2020年02月27日

退院しました:食道静脈瘤の治療と、肝臓がんの可能性

昨日、食道静脈瘤のため入院していた虎の門病院を退院しました。

退院後のカルディにて

入院期間がなぜ延びたのか?

入院前の外来診察では、入院期間は1週間程度と聞いていたんですが、結果としては2月10日から26日まで、2週間ちょっとの入院になりました。

予定より入院が延びたのは、祝日が二回入ったせいもあるのですが、もう一つは、処置(EIS)前の検査で、気になる所見があり、追加の検査がいくつか入ったこともあります。

肝臓がんの疑いが浮上

というのも、食道静脈瘤の処置前に受けた造影CT検査で、肝臓の画像が均一でなくむらがあったことから、何らかの腫瘍がある可能性が指摘されました。つまり肝臓がんの疑いが出てきたのです。

造影CT、造影MRI、エコーで肝臓を検査

そのため、食道静脈瘤の処置後に、追加の検査として、エコーと、肝臓に特化した造影CTと造影MRIを受けることになりました。

エコーは肝臓のあたりをかなり念入りに、微妙に角度を調整しながら撮影していました。

造影CTでは、造影剤が肝臓に届くタイミング、また肝臓内のどこまで到達しているかのタイミングを見計らって、何度か撮影しました。

検査の結果は結節性過形成

これらの検査の結果が一通りで揃った時点で肝臓内科の医師に検討していただきました。

その結果、この画像のむらの原因は、悪性腫瘍ではなく、恐らく結節性過形成であろうという結論になりました。

今回の入院の中で一番安心した瞬間です。さすがに食道静脈瘤の処置よりもがんの疑いの方が怖いですから。

食道静脈瘤の原因は肝硬変

さて、食道静脈瘤になった直接的な原因は肝硬変ですが、その肝硬変の原因は、前にも書いた通り、さい帯血移植後のGVHD(免疫反応)による肝機能障害か、あるいはこれまで何度も使ってきた抗がん剤の影響ではないかということです。

食道静脈瘤硬化療法はあくまで対症療法

今回受けた食道静脈瘤硬化療法(EIS)は、原因となる肝硬変を治しているわけではありません。あくまでも対症療法です。

破裂すると、洗面器一杯分の血を吐血して生命に関わるという食道静脈瘤を、破裂しないように固めたということです。

根本的な治療は、肝硬変を治すということになりますが、残念ながら、これまでの治療の結果でなってしまった肝硬変に対しては、有効な治療がありません。

食道静脈瘤は再発が前提

そのため、肝機能障害が続く以上、今後も食道静脈瘤は再発してくることが前提となっています。

よって、今後も定期的に内視鏡検査で再発をチェックし、再発が認められればまた処置を受けるということになります。

そしてできるだけ再発するまでのサイクルを長くしていくことが治療の目的となってきます。

当面は、3ヶ月おきに外来で検査を受けていくことになりました。

これまでも、脳腫瘍(グリオーマ)の再発チェックのために3ヶ月に一度、東京女子医科大学病院に通い、悪性リンパ腫急性骨髄性白血病の再発チェックのためにほぼ1ヶ月に一度、虎の門病院に通ってきたのですが、今回の食道静脈瘤の再発チェックのために、3ヶ月に一度、虎の門病院に通うことになってしまいました。

ただ、これまでの悪性リンパ腫も、急性骨髄性白血病も、定期的に外来で診察を受けている中で見つかり、適切な検査を受けることができたということがあります。

50歳手前という年齢的な要因も含め、これからもさまざまな病気のリスクが出てきます。今回の食道静脈瘤もそうでしたが、体の変化に敏感になり、異常があった場合は速やかに医師に相談することで、手遅れになることなく、治療に入ることができます。それで死亡のリスクを回避することもできます。

病院通いが増えることは負担ではありますが、それによりこれまで以上に死亡のリスクを避けることができると考えれば、マイナスばかりではありません。

僕は、娘が二十歳になるまでは、死ぬわけにはいかないのです。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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