子どもにとっては「あっと言う間」ではない4年間

先日の記事で、以下のようなことを書きました。
しずく


▼脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術から丸4年が経過|オーシャンブリッジ高山のブログ

悪性脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術から丸4年が経過した日だからです。

あっと言う間の4年間、と言いたいところですが、いろいろなことがあった4年間でした。

この記事を書いた後、改めて4年前の記事を読んでみたら、このように書いていました。
▼退院のご報告。|オーシャンブリッジ高山のブログ(2011年09月07日)

今回、病気が分かったときに、まだ絶対に死にたくない、と思いました。うちの娘はまだ1歳です。これからもっとかわいくなっていく娘の成長を見ずに死ぬのは絶対に嫌だと思いました。そして、自分の人生の目標を、「19年後に娘が成人した時に、娘と奧さんと一緒にお酒で乾杯する」ということに決めました。とにかくこの目標達成を最優先に生きていこうと。

あの時「19年後」だった目標が、娘が5歳になった今は「15年後」になっています。いつの間にか「19分の4」が経過していました。
いろいろなことがあった4年間でしたが、すでに「19分の4」が経過したことを考えると、あっという間という感覚もあります。
でも、この話を家内としていると、必ず娘が

「あっと言う間じゃないよ!小さい赤ちゃんだったのにだんだん大きくなって5歳になったんだからね!」

と言います。
確かにその通りです。子どもは、1日1日を精一杯生きています。毎日たくさんご飯を食べ、たくさん遊んで、心身ともに成長し、そうした日々が積み重なって、5年という歳月になっています。その一所懸命に生きている日々を「あっと言う間」と言ってしまうのは、子どもに対して失礼なのかもしれません。
特に僕の娘にとっては、辛く寂しいことも少なくない日々だったと思います。娘が1歳の時には僕が脳腫瘍で2ヶ月入院し、3歳の時には僕が白血病・悪性リンパ腫で7ヶ月入院しました。その間は家内と2人の生活で、週末のたびにベビーカーに乗って家内とお見舞いに来てくれました。猛暑の中、2人で汗をかきながら、差し入れの重いペットボトルやお弁当をベビーカーに吊り下げて。
その頃の寂しい記憶が強く残っているようで、娘は今でも折に触れてこんなことを言います。

3人でお出掛けすると楽しいね!

「パパが一緒だと楽しいね!前はご飯食べる時もママと2人だけで寂しかったもんね!」

娘にとってもいろいろなことがあった4年間だったのだと思います。
脳腫瘍の手術から4年。その間、僕は2回目のがん闘病を経験したものの、今では家族と平穏な生活を送ることができています。娘は元気いっぱいの5歳になりました。
このまま、15年後の娘の二十歳の誕生日も平穏に迎えたいと思います。