2017年11月21日

患者を安心させる医師のちょっとしたひとこと/再び土日を挟んでの連続通院

何だか前回11月14日(火)の記事とほとんどというか全く同じ状況ですが・・・。

先週の11月17日(金)、そして週末を挟んで昨日11月20日に急遽、虎の門病院に行ってきました。今回も原因は高熱です。

前回の診察の後も、やはり37度台の熱は続いていました。17日(金)はもともと予約してあった山本先生の定期診察でした。

採血、そして恒例のスタバでの診察待ち。

スタバで診察待ち。2017/11/17

山本先生の診察ではいつもの通り血液検査の結果の確認から。

●肝臓
・AST: 103(前回の130から低下)
・ALT: 69(前回の69から横ばい)
・LD: 339(前回の308から低下)

●血球
・白血球: 6.8(前回5.3から増加)
・赤血球: 3.47(前回3.51から減少)
・ヘモグロビン: 10.6(前回10.8から減少)
・血小板: 67(前回67から横ばい)

ということで、肝臓については以前基準値を超える値ですが、低下傾向のものもあります。肝臓の値が高い理由は、一つには移植のGVHD。移植したさい帯血から生まれた血液が肝臓を異物として攻撃しています。

二つには薬の影響。今は感染予防も含めてたくさんの薬を飲んでいます。その一部が肝臓にも負担をかけます。

つまり肝臓の数値を下げようと思ったら、GVHDを抑えるための免疫抑制剤(ステロイドのプレドニゾロン)を増やすことと、肝臓を障害する薬をやめることです。

ただ、山本先生いわく、肝臓もこのくらいの数値ならまだ免疫抑制剤を増やすほどではないとのこと。薬については今後少しずつ抗菌剤などを肝臓への負担の少ないものに切り替えます。

血球については問題ないということで、ほとんど話題にも上らず(笑)。でも赤血球、ヘモグロビン、血小板は本当に増えるのがゆっくりです。全て基準値よりは少ないのですが、ただ日常生活には全く支障がないので、あせらずゆっくりと回復を待っているという状況です。

以上の結果を受け、入院中も飲んでいた、肝臓の薬(ウルソ)を増量(一回一錠→二錠)することになりました。薬で肝臓の回復を促すことで、それぞれの数値が下がっていくことを期待します。

そして、高熱の件。

熱については、結局、まだ原因がGVHDなのか感染症なのかはっきり分からないため、両面の可能性を考慮に入れています。免疫抑制剤(ステロイド)を減らすことのデメリット(GVL効果、つまり移植したさい帯血が作った血液が白血病のがん細胞を攻撃して殺してくれる効果が減少する)はできるだけ避けたい重要なポイントです。

よって、当面は抗生剤(レボフロキサシン/クラビットをやめ、ケフラールだけに変更)で感染した細菌を攻撃しつつ、解熱剤(カロナール)を定期的に飲んでなんとか凌ぐ、ということになりました。

熱が38度を越えると、さすがに身体もしんどく、体力の消耗も激しくなります。でもカロナールを飲むと、37度台前半には下がります。すると見違えて楽になり、身体を動かせるようになります。

カロナールは8時間おきにしか飲めないという制約がありますが、うまく使って、何とか一日一日を乗り切っていきつつ、一方で、さい帯血には、がんばって白血病を全部やっつけてもらえれば、つまり

「僕はなんとか薬で高熱をしのぐから、さい帯血はがん細胞をがんばって全部やっつけてね。」

というのが今回の結論でした。

 【2017/11/22朝追加】
診察が終わって会計等の処理を待っているとき、見知らぬ方から「高山さんですよね?」と声をかけられました。「突然話しかけまして申し訳ありません」というその方はNさんという整形外科のお医者さんでした。ご自身が悪性リンパ腫になり、僕のブログなどを読んでくださっているとのこと。

やはり小さなお子さんがいらっしゃること、その「お子さんの二十歳のお誕生日をおいしいお酒で乾杯してお祝いすること」を目標としているということ、さらには僕とご自身の年齢が近いこと、僕の住んでいる横浜に住んでいたことがあるなど、いろいろな共通点があり、ずっと親近感をいだいてくださっていたとのこと。

僕の知らないところでそういう読者さんが読んでくださっていること、そしてその読者さんから声をかけていただき直接感想や感謝のお言葉をお聞きできることは、こうしてブログや本で情報発信をしていて、一番うれしいことです。Nさん、今後ともよろしくお願いいたします!

ここまでが11月17日(金)の話。

そして、その翌日、翌々日の土日。(11月18日(土)、(11月19日(日)。

やはり、朝から37度台後半〜38度台の熱が出ます。カロナールを飲んでぐったりしていると、しばらくして薬が効いてきて熱が37度台前半に下がり、動けるようになります。

動けるようになると、娘と二人で本を読んだり、レゴで遊んだり。さらにAmazon Echoと家電リモコンの eRemoteを設定して二人で「アレクサ!なぞなぞだして!」と語りかけたり。

でも外出する元気まではありません。ずっと家の中に閉じこもっていました。結局、もともとは何らかの原因があって38度超の熱が出ているところを、むりやり解熱剤で熱を下げているという状態なので、なかなか元気が出ません。特にカロナールは8時間空けて飲まないといけないので、薬が切れてくる、つまり熱がまた上がってくる6から8時間後くらいは、なかなか倦怠感も強くなり、辛いという状態です。

そんな週末を過ごした後の、昨日、11/20(月)。朝の熱は38.5度。もういいいかげん辛いな・・・、と思い、次回24日(金)の予約を待たずに、急遽病院に行くことにしました。

朝、虎の門病院に電話して、タクシーに乗って病院へ。この日は奥さんが仕事のため一人です。

いつもと違って予約外での受診のため、受付機を使わず、内科受付で診察券を出して事情を説明。この日、月曜日は、僕の外来を担当してくださっている主治医の山本先生は外来に出ていないため、担当医の湯浅先生の診察となります。お二人どちらとも信頼関係はこの4年で構築できていますし、僕の状況も共有してくださっているので、どちらの先生の診察でも安心です。


内科受付が終わり、採血へ。血液検査の結果が出るにはいつものようにどうしても一時間はかかるため、この日もスタバへ。ちょうどこの日、たまたま上京していてタイミングが合った姉と一緒にコーヒーを飲みました。

スタバで診察待ち。2017/11/20

そして時間を見計らって診察室前へ。でもまだたくさんの患者さんが待っています。かなり待って、やっと順番が来ました。

湯浅先生には、金曜日の山本先生の診察後、一日三回カロナールを使って熱を下げてきたが、38度前後に上がってしまうのは変わらず、それが一時的にはカロナールで下っても、切れてくるころや、朝起きたときが高熱で辛い、今朝も38.5度だった、という話をしました。

血液検査の結果は以下の通り。

●肝臓
・AST: 74(前回の103から低下)
・ALT: 51(前回の69から低下)
・LD: 315(前回の339から低下)

●血球
・白血球: 6.5(前回6.8から減少)
・赤血球: 3.49(前回3.47から微増)
・ヘモグロビン:10.6 (前回10.6から横ばい)
・血小板: 66(前回67から微減)

湯浅先生によると、肝臓の数値も全体的に下がってきていて、いいことだと思います、とのこと、血球の方は安定しているので山本先生同様、診察では触れませんでした。

そして、高熱については、やはり、感染の熱かもしれないし、GVHDかもしれない、とのこと。

そして、「今日採血した血液を感染の検査にも出しているので、次回24日(金)の診察で見てみましょう」、とのこと。また、念のため肺炎を再度起こしていないか、肺のCTも次回予約を入れましょうとのこと。

やはりこの点の診断は山本先生と湯浅先生に違いはなく、湯浅先生も、「熱くらいだと、プレドニゾロンを増やすほどではないですね。」とのこと。

さらに、感染の可能性については、内服している抗生剤を変えることになりました。今飲んでいるケフラールをやめ、「オーグメンチン」に変えます。

そして、今頼りにしている(というかないと毎日生活できない)解熱剤のカロナールについては、薬が切れるころに熱が上がって辛いという話をしたら、

「カロナールは一日三回じゃなくて四回に増やしてもいいですよ。」

とのこと。そんなことが可能だったのか!入院中から、自分も周りの患者さんも「カロナールは8時間おき、一日三錠まで」というのがある意味常識になっていたので、少々驚きました。

でも飲むサイクルが2時間短くなるということは、これまで、薬が切れかけて熱が上がり始めて苦しかった2時間を無くせるということです。これは助かります!

それにしても、さい帯血移植治療からの今年7月17日の退院後も、こんなに何度も再入院したり、今回のように熱を出して週に何度も病院に行くような事態になるとはちょっと想像していませんでした。「移植は退院後が大変」とは聞いていましたがその一端が分かったような気がします。

ということで、湯浅先生に、「僕みたいに退院してからも頻繁に病院に来る患者さんって、ほかにもいるんですか?」と聞いたら、

「熱を出して何度も外来で来る患者さんは、やっぱりいますよ。

と聞いて、何となく安心。

この日の診察は、朝電話して急遽お願いしたこともあり、午前の一番最後の患者となりました。僕が診察を待っている間に、他の診察室は、名札が午後担当の医師に替わっていきます。
僕の診察が終わる頃にはお昼もだいぶ回ってしまっていたため、帰り際に湯浅先生にこう言いました。

今日は急にお時間いただいてすみませんでした。先生のお昼の時間を侵食しちゃって。」

それに対する湯浅先生の返答。

「いえいえ、そんなことないですよー!」

ちょっと安心して、帰途につきました。

【2017/11/22追記】

会計処理などを待っているとき、見知らぬ方から「高山さんですよね?」と声をかけられました。悪性リンパ腫の治療中の整形外科医、Nさんでした。ずっと僕のブログなどを読んでくださっているとのこと。

Nさんによると、小さな息子さんがいらっしゃること、その息子さんの二十歳のお誕生日をおいしいお酒で乾杯してお祝いするのが目標であること、ご自身と僕の年齢が近いこと、横浜に住んでいたことがあるなど、僕との共通点が多く、親近感を抱いてくださっていたとのこと。

ブログや本を書いていると、実際にこうして読者の方に声をかけていただき、感想や感謝のお言葉をいただくのが、一番うれしいことです。Nさん、声をかけてくださってありがとうございました!そしてともに病を乗り越えていきましょう!

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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