株式会社オーシャンブリッジ ファウンダー
高山 知朗 (たかやま のりあき)
2017年06月15日
約一週間ぶりのブログ更新です。その後、治療も順調に進み、体調も回復し・・・と言いたいところではあるのですが、引き続き、前回のブログ記事でも書いた副作用や合併症に悩まされています。
前回書いた下痢や胃痛、皮疹、発熱、喉の痛みはほぼ落ち着いたのですが、膀胱炎や味覚障害は横ばいもしくは悪化という状況です。
膀胱炎(治療による免疫力低下に伴う合併症)については、血尿はほぼ治まっているのですが、排尿時やその後の尿道の痛み(排尿痛)、頻尿、尿意切迫感、残尿感は横ばいあるいは悪化という印象です。例えば昨日6月14日には、Evernoteに記録されているだけでも14回、トイレに駆け込んでいます。結構な頻尿です。
この膀胱炎は、とにかく尿で膀胱内のウイルスを洗い流すしかないということなので、足繁くトイレに通いつつ、少しでもよくなることを願っています。
また尿道痛などが強いときは、これまで帯状疱疹後神経痛で使っていた医療用麻薬の痛み止めのオキノームを使ってもいいと湯淺先生に言っていただいているので、麻薬で痛みをうまくコントロールしつつ、回復を待ちたいと思います。
味覚障害(移植の前処置の抗がん剤治療の副作用)については、前回のブログ記事を書いたころは、甘味が感じられないという状況だったのですが、その後見事症状は進んでしまい、特定の味ではなく味覚全体がおかしくなってしまいました。
何を食べても味がなく、おいしくありません。家内にいろいろな食べ物を買ってきてもらって試すのですが、どれもこれもおいしくなく、食べきれなくて残してしまいます。味覚障害以前は食べられた菓子パンなども食べられません。
この味覚障害も、膀胱炎同様、時間が解決してくれるのを待つしかないため、何とか食べやすい食べ物を見つけたいと思います。
といった最近の状況ですが、合併症や副作用はあるものの、急性骨髄性白血病のさい帯血移植治療自体は順調に進んでいます。GVHDを抑えるための免疫抑制剤(プログラフ)の点滴の量も減ってきて、まもなく点滴から内服に切り替える予定です。
点滴したまま退院はできないので、退院に向けて、免疫抑制剤以外の薬についてもどんどん点滴を減らし、必要な薬剤は点滴ではなく内服することになります。
さて、僕の近況報告は以上ですが、先日、オーシャンブリッジの新社長の中田さんが、忙しい仕事の合間にお見舞に来てくれました。(冒頭写真)
今年2月1日にノーチラス・テクノロジーズさんとのM&Aによる資本業務提携を発表して以降、社内では新体制の構築が進んでいましたが、その集大成として、6月1日に、中田さんが代表取締役社長に就任されました。
これから中田さんを中心に、「つかえるITを、世界から。」というミッションを具現化し、お客様に驚きと喜びを与えられるようなプロダクトを海外から発掘してきてくれるものと思います。
以下は中田さんのFacebook投稿です。
昨年、創業者の高山さんとの出会いの機会を頂き、縁あってこのたび株式会社オーシャンブリッジの代表取締役社長に就任いたしました 。「つかえるITを、世界から。」海外の最新テクノロジーと日本市場をつなぐ「架け橋」となって、社会に貢献してまいりたいと思います。 今後とも何卒宜しくお願いいたします。
こちらは企業サイトにある中田さんからのトップメッセージです。
この度、代表取締役社長に就任した中田明です。オーシャンブリッジにとって創業16年目を迎える今年1月、ファウンダーの高山氏から創業への思いを受け継ぎました。
なお、前社長の持木君は取締役技術本部長に就任し、得意分野に集中してオーシャンブリッジの成長に貢献してくれるはずです。
ちなみに僕は、引き続きファウンダーの役を仰せつかっております。退院したら、少しでも今後のオーシャンブリッジの成長のために、何らかの付加価値を提供できればと思います。
でも、まずは急性骨髄性白血病を治すことに集中します。
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【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ(幻冬舎 税込1,188円)
脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。
高山知朗(のりあき):
1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。
2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。
2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。
2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。
2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。
2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。
現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。
メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)
※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。
※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。
※過去の記事も上記リンクからご覧いただけます。
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