2014年07月01日

MRI画像で抗がん剤による悪性リンパ腫の縮小を確認:白血病・悪性リンパ腫闘病記(28)

前回の闘病記からの続きです。

◼︎2013年6月12日(水)。入院31日目。抗がん剤治療開始から23日目。

悪性リンパ腫のMRI画像(仙骨部)。左が治療前、右が抗がん剤治療1コース(Hyper-CVAD療法)終了後。

担当医のMY先生が、一昨日に撮影したMRI画像を持って来て、詳しく説明してくれました。

上記画像は、左が治療開始前の2013/5/15時点の画像、右が抗がん剤治療1コース(Hyper-CVAD療法)終了後の2013/6/10時点の画像です。腰のあたりを輪切りにしたものです(上が前、下が後)。画像をクリックして拡大してよく見ると、赤いボールペンで、MY先生が腫瘍の位置に丸を描いてあるのが見えます。この赤い線で囲まれたあたりの黒い影が悪性リンパ腫の腫瘍です。

以下、MY先生の説明です。

「MRIの結果、明らかに腫瘍が小さくなっています。仙骨から左足に出ている神経の圧迫も減っているように見えるので、左足の痛みも軽減しているのではないでしょうか。」

確かに、左と比べて右は、黒い影が小さく、また色も薄くなっています。このMY先生の説明を聞きながら画像を見て、

「ああ、腫瘍が小さくなっていてよかった。今の抗がん剤が僕のがん細胞に効いてよかった」

と思いました。この時の喜び、安心感は何とも言えません。

MY先生は続けました。

「骨部発症のB-LBL(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)は画像診断が難しいのです。MRI画像で骨に黒いものが残っていても、それは生きている腫瘍ではなく、腫瘍としては死んでいる場合もあります。そのため、最終的にはPET検査等も使って治療の効果を見ていきます。

今後の治療としては、今行っている化学療法(抗がん剤治療)で腫瘍を小さくしてから放射線を当てるか、いずれかのタイミングで骨髄移植(造血幹細胞移植)までいくか、それとも化学療法だけでいくか、などを状態を見ながら判断していきたいと思います。」

これを聞いて、

「今後の治療方針は、なかなか画一的には決められないものなんだな。」

と思いました。そして、

「一般的な五年生存率(40%)にとらわれすぎることなく、常に自分の身体の状況を正確に先生に報告しつつ、その時々での最善の治療を最新の知見をベースに選択し、進めていくしかない。その結果、気づいてみたら五年経っていた、というイメージ。

B-LBLでも、骨部にできたものとそうでないものは治療や予後(生存率)が違うはず。だから、最初は標準治療の抗がん剤治療をベースにしつつも、今後は放射線治療や骨髄移植も含めて、幅広い選択肢の中から最善のものを自分で主体的に選択し、何としても生き残る。」

と意を新たにしました。

MRIの結果、腫瘍が小さくなっていたということは、前日に主治医のGY先生から口頭では聞いていました。でも、こうして実際に画像で確認すると、「ああ、本当に小さくなってるんだなあ」と実感がこみ上げてきます。

お昼頃、看護師のMOさんが来たので、MRIの結果がうれしくてMRI画像をお見せしました。するとMOさんは、「腫瘍、小さくなってますね!これはうれしいですね!」と一緒に喜んでくれました。

「看護師さんが見ても小さくなってるんだなあ」と改めてうれしくなりました。

これで精神的にも少し元気が出た僕は、久しぶりにFacebookに以下のような投稿をしました。

久しぶりの投稿です。しばらく治療の副作用でダウンし、Facebook等に書き込むどころか覗き込む余裕もなく、それ以前にろくに物も食べられず、ぐったりしておりました。体重はみるみる減り、「これが本当の闘病か、、、」と前回入院時(グリオーマ)との違いを実感しています。

ここ数日はなんとか回復してきて、少しずつ物も食べられるようになってきました。

何人かの友人から「最近投稿ないけど大丈夫?」というメッセージをもらったこともあり、「とりあえず生きてます」ということで今日は書き込んでます。

来週からは次の治療がスタートする予定です。

前回の入院では、仕事を人に任せること、家族を大切にすること、自分の健康を大切にすることなどを体感的に学びました。今回の入院では、僕は何を学びなさいと言われているのか、自問自答の毎日です。
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投稿者 SEIJI : 2014年7月 2日 10:57

はじめまして。SEIJIと申します。毎回、ブログを読ませていただいております。私は、B細胞濾胞性リンパ腫で現在、末梢血幹細胞移植を行っているものです。発病は2000年6月、2013年に再発、2014年に移植を行いました。現在の病院は、兵庫医科大学付属病院です。今回、3座違いのハプロ移植を行っています。この病院は、全国からハプロ移植を求めて、血液疾病の患者さんが多くいらっしゃいます。関東ではハプロ移植が進んでおらず、実施する病院も少ないと聞いています。ハプロの場合、GVL効果を狙います。もちろんGVHDも併発しますがドクターの経験で、かなり抑えられているようです。移植後9日目なのでどんなDVHDが出るのか未知数ですが、ハプロ移植で元気になられた人も大勢いらっしゃるようなので、淡々と治療を続けて行きたいと思っています。
今回のブログで、骨髄移植のくだりがありましたので、投稿いたしました。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2014年7月 3日 14:09

SEIJIさん、コメントありがとうございました。ハプロ移植というものがあるんですね。勉強不足で知りませんでした。

調べてみると、まさに兵庫医科大学を中心に行われているようですね。(他の読者さんのためにも以下にリンクを張っておきます)

http://www.hyo-med.ac.jp/department/hmt/isyoku.html
(「3.HLA半合致移植(通称ハプロ移植)の特徴」を参照)

私自身は、移植の可能性も含めて主治医、担当医の先生と議論の末、抗がん剤治療(Hyper-CVAD/MA+リツキサン)と放射線治療のみでの治癒を目指すことにしました。これから維持療法も始める予定です。

ハプロ移植はもちろん、新しい分子標的薬等、新しい治療がどんどん出てくるのは患者にとってはうれしいことですね。先生にも、「一年長く生きれば、それだけ新しい治療の可能性が広がりますからね」と言われています。

SEIJIさんもGVHDや感染症等、これからご苦労もあるかもしれませんが、お互いに淡々と治療を続けていきましょう!

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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