2014年05月08日

がんの生存率・予後に関する2人の医師の考え方の違い

昨日は、2週間ぶりの診察日で、虎の門病院の血液内科を受診してきました。主治医のGY先生の診察です。

いい加減そろそろ回復しているのではないか、と期待していた白血球の数は、2週間前の2,500から横ばい、というか微減の2,400。引き続き、日常生活には問題ないが、維持療法を始めるにはまだ早い、という値です。

GY先生曰く、

入院中にHyper-CVAD療法をやった人は、血球の回復に時間がかかることがよくあります。回復に半年、一年かかるケースもあります。別の病気の患者さんの例ですが、一年半後に突然回復したケースもありました。いずれにしても、白血球が回復しないと、維持療法は始められません。今は経過を見ていくしかありませんね。

とのこと。僕の白血病・悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)は、1年以内の再発も多い病気です。こうして何もしないでいるうちに再発してしまうというリスクもないわけではありません。でも、今は焦らず待つしかありません。

また、前回のGY先生の診察、そして先週のMY先生の診察のときにそれぞれお聞きした、僕の病気がこのまま再発せずに治癒する確率について、再度お話ししました。

それぞれこのブログに書いたように、主治医のGY先生は「腫瘍が限局していて、そこに放射線も当てているので、8〜9割は期待できるのではないか」、担当医のMY先生は「移植治療も含めた5年生存率である60〜70%には入っているのではないか」とのことでした。

GY先生に、この先週のMY先生の話をしたところ、こんな説明をしてくださいました。

過去のデータ上、同じタイプの悪性リンパ腫で、腫瘍が限局していて、抗がん剤治療の後に放射線治療も行った、という高山さんと同じようなケースの患者さんは、それほどいません。だから、データを元にお話しすることは難しいです。そのため、前回、高山さんの治る確率が8〜9割と言ったのには、自分の希望が含まれています。

MY先生は、できる限り過去のデータに基づいて話をしようとして、「抗がん剤治療に加えて造血幹細胞移植をした場合の長期生存率である6〜7割には入っているのではないか」と話したのだと思います。

それに対して、自分は、腫瘍が限局していたために、放射線治療が行えたという高山さんの個別要因を踏まえて、過去のデータではなく、期待を含めた自分の予測で答えました。

このお話を聞いて、改めて自分の今後に対して客観的に理解し納得できました。

もちろん、主観的には、「自分は100%治るんだ」、と信じています。でも自分は根拠のない自信には頼りたくはありません。主観的な信念を支える客観的な「データ」、あるいは「主治医・専門家の予測」として、この「6〜7割」、「8〜9割」という数字は、十分に勇気付けられるものでした。

先生方の期待に応えるため、そして何よりも家族のため、自分のために、この病気をこのまま再発させずに根治します。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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