通用せず、Google並みのレスポンスの速さ、検索の的確さや漏れのなさが、これまで以上にエンタープライズサーチには求められる。

●前回のブームとのもう一つの違いは、Googleをはじめとする外資系ベンダが本格的に参入してきたこと(Fast、Automony、そして今回のイベントには参加していなかったがOracle、等)。これにより市場自体が盛り上がってきたことは、我々周辺ベンダにとっては歓迎すべきこと。

●改めて各エンタープライズサーチベンダ(その多くがオーシャンブリッジのパートナーさんで、すでに何年も協業している)のプレゼンを見て、それぞれの検索エンジンがそれぞれの得意分野で進化しており、棲み分けがある程度明確になってきていることを認識した。データベース検索が得意、大規模導入に強い、検索レスポンスやインデクシングが圧倒的に速い、日本語概念検索が強い、単なるサーチのみならずメタデータ検索や検索結果の分類等の支援機能が充実、等々。


セミナーを聞きつつ、上記のようなことを考えていると、改めて、オーシャンブリッジのNet-It CentralProjectDoxBrava! Enterpriseがベースとしている、文書・図面ファイルを閲覧用CDLデータに変換してWebサーバに置き、それをPC上のWebブラウザで閲覧させるというアーキテクチャが、非常に現在のトレンドにマッチしていることを認識した。

Googleを中心に、クライアント側にはデータを置かず、ネットの「向こう側」のサーバにデータを置き、それを必要に応じてWebブラウザからアクセスして利用するというアーキテクチャが、メールやワープロ、表計算等のいろいろなアプリケーション分野で実現してきている。まさにいくつかあるWeb 2.0の特徴の一つだ。

我々の製品群は、その「向こう側」アーキテクチャを、コンテンツマネジメントの分野で実現しているのだ。いわば、コンテンツマネジメント2.0(言った者勝ち)。

クライアント側には個別のアプリケーションを必要とせず、Webブラウザのみで、しかも非常に高速なレスポンス*で、あらゆるファイルを閲覧できる。(*CDLデータはページ単位にダウンロードされるため、もうなんと言っても根本的に表示が速い)

さらに、OfficeファイルにしてもAutoCADデータにしても、生データをクライアントにダウンロードさせないため、データの持ち出しはもちろん、印刷による漏えいも防止することが可能となり、圧倒的に高いレベルのセキュリティを実現。(生データやPDFを物理的にクライアントにダウンロードさせてしまうと、そこからの漏えい防止策には大きなコストと手間がかかってしまう)

ということで、改めて、この分野でのアライアンスのアイディアがいくつか生まれてきた。

実際、昨日のカンファレンス会場でも、まだアライアンスを組んでいない外資系ベンダさんたちともご挨拶でき、またパネラーとして登場した渡辺聡さんみずほ情報総研の吉川さんとも軽くこのあたりのお話ができたので、個別にアポをとってこのアイディアを具体化していかねば。

ということで、今後のビジネスにつながるカンファレンスでした。
(参加して良かったです>CNET西田編集長!)

P.S. リアルコム吉田さんが最近ZDNetで始められたブログ『「エンタープライズ2.0」への道しるべ』より、リンク&トラックバックいただいたので、お返しリンク&トラックバックします。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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