株式会社オーシャンブリッジ ファウンダー
高山 知朗 (たかやま のりあき)
2015年07月06日
先週の土曜日、7月4日は、僕にとってちょっと特別な日でした。悪性脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術から丸4年が経過した日だからです。
グリオーマは、他のがんと同様、手術から5年が経過すればその後の再発の可能性は低い、と言われています。もちろんその可能性はゼロではなく、5年後以降に再発する患者さんもいますが、「5年」というのが一つの目指すべきマイルストーンになっています。
そのマイルストーンまで、残り1年を切りました。
あっと言う間の4年間、と言いたいところですが、いろいろなことがあった4年間でした。
そのいろいろなことの一つは、白血病・悪性リンパ腫、具体的にはB細胞性リンパ芽球性リンパ腫(B-LBL)です。この病気は、寛解(PETなどの画像検査上、腫瘍が見つからない状態)から3年再発しなければその後の再発の可能性は低い、と言われています。このタイプは悪性度が高く進行が非常に速いことから、再発する場合も1年以内など早期の場合が多くなっています。そのため、5年ではなく「3年」がマイルストーンになっています。
こちらは2013年11月の寛解から1年7ヶ月が経過しました。3年のマイルストーンまでは、あと1年5ヶ月です。
グリオーマ(グレード3)も、白血病・悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)も、5年生存率がそれぞれ25%、40%と低い病気です。この平均的な生存率を適用すれば、僕はもうとっくにこの世からいなくなっていてもおかしくありません。
でも、お陰さまでグリオーマも白血病・悪性リンパ腫も治療が奏功し、その後再発の兆候もなく無事に過ごせています。東京女子医科大学病院、虎の門病院の先生方、看護師さんたちには、心から感謝しています。
これからも、5年および3年のマイルストーンに向け、一日一日を大切に積み上げていきたいと思います。その先には、人生の目標である娘の二十歳の誕生日が待っています。
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【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ(幻冬舎 税込1,188円)
脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。
高山知朗(のりあき):
1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。
2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。
2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。
2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。
2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。
2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。
現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。
メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)
※病気や治療に関するご相談はメールでもSNSでも一切お受けしておりません。仮に質問などをお送りいただいてもご返事できかねます。私もあくまで一患者であり医療関係者ではありませんのでその点ご理解ください。
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