株式会社オーシャンブリッジ ファウンダー
高山 知朗 (たかやま のりあき)
2015年07月21日
以前から時おり、夜なかなか寝付かれず、一度眠ってもしばらくすると目が覚めてしまう、ということがありました。
一度目が覚めてしまうと、もう眠れません。本を読んでも、静かな音楽を聴いてもダメです。体は疲れているし、目もショボショボしているのですが、眠れません。そういう時は、眠れないまま時間が経って、朝の新聞配達のバイクの音を聞くことになります。
以前は、帯状疱疹後神経痛の痛みによるものかと思っていました。痛いから眠れない、痛いから目が覚める、ということです。もちろんそれもあるのですが、でも痛み止めの医療用麻薬であるオキノームを飲んで痛みを抑えても、やはり眠れません。
そして先日、やはり眠れぬ夜に、突然気がつきました。「この不眠は、薬の副作用ではないか」、と。
調べてみると、案の定、ありました。現在、白血病・悪性リンパ腫の維持療法で飲んでいるプレドニゾロン(ステロイド薬)の副作用に、「睡眠障害」がありました。
抑うつ..憂うつ、気分がひどく落ち込む、やる気がでない、悲観的、不安感、不眠。
こちらにもありました。
▼エッ! この薬が眠れない原因だったの? - [不眠・睡眠障害] - All About
病気の治療を受けている人で、薬を飲み始めてから不眠が起こった場合、その薬が不眠の原因かもしれません。このような不眠を、薬剤性不眠といいます。
副腎皮質ステロイド
・ プレドニゾロン
・ デキサメタゾン
関節リウマチや膠原病などの治療に、副腎皮質ステロイドが良く使われます。イライラしたり、気持ちが異様に高ぶったりするために、不眠になることがあります。
どうやらプレドニゾロンがこの不眠、睡眠障害の原因ということで間違いなさそうです。
僕は前述のように、白血病・悪性リンパ腫の維持療法の一環でプレドニゾロンを飲んでいます。服用のスケジュールとしては、簡単に言うと、4週間のうち5日間、朝と昼に飲んでいます。維持療法の細かいスケジュールはこちらです・・・と、ここまで書いて気付きました。
一年前に書いたこのリンク先の記事に、自分でこう書いていました。
▼いよいよ維持療法がスタート!白血球数が安定|オーシャンブリッジ高山のブログ
プレドニゾロンの副作用としては、ステロイドなので、睡眠障害が出る可能性があるようです。でも入院中に同じステロイド剤のデキサートを点滴して副作用が出なかったのなら、恐らく心配することはないとのこと。ただ5日間飲み続けた翌日頃に、だるさが出るかもしれないとも言われました。あとはむくみなどの可能性もあります。
完全に忘れていました・・・。
プレドニゾロンを飲み始めた当初は睡眠障害は気にならなかったこともあり、こういう説明を受けたことは、すっかり記憶から飛んでいました。でも主治医のGY先はきちんと説明してくれていました。
それにしても記憶とはあてになりませんね・・・。だからブログ等で記録を残しておくことは大切なことだとも思うのですが。
上記の薬の説明のページを見ると、プレドニゾロンの副作用は他にもたくさん挙げられています。よく耳にするのは、食欲増進、脂肪の異常沈着(ムーンフェイス)などですが、僕の場合はそういった副作用はありません。反面、飲み始めるとほぼ確実に便秘になります。そのためプレドニゾロンと同時にマグラックスを処方してもらってコントロールしています。
睡眠障害は夜眠れないのも辛いのですが、もっと辛いのは翌日です。確実に体調が悪くなります。眠れないので当たり前ですが。
さらに帯状疱疹後神経痛の痛みも強くなり、オキノームを飲む頻度が増えます。
この睡眠障害については、明日、虎の門病院での定期診察があるので、主治医の先生に相談してみようと思います。睡眠導入剤を増量する、あるいは種類を変えるという手もあるかもしれません。プレドニゾロンによる睡眠障害の副作用と、眠剤による睡眠導入効果と、どちらが勝つかという話なのかもしれませんが、いずれにせよ、適切に対処していきたいと思います。
今月の5日間のプレドニゾロン服用スケジュールは昨日で終わりました。今晩からはよく眠れることと思います。そして明日の診察の結果、次回3週間後にプレドニゾロンを飲む時には、多少でも睡眠障害が軽減されることを願っています。
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【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ(幻冬舎 税込1,188円)
脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。
高山知朗(のりあき):
1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。
2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。
2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。
2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。
2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。
2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。
現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。
メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)
※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。
※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。
※過去の記事も上記リンクからご覧いただけます。
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