退院延期に対する娘の驚くべき反応

先日書きました通り、高熱により退院が延期になってしまいました。本来なら今日退院のはずだったのに・・・。
抗生剤の点滴


40度超の高熱が出始めてから、血液検査をしながら、点滴でいくつか抗生剤を入れつつ、飲み薬の解熱鎮痛薬(カロナール)で熱を下げてきました。解熱剤を飲むと37度台には下がるのですが、翌朝には39度〜40度の高熱にうなされてしまいます(今日は39.3度)。
最近、先生の「このウイルスが原因ではないか?」との見立てで新しい抗生剤(デノシン)を追加したので、それが当たって効果が出てきてくれればと期待しているところです。また、もう数日すれば血液培養検査の結果も出てくるはずなので、そうすると原因菌・ウイルスを特定できるかもしれません。
さて、前回も書いたように、今回の退院延期で一番心配したのは娘のことでした。娘は一日も早く僕に帰ってきて欲しいようで、先週末の外泊時に「パパ、金曜日に帰って来るからね。」と約束したところ、娘は、「どうして金曜日なの?もっと早くならないの?」と言っていました。それが延期となると、泣いてしまうのは目に見えています。
しかし、娘の反応はその予想とはちょっと違う、驚くべきものでした。
家で妻から退院延期のことを娘に伝えてもらったところ、もちろんがっかりはしていたものの、こんなことを言ったそうです。

「残念だけど、しっかり治してから帰ってきた方がいいよね。それまで二人で喧嘩しないで仲良くすごそうね。お掃除もできるしね」
(移植患者の退院時には、感染症を防ぐため家全体の掃除が必要)

とのこと。
妻いわく、

こちらが励まされる感じです。

とのことでした。
僕もこれを読んで、なかなか大人でもすぐには口に出せない言葉だと思いました。自分の寂しさを抑え、ものごとのポジティブな面を見つけ、相手(妻)の立場も考えた、提案も含んだ言葉。
小学二年生がこんなことを言えるんだ、と我が子ながら本当に驚いてしまいました。
やはり子どもは親が思う以上に、親の話、親同士の話をしっかりと自分なりに咀嚼し、理解し、自分の考えを組み立てているんだな、と思いました。その分、親として、子どもにかける言葉、子どもにする話は、手を抜かず、正しい日本語でしっかりと伝えてあげる必要があるなと再認識しました。
こういう娘の成長を実感できるイベントがあると、より一層、「娘の二十歳の誕生日に、娘と妻と三人でおいしいお酒で乾杯してお祝いする」という人生の目標を絶対に達成したいと、達成意欲が増してきます。娘の成長を見届けるまでは死ぬわけにはいきません。
その意味でも、今回の退院延期は、よかったのかもしれませんね。

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