入院2日目に骨髄穿刺(マルク)を受ける:白血病・悪性リンパ腫闘病記(7)

前回の闘病記からの続きです。
入院2日目(2013年5月14日)の朝は、担当医のMY先生が、当日の処置と翌日以降の予定の説明に来てくれました。
この日は骨髄穿刺(こつずいせんし)をやるとのこと。骨髄穿刺とは、「マルク」とも呼ばれる以下のような検査です。


▼骨髄検査/骨髄穿刺(こつずいけんさ/こつずいせんし):[がん情報サービス]

胸骨、もしくは腰にある腸骨に針を刺して、骨の中にある骨髄組織をとる検査です。穿刺吸引法(せんしきゅういんほう)と針生検法(はりせいけんほう)があります。穿刺吸引法は、胸骨もしくは腸骨から注射器で骨の中の骨髄組織を吸引する方法です。針生検法では、腸骨に太めの針を刺し、骨髄組織を針の中に捉えて一部を採取します。採取した骨髄はスライドガラス上に薄く広げて染色した後、顕微鏡で観察します。これにより、造血機能や血液疾患の原因、さらに腫瘍細胞の有無などが明確になるため、血液疾患の診断や治療法の選択・治療効果の判定において重要な検査です。

この説明の「穿刺吸引法」にあたります。簡単に言うと、腰のあたりから骨に注射して骨髄を吸引する検査です。いかにも痛そうですが、実際、ネットや本などを見ても、大体「マルクは痛い!」と書いてあります。そのため僕もドキドキして検査の時を迎えました。手には、入院時に娘がくれたお守り代わりの木の線路を握っていました。
10時前に病室にMY先生が来て、検査が始まりました。初めてだったのでちょっと驚いたのですが、こうした処置や検査は、血液内科ではほとんどが病室の自分のベッドの上で行われます。別の処置室に移動することはありません。病室がみな無菌室だということもあるようです。
MY先生に言われて、ベッドの上で横向きに寝て、背中を丸めますうつ伏せに寝ます。その丸めた腰のあたりを消毒し、麻酔の注射をします。これはちょっと痛かったです。その後、骨髄穿刺の注射です。まず皮膚に針を刺し、「ちょっと押される感じがしますよ」と言われて、骨に針がズブリと刺さります。でも痛くはありません。
そして「高山さん、吸引しますからね。ちょっと違和感や痛みをを感じるかもしれませんよ」と言われ、「いち、にの、さん!」の掛け声とともに、一気に注射器で骨髄が吸引されました。でも僕の場合は、ほとんど痛みは感じませんでした。何となく、キューッとした違和感を感じたかな?という程度です。
その後、「高山さん、もう終わりましたからね」というMY先生の声が聞こえて、針が抜かれ、看護師さんにガーゼを貼ってもらって、終了です。処置自体は20分ほどだったでしょうか。それから30分間、仰向けになって寝て、ガーゼを貼った箇所を自分の体重で圧迫止血します。
また病室には先生がもう2人来ていて、採取した骨髄液からその場ですぐにプレパラートの標本を作っていました。そのプレパラートを、新人の看護師さんがヘアドライヤーで乾かしていたのが印象的でした。この後、この標本を調べて、骨髄内のがん細胞の有無を確認します。
ということで、ドキドキして受けた初めての骨髄穿刺(マルク)ですが、最初の麻酔の注射以降はほとんど痛みもなく終了しました。「あれ?もう終わったの?」と、ちょっと拍子抜けするほどでした。
ただこれは、MY先生の手技が上手で、手際が良かったという要因もありそうです。これも後で看護師さんから聞いた話ですが、MY先生の処置は、他の先生より圧倒的に速いとのこと。だから患者の負担も軽いのでしょう。
また、MY先生は、常に処置の進捗状況を「高山さん、今から麻酔の注射を3箇所にしますからね」「高山さん、無事に吸引できましたからね」と名前の呼びかけとともに具体的に言葉にして教えてくださいました。これも安心につながりました。
なお、骨髄穿刺の当日は、感染症を防ぐため、シャワーやお風呂には入らないようにとのこと。
この日は、その後造影CTの検査も受けました。そしてそうした検査の合間を縫って、オーシャンブリッジの海外の取引先パートナー企業の社長たちに、僕の入院を伝えるメールを送りました。その話は次回の闘病記にて。