2017年10月09日

「人生100年時代」とがんサバイバー

先ほど、同病の急性骨髄性白血病患者さんの闘病ブログ(白血病やけどギャルでいたい♡;;)を読んでいたら、

https://ameblo.jp/tky1218mn/

大きなバナーが目に入りました。

そこにはこうありました。

「まだ間に合う、人生100年時代を生き抜く方法とは?

このバナーをクリックしてみたらあるニュース系アプリの広告でした。さらにこうありました。

40歳ならまだ間に合う、人生100年時代の生き残り戦略

今の時代、バナー広告も、できるだけ記事コンテンツとの関連性の高いものを表示しているのだと思いますが、それにしても、がんサバイバー(がん患者)に「人生100年時代」とか言うのは、あまり適切なマッチングではないのではないでしょうか。

それに、この広告の言う「生き残り戦略」とは違う、本当の生命上の意味合いで、がんサバイバーは再発を防いで、命を守り、生き残っていかねばなりません。

がん患者さんは、常に再発の恐怖をどこかで感じながら、この一日を、この一ヶ月を、この一年をいかに平穏に生き延びるかを第一に考えて、一日一日を大切に積み重ねて生きている方が多いのではないでしょうか。

そしてその積み重ねの先に、患者さんそれぞれの目標があります。◯◯年のマラソン大会に出場する、◯◯の仕事に復帰する、など。僕の場合は、「13年後の娘の二十歳の誕生日に家族三人でおいしいお酒で乾杯してお祝いする」です。6年前、脳腫瘍が見つかったときに決めた目標です。

そして毎年、区切りの日(手術日、移植日、退院日、誕生日等)が来ると、「目標達成まであと何年になった!」とカウントダウンしてお祝いしているのではないでしょうか。

僕の場合、目標設定当初はものすごく遠くに見えた目標、つまり「19年後の娘の二十歳の誕生日を家族三人でおいしいお酒でお祝いする」が、お陰さまでその後カウントダウンを重ねて、「13年後」にまで近づいてきています。当日のお祝いのイメージも、目標設定当初より具体化しています。お祝いしている様子がより明確にはっきり見えるようになってきました。

このように、生きる目標を日々、手繰り寄せるように生きているがんサバイバーは僕だけではないと思います。

そのようながん患者に、「人生100年時代の生き残り戦略」を説くなんて、ナンセンスです。「100年?それどころじゃない!」「どうしたら再発を防げるんだよ!」というのが本音でしょう。

もちろんこのバナーは、たまたまブログコンテンツとのマッチングが妙なことになり、このような不適切な掲示となっただけだと思います。だから適切な場所に掲示され適切なターゲットに届けば、何も問題はないと思います。その意味ではシステム上の不具合にいちゃもんをつけているわけですね(笑)。

でも、最近、「人生100年時代」という言葉をよく聞くので、ちょっと気になって書いてみました。

ちなみに、このバナーが掲載されていたブログの最新記事の末尾は以下のように締め括られています。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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