【読んだ本】「視覚マーケティング実践講座」など(2011/01/31〜02/06)

この一週間に読んだ本です。ブクログ上での自分用メモ付きです。
この中で特によかった本は、「アクセンチュア流 逆転のグローバル戦略」、「究極のセールスレター」、「視覚マーケティング実践講座 ブログデザインで自分ブランドを魅せる」ですね。

J.D. ニコラス,W.O. スピアーズ,G.B. ピケット
白桃書房
発売日:2009-09

陸軍・海軍・空軍等からなる統合軍(連合軍)の参謀部の幕僚スタッフ向けに書かれたテキスト。

もともとは独立運用されていた各軍をいかに組織的にとりまとめて統合的運用を図るのかという点について、組織のあるべき姿や役割分担はもちろん、創造的な会議のためのテクニックや、簡潔かつ適切な報告のためのテクニックまで書かれている。

民間企業のスタッフ部門にとっても、組織の分権的運用のために有益であるということで、知識創造理論の野中郁次郎先生が監訳されている。

以下、参考になったポイント。


●組織の原則
(1) 指揮官は1人
(2) 使命が組織を決める
(3) チームプレー
(4) スパン・オブ・コントロール
(5) 同種類任務
(6) 権限の委譲

●あまりにも指導しすぎることは、「完全なスタッフ・ワーク」に関しては大いに疑問である。(中略)ある問題がいかに複雑であろうと、指揮官や参謀長は、細部は幕僚にまかせて、いつまでもこれにかかわりをもってはいけない。

●統合軍(連合軍)指揮官によって決定される事項は非常に複雑なため、適切な決定のためには、幕僚による該当問題に関する、簡潔な分析書による補佐が必要である。

●幕僚研究は、指揮官を次のようなものから守る。
膨大な文書の洪水
思いつきのアイデア
不完全な口頭による情報

●幕僚研究は、指揮官にとって次のような役目を果たす。
指揮官にとって幕僚研究は解決策であり、指揮官への質問ではない。指揮官にとって右するか左するかの決断のタネとなる。

●会議の統制
統制を実行するにあたり、会議のリーダーにとって用いられうる2つの価値ある技法がある。第1は適切な質問を用いること、第2はタイミングよく要約していくことである。

●統合軍(連合軍)参謀部幕僚任務の責任
第1に、偏見で目をくもらされることなく客観的であれ。
第2に、感情を抜け。
第3に、可能な限り真実を追え。
第4に、問題点をはっきりとつかめ。
第5に、人物批判をするな。
第6に、正直かつ正確であれ。

新卒でアクセンチュア(当時はアンダーセンコンサルティング)に入社し、最初にアサインされたプロジェクトで直属の上司だった西村さんの著書。

アクセンチュアによる世界のハイパフォーマンス企業500社の調査分析に基づき、不況後のグローバル経済で日本企業が再びリーダーの地位を得るための具体的なポイントが書かれている。

グローバルでのマネーの動き、新興市場のローエンドを狙うべきという主張など、昨年末(2010/12)に発行された大前研一氏の「お金の流れが変わった!」の提言と重なる部分が多く、興味深い(本書はそれより一年以上前の2009/11発行)。

ハイパフォーマンス企業での事例はもちろん、アクセンチュア自身の取り組みなども豊富に含まれており、机上の空論ではない説得力がある。

グローバル経済の流れを読みつつ、日本経済復興への道筋を見極める上で非常に参考になる一冊。

さすがセールスレターのバイブルと言われるだけのことはある本。開封してもらい、読んでもらい、買ってもらうためのノウハウがこの一冊に集約されている。

ネットやソーシャルメディアが発達しても、この本に書かれている原理原則は常に頭に置いておきたい。

ウジトモコ,ブログデザイン勉強会参加ブロガー
インプレスジャパン
発売日:2009-09-10

ブログのデザインは単なるデザインではない、自己との深い対話による自己分析から、自分のなにをどう表現していくべきかを煮詰めていくことが大切、ということがよく分かる本。

本書のもとになったブログデザイン勉強会での参加ブロガーの苦悩のプロセスを読むと、それが本当に大変な作業であることが伝わってきて、逆にデザインリニューアルに対して怖じ気づいてしまった(汗)。

それはさておき・・・。単なるブログデザインに留まらず、デザインとは何か、ブランディングとは何かについて、その本質を、実際の作業プロセスをなぞりながら理解できる良書。

ジャーナリスト志望の大学院生を対象にした文章表現の講義をまとめた本。そのため、ビジネス系の文章ではなく、エッセイ・コラム・小説系のいい文章を書くための視点やコツがまとめられている。

ビジネス上の文章執筆で使えるノウハウを期待して読み始めたため、最初は期待はずれに感じた。しかし、藤沢周平や村上春樹、城山三郎等の小説やエッセイから引用された多数の「名文」が例として取り上げられており、それを読むだけでも非常に価値がある。この本に取り上げられている小説を読みたくなった。

加藤 聖龍
かんき出版
発売日:2009-08

NLPの基本的な要素が網羅的にかつ分かりやすく解説されている。自分の身の回りでは賛否両論もあるNLPだが、自分のような初心者が全体像を把握する上では参考になる本だった。
アン・ワイザー コーネル
コスモスライブラリー
発売日:1999-09

タイトル通り、フォーカシングの基本的なやり方や応用の仕方が非常に分かりやすく書かれている。フォーカシングのプロセス自体はそれほど複雑ではないが、具体例や著者の実体験等が豊富に書かれており、参考になる。また翻訳の質も高いため、非常に読みやすい。

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