MRI検査の轟音による瞑想・リラクセーション効果?:白血病・悪性リンパ腫闘病記(27)

前回の闘病記からの続きです。
◼︎2013年6月9日(日)。入院28日目。抗がん剤治療開始から20日目。
朝の体重測定の結果、また体重が減っていました。47.15キロ。入院前から12キロ減。
数日間、まともにご飯が食べられていないので仕方ありません。
MY先生の判断で、点滴で栄養を入れることになりました。


MY先生によると、ものを食べると胃がキリキリ痛むのは、ストレスのせいもあるかもしれないとのこと。痛む時には液体の胃薬(アルサルミン)を飲んでしのぎました。
◼︎2013年6月10日(月)。入院29日目。抗がん剤治療開始から21日目。
引き続き腸はあまり動いておらず、トイレに行っても何も出ません。食べていないので出るものがないのかもしれません。
それでも。体重も減っているし、少しは何か食べないと、と思い、ウイダーインゼリーをがんばって半分くらい飲みました。その後の朝食では、お粥と味噌汁を少しだけ食べられました。
食後の胃の痛みは少しずつ治まってきていて、キリキリと刺し込むような痛みはなくなっていました。それでもやはり痛みはあります。食後は横になって痛みを堪えていました。
お昼頃、予定していたMRI検査に呼ばれました。これまでの抗がん剤治療(Hyper-CVAD/MA療法 1コース目のHyper-CVAD療法)の効果を見るための検査です。仙骨部(お尻)の腫瘍が小さくなっていることを期待です。
お腹の痛みを押してエレベーターに乗り、1階の検査室にいきました。MRIの検査中は、工事現場のような激しい轟音がします。大抵患者は、耳栓をしたり、耳全体を覆うタイプのヘッドフォンをかけたりします。それでもうるさいです。
でもこの日、15分ほどの検査で、轟音の中で横になっているうちに、なぜかお腹の痛みが無くなり、久しぶりに気持ち良くなってしまいました。思いがけず、瞑想、リラクセーション的な効果があったのかもしれません。
もともと僕は、脳腫瘍治療で何度も何度もMRI検査を受け、慣れてしまっていたこともあると思います。最近はMRI検査の轟音の中でもうとうとしてしまいますので。慣れとは恐ろしいものです(笑)。
思いがけずお腹の痛みがなくなったことで、検査の後の昼食はお粥やポトフなどを半分ほど食べられました。こんなに食べたのは久しぶりです。
午後、お世話になっている記者のNさんがお見舞いに来てくれました。いろいろと差し入れを持って来てくださいました。Nさんは以前よりこのブログを読んでくださっています。脳腫瘍については取材も受け、記事を書いてくださっていましたが、まさかその記事の直後に僕がまた別のがんになるとは、Nさんも驚いていました。
この日は夕飯も、お粥を半分ほど食べられました。
◼︎2013年6月11日(火)。入院30日目。抗がん剤治療開始から22日目。
朝食のお粥は9割方食べられました。
口から栄養が取れるようになってきたため、MY先生は点滴の量を減らしましょうと言ってくださいました。
また、本当はこの日から、抗がん剤治療の2コース目(Hyper-CVAD/MA療法の、MA療法)を始める予定でしたが、延期することになりました。MY先生によると、体調、特にお腹の具合を見ながら来週からでしょうか、とのことでした。
それでも、お腹の痛みが落ち着き、少しずつものが食べられるようになってきて、気分もよくなり、気持ちも前向きになってきました。
本も読まず勉強もせず何もせず、ただ生きる。
今はそれしかできない、と思っていました。

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