海外パートナーの社長からの応援メッセージに涙:白血病・悪性リンパ腫闘病記(8)

前回の闘病記からの続きです。
骨髄穿刺(マルク)を受けた入院2日目(2013年5月14日)は、これらの検査の合間を縫って、オーシャンブリッジの海外の取引先パートナー企業の社長や、提携先大学の教授たちに、僕がしばらく入院することを伝えるメールを送りました。欧米の5社+日英の2大学です。


このメールでは、病気が見つかってから治療を受ける病院を決めるまでの経緯、今後の治療や予後の見通し(少なくとも半年以上の入院になりそうなこと等)、僕の不在中は取締役(現代表取締役社長)の持木君が僕の代理としてがんばってくれること、などを率直に伝えました。
一通りメールを送り終わった頃には、消灯時間を大幅に過ぎていました。
このメールを見た社長や教授たちは驚いて、すぐに続々と返事を送ってきてくれました。そうした返信メールの中から、いくつか印象的な箇所を抜粋します。原文に続けて簡単な訳も付けておきました。

I am 100% sure you will overcome the leukemia as you overcame the brain tumor 2 years ago. So, we are looking forward to seeing you in Ljubljana in 2015 or 2016.

Regarding the business you should not worry at all. You have a wonderful team which can take care of business issues very successfully. They proved that 2 years ago, when you were recovering form the brain surgery. So, please do not worry about that.

「君が2年前に脳腫瘍を克服したときと同じように、今回の白血病も克服すると100%確信している。だから2015年か2016年にはリュブリャナ(スロベニアの首都)で会えることを楽しみにしているよ。」
「ビジネスのことは全く心配する必要はないよ。君にはすばらしいチームがある。彼らはビジネス上の課題に適切に対処できる。2年前に君が脳腫瘍の手術を受けた時に、彼らはそれを証明しているよ。だからビジネスのことはどうか心配しないで。」

I am so sorry to hear about this, I cannot even begin to understand how hard this must be. I’m glad to hear your confidence in your doctors again – and can only send our thoughts and wishes for your successful treatment and recovery.

「病気のこと、気の毒に思うよ。これがどれくらい辛いことか、僕には理解することすらできない。でも今回も信頼できる医師が見つかったようでよかった。僕にできることは、治療の成功と回復を祈ることだけだよ」

I’ll pray for you. I’m sure you will recover because you are a fighter.

「君のために祈るよ。君は必ず回復すると信じている。だって君はファイターだから。」

I am so sorry to hear that you have been diagnosed with leukemia. I wish you all the best for a speedy recovery – it sounds positive that it has spotted early and that you have the best doctors and support.

「白血病と診断されたなんて、本当に気の毒に。早く回復することを心から祈っているよ。でも病気が早く見つかったようでよかった。そして最高の医師から治療を受けられるようでよかった。」

I was so sorry to read the news of the diagnosis of leukemia in your email as you have already been through so much but your optimism is so inspiring and now you are receiving the best treatment I hope that your recovery can begin.

「白血病との診断を受けたとのニュースをメールで見た時は、本当に気の毒に思ったよ。だって君はすでに大変な経験をしてきたのだから。でも克服に向けた君の自信には勇気付けられたよ。君はすでに最高の治療を受けているのだから、すぐに回復し始めることを願うよ。」

I’m very sorry that you must deal with more medical problems. I will be praying for you to have a recovery and beat this. … Stay strong and please get through this well.

「君がまた新たな病気と戦わねばならないなんて、本当に気の毒に思うよ。君が回復して病気を克服することを祈っているよ。強くあれ。そしてこの病気を克服して欲しい。」
こうした、それぞれの人柄の滲み出た温かい応援メッセージを見て、彼らの気持ちを思い、涙が出ました。僕は本当にすばらしいパートナーたちに恵まれて幸せだと思いました。
そして、彼らのためにも、なんとしても病気を克服し、いずれビジネスの現場に復帰して、また彼らと一緒に仕事をしたい、そして彼らに恩返しをしたい、と強く思いました。

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「海外パートナーの社長からの応援メッセージに涙:白血病・悪性リンパ腫闘病記(8)」への6件のフィードバック

  1. お兄さん、ブログいつも拝見しています。時折高山家の様子も垣間見ることが出来、それも楽しみの一つにさせてもらってます。
    ブログを見て、「病気をぜったいに治す!」という強い信念が病を克服するに至ったのだと強く感じます。
    海外からも感動的な声援が届いていたのですね。これもお兄さんの仕事への姿勢とお人柄に拠るものだと思います。
    これからも陰ながら応援しているので、更新よろしくお願いします!

  2.  仕事関係のパートナーの方たちから、こんなにもたくさん素敵なメッセージが送られてくるなんで、これもひとえに、高山さんのお人柄ですね。
     ブログからは、とても前向きで、御家族への愛で一杯の闘病生活の御様子が拝察され、毎日必ず新しいアップがないか確認するのがいつしか日課になりました。これからも、御体調を見ながら、書き続けてくださいね。

  3. かえちゃん、コメントありがとう!まさか読んでくれているとは思いませんでした(笑)
    まだまだ病気を「克服した」と言える状態までは数年かかりますが、引き続き「絶対に治す!」という気持ちで生きていきたいと思います。これからも高山家同様このブログもよろしくね(笑)

  4. ksma2005さん、コメントありがとうございます!
    また、毎日ブログをチェックしていただいているとのこと、重ねてありがとうございます!
    なかなか毎日は更新できていないのですが、これからもマイペースで更新していきたいと思います。
    今後ともよろしくお願いします!

  5. 高山さんこんばんは。2012年夏に東京女子医大でお世話になりました、なおです。
    久しぶりに高山さんのブログにきて、高山さんに大きな試練が訪れていたことを知りました。そんななかでも、常に前を向いている高山さん。辛い治療でしたね。必ず良い方向に向かうこと祈っています。高山さんなら必ず大丈夫。
    実は去年11月はじめ母が永眠しました。
    約1年半の闘病生活でしたが、その間には入院することなく、息を引き取る最後まで自宅で過ごすことができました。本当に安らかでした。高山さんに出会い東京女子医大を紹介していただき最高の治療受けられたことは本当に良かったです。高山さんとタリーズでお話ししたことが昨日のことのように思い出されます。
    高山さんの言葉に何度も勇気付けられました。
    納得のいく治療ができ、家族で一年半濃密な時間を過ごせたから、母のために家族みんなで頑張れたから…息を引き取った時も感謝の気持ちが強かったです。56歳という若さでしたが最後まで家族に囲まれて余生を過ごせた母は幸せ者だったかなと思ったりもします。
    大切な人を失う出来事は、心になかなか埋めることのできない穴があきます。ずっと癒えることはないけれど、私がこの世を卒業したときに褒めてもらえるように生きて行こうと思っています。

  6. なおさん、お久しぶりです!そしてコメントありがとうございます。
    お母様、本当に残念でした。今、あのタリーズでお話しした時のことを思い出し、また今回のなおさんのコメントを拝見して、結局僕がいろいろお話ししたことはあまりお役に立てなかったように思い、力不足を申し訳なく思っています。
    でも自宅で安らかに息を引き取られたとのこと、本当によかったですね。あの時お話ししたかもしれませんが、僕は父と妹をやはりがんで亡くしていまして、二人とも最後は病院でした。
    そう言えば、昨日、半年以上ぶりに女子医大に診察を受けに行き、タリーズの前を通りました。あの頃のままでした。懐かしく思いました。あの頃は、まさかその後また別のがんになるとは思いもよりませんでしたが。。。
    僕は毎日、天国の父や妹、祖父母に、僕の人生の目標(娘の二十歳の誕生日を、娘と家内と一緒に美味しいお酒で乾杯してお祝いする)を達成できるように見守っていてくれるよう、お願いしています。きっといつも天国から僕たちのことを見守っていてくれて、必要な時には助けてくれるものと信じています。
    なおさんもまだまだお辛いことと思いますが、少しずつ前を向いて歩いて行くことで、天国のお母様も安心されるのではと思います。
    お互いがんばりましょう!

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