2013年03月15日

MRI検査の画像に衝撃を受ける

今週火曜日は、毎月の診察で、東京女子医科大学病院に行ってきました。

今回は脳神経外科、放射線腫瘍科の診察に加え、2ヶ月に一度のMRI検査も受けて来ました。

お陰さまで、検査結果には問題なく、再発の兆候は全く見られませんでした。

それはそれでもちろんよかったのですが、今回MRIの画像を見て、改めて驚いてしまいました。こちらのMRI画像です。

MRI検査画像(グリオーマ摘出手術後)

後頭部のあたりにボコっと穴が空いています。腫瘍を摘出した跡です。この部分に脳の正常組織はありません。穴が空いて、水が溜まっています。この画像を見て、

「え、こんなに大きな穴だったっけ・・・?!」

と驚いてしまいました。

これまでの診察時には、MRI画像は主に水平方向に切った画像を見せていただいていました。例えばこちらの画像です。

脳腫瘍摘出手術前後のMRI画像

左半分が手術前の画像、右半分は手術後の画像です。右側の画像をよく見ると、後頭部に白い部分があります。そこが腫瘍を摘出した跡です(写真をクリックして拡大した後、マウスを写真の上に持ってくると、腫瘍の位置が表示されます)。

今回の診察では、この水平方向に切った写真だけではなく、垂直方向に切った画像も見せてもらいました。先ほどの画像です。

これまで水平方向の写真を見た時にも、「意外と大きな穴だなあ」と思っていたのですが、垂直方向の写真を見たら、それまで思っていたよりももっと穴が大きいことに気付き、今更ながら衝撃を受けました。

驚いたと同時に、これだけ大きな穴が空いていても、つまりこの部分の脳がなくなっても、僕がこうして普通に生活し仕事もできていることを考えて、自分のことながら、「人間ってすごい、脳ってすごい」と思いました。

その半面、

「これだけ大きな穴が視覚野(後頭部にある視覚を司る部分)にあれば、そりゃ視野障害とか半側空間無視とかの視覚障害も出るよなあ」

とも思いました。
そして、

「これだけ大きな穴が空いているのに、リハビリを通じて視覚障害が少しずつ回復しているってことは、この穴以外の別の領野、つまり本来は左下の視野を担当するのではない領野を使って見えるようになってるってこと?」

という新たな疑問も湧いてきました。

ちょうどこの前日、主治医の村垣先生と別件でお会いする機会がありました。そのときちょうど村垣先生が、

「以前読んだ科学雑誌ニュートンに、後頭葉の一次視覚野の脳機能障害の後に、脳の別の領野を使って見えるようになったという海外の事例が掲載されていた。高山さんの視覚障害リハビリは、まさにそうした例に当てはまるのではないか」

と教えてくれました。なんというタイムリーな情報。早速アマゾンで見つけて注文しました。まだ届いていないのですが、早く読みたいです。

それにしても、重ね重ね、人間ってすごいし、脳ってすごいです。

でもみなさん、僕に会っても後頭部を叩くのはやめてくださいね。へっこむと困るので(笑)

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投稿者 患者家族 : 2013年4月 5日 11:46

はじめまして。
以前「MRIで見える範囲の腫瘍は全て取れた。」という医師の言葉の表記がありましたが、このMRI画像の白い部分は何でしょうか?
1年半も経って傷ということもないでしょうし、ちょっとどんな説明なのかなと気になりまして。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2013年4月 5日 14:51

患者家族さん、コメントありがとうございます。
腫瘍摘出部位の周囲の白い部分は、術後のメモを掘り返しますと、血液もしくは部分的な血管の梗塞で、術後にはよくあること、との説明を受けています。

術後の定期的なMRI検査では、このように白く造影される部分の大きさや形に変化がないかを見ていきます。悪性の腫瘍が再発した場合、比較的短期間で大きくなるはずだからです。お陰さまで僕の場合は、こうした部位に変化はないため、これまでのところ問題はないと言っていただいています。

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や治療に関するご相談はメールでもSNSでも一切お受けしておりません。仮に質問などをお送りいただいてもご返事できかねます。私もあくまで一患者であり医療関係者ではありませんのでその点ご理解ください。

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