友人の山崎将志君の著書「残念な人の思考法」を読んだら冷や汗をかいた。

友人の山崎将志君が書いた本が、ベストセラーになっています。

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
山崎将志
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 410


彼は、僕がアクセンチュア(当時はアンダーセンコンサルティング)で働いていたときの同期。同期といっても、実は現役時代には会ったことがありません(笑)。そのあたりのことはこちらのエントリにも書いてありますのでよろしければ↓。
●コンサルタントと経営者の経験に基づく暗黙知の共同化。 : オーシャンブリッジ高山のブログ
さて、これまで何冊もビジネス書を出している山崎君(「会議の教科書」とか)。今回の本はタイトルがすばらしい。思わず手に取りたくなる、もしくは注文ボタンをポチッとしたくなるタイトルですよね。
現役の経営コンサルタントとして活躍する彼のこれまでの著書は、ロジカルシンキングやファシリテーション、会議運営などがテーマ。そうしたテーマに関する具体的なノウハウを、まさにコンサルタントらしく理路整然と、しかも分かりやすく述べていました。
でも今回のテーマは、これまでとはちょっと違った変化球。頭はいいのに仕事ができない「残念な人」です。帯にはこうあります。

華麗な経歴なのに軽く扱われる、「話が長い」と思われる、丁寧にやっても結果が出ない・・・あの人の何がいけないのか。

うひゃあ、これは人ごとではありませんよ(汗)。でも山崎君は、本書のプロローグで、自分自身も「残念な人」であると告白しています。この本を書くのは、自戒を込めて、とのこと。
そんな山崎君が、身の回りの残念な人の残念な例を、具体的なエピソードで紹介しつつ、なぜそうなってしまうのか、そうならないためにはどう考え行動すべきかといったヒントを、書き綴っています。
この本は、いわゆる経営コンサルタントが書いた固い本とは趣が異なります。読みやすく、おもしろく、そしてためになる。
彼自身、コンサルタントとしてだけではなく、実務家としても、いくつかの事業に直接携わっています。だから机上の空論だけではなく、現場で汗水垂らす苦労も分かっています。
そんな彼のコンサルティング経験+実務経験に基づく多数の「残念」なエピソードが、ロジカルに分析され、彼独特のユーモアを交えた辛口トークで綴られています。あ、この「辛口トーク」に関しては、ある意味、経営コンサルタントっぽいです(笑)。
「あー、そういう人、いるよねー」と頷いたり、「なるほど、ロジカルに考えるとそう分析できるのかー」と感心したり、「そうか、そういうふうに対処すればいいのか−」と勉強になったり、「げげ、これ僕のことじゃん!」と冷や汗をかいたり(笑)。
おもしろく読みつつ、自分が「残念な人」になっていないかを顧みるきっかけになる、なかなかの良書です。あらゆるビジネスマンにオススメです。
▼関連エントリ(著者の山崎将志君のブログエントリです)
●コンサルタントのつれづれ公開日記:「残念な人の思考法」が日本経済新聞出版社より刊行されました。
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)

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