好調な滑り出しのZyncroを、キャズム理論に照らして考える。

5月10日(火)にリリースしたエンタープライズ・ソーシャル・コラボレーション・ツール「Zyncro」
記者発表会やブロガーミーティングのお陰で、各種メディアやブログ、そしてTwitterなどで多数取り上げていただきました。
▼「Zyncro」国内サービス開始に関するメディア掲載記事 #zyncro_jp
▼「Zyncro(ジンクロ)」ブロガーミーティングに関するブログ記事のまとめ。 #zyncro_jp
その結果、無料のスモールビジネスエディション(5ユーザーまで・1GBまで)のアカウント登録をされるユーザー様の数も、予想以上のペースで増えています。


ただ、僕自身が最も驚いたのが、有償のビジネスエディションにアップグレードされるユーザー様が、予想以上に早くかつ多くいらっしゃったこと。すでに数社のお客様にビジネスエディションをご利用いただいています。
Zyncroは前述の通り、限られたユーザー数(5人以下)で限られたストレージ容量(1GB以下)であれば、無料で使えるというフリーミアム的なモデルで提供しています。そのため、全てのお客様はまずは無料版で使い始めます。
そうしたお客様は、身の回りの少人数の方々とともに使ってみた上で、「このサービスは使えそうだから、本格的に社内で(もしくは社外の取引先と)使っていこう。そのために、ユーザー数とストレージ容量を増やそう」と判断した場合のみ、有償版にアップグレードしてくださいます。
僕自身は、その無料版を試しに使ってみるという評価期間は、企業においてはそれなりの期間が必要だろうと考えていて、よって有償版にアップグレードされるお客様が現れ始めるのは、つまりZyncroで売上が上がり始めるのは、6月か7月だろうと保守的に見ていました。
それが、リリースから10日ほど後にはもう最初のご注文書が届き、その後も注文が相次いでいるといううれしい状況です。
そしてそうしたお客様は、必ずしも、キャズム理論で言うところのイノベーター的な方やアーリーアダプター的な方、つまり、純粋に新しいテクノロジーが好きという方ばかりではないようです。テクノロジー云々よりも、目の前の具体的な業務課題を解決したいという、アーリーマジョリティー的な方も多いという印象です。
つまり、実際に社内や社外でのコミュニケーションやファイル共有などで困っている方、メールに依存したコミュニケーションで問題を抱えている方が、Zyncroに興味を持ち、無料版で評価し、課題解決に使えると判断して、有償版を購入されているようです。
そして、まだ購入には至っていないものの、千人規模での大規模な導入を検討される企業様も増えています。こちらも課題解決志向のアーリーマジョリティー的なお客様です。
キャズム理論では、イノベーター・アーリーアダプターと、アーリーマジョリティーの間には、大きな断絶(キャズム)があり、そこを越えるのは非常に難しいと言われています。でも、そこを越えれば、より大きな市場、つまりアーリーマジョリティーおよびレイトマジョリティーからなるメインストリーム市場が待っており、一気に普及が進みます。
改めてキャズム理論に照らしてZyncro事業の現状を捉えてみると、どうも僕が考えていたよりも速いスピードでの事業展開が必要となりそうです。
改めて事業計画を練り直さねばと考えています。

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