2014年05月13日

入院中最も辛かったことその1/突然の激しい腹痛に便器を抱える:白血病・悪性リンパ腫闘病記(19)

前回の闘病記からの続きです。

2013年5月27日(月)。入院15日目。抗がん剤治療開始から7日目。(続き)

この日の夜、突然激しい腹痛が起きました。

みぞおちを中心に胃全体が締め付けられるような痛み。そして全身にできた蕁麻疹(じんましん)のかゆみ。

その後、症状は腸に下りてきて、個室の病室内の便器に座ったものの、同時に激しい吐き気も来ました。でもこの頃は抗がん剤の副作用の食欲減退であまり食事が食べられておらず、吐こうとしても吐くものがありません。

便座に座ったり顔を突っ込んだりを交互に繰り返しながら、何とかナースコールに手を伸ばして押したら、ベテラン看護師のMさんと新人のGさんが来てくれました。でも先生は会議中か何かでなかなか来てくれません。Mさんが担当医のMY先生に電話で連絡を取り、指示された薬を2錠もらってとりあえず飲みました。

看護師のMさんは、「先生は後で診察に来ますから」と言ってくれましたが、30分経っても来ません。その間、便座に座ったり便器を抱えたりして苦痛を堪えました。全身は大量の冷や汗でびっしょり。とにかく一人で耐えました。

1時間弱もそうして待ったでしょうか。ようやく担当医のMY先生が看護師さんたちと病室に来てくれました。

検査のために採血をしたり、点滴を追加したりしました。それにより胃腸の症状はある程度治まりました。

MY先生によると、「化学療法中はやはり胃腸にもストレスがかかるので、そのせいかもしれません。また痛くなったら薬を出せるようにしておきますから。」とのことでした。

僕自身は、抗がん剤治療による胃腸へのストレスに加えて、先の見えない入院治療、慣れない入院生活から来る精神的なストレスが、入院1週間目にして身体的症状に出たのではと考えています。症状の出方が、10年以上前になったストレス性胃腸炎とほとんど同じでしたので。

一通り落ち着いた後、MY先生は、「昼間、ご飯はできるだけ食べてくださいね、と言ってしまいましたが、無理せずできる範囲で、少しでも食べればいいですからね」とあえて付け加えてくれました。

先ほどは、「患者が苦しんでるのにすぐ来てくれない!」と多少の反感を覚えたMY先生ですが、こういうところは本当に患者思いです。この言葉を聞いて、先ほど芽生えた反感も消えてしまいました。

ある程度胃腸の症状も落ち着き、MY先生や看護師さんたちは病室を後にしました。その後、寝ようとするのですが、今度は全身にできた蕁麻疹が痒くて痒くて、とても眠れません。夜中に我慢できなくなって看護師さんを呼んだら、炎症止めの薬の点滴を追加してくれました。それでようやく痒みも落ち着いて、眠ることができました。

この夜のできごとは、入院期間中でいくつかあった「最も辛かったこと」のうちの一つとなりました。

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投稿者 匿名 : 2014年5月13日 20:03

多少の反感ですか、、、。
あえて言わせてもらいますが、高山さんのいい子ぶりは、癌患者特有ですね。

本音が出てきたら、治りますよ、きっと。

多少じゃなくって、はらわた煮えくり返った、ぶっ殺す、、、くらい言えればね。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2014年5月13日 22:47

わざわざ匿名での辛辣なアドバイス、ありがとうございます。自分のブログへのコメントではなく、某匿名掲示板への投稿を見ているのかと思いました(笑)

残念ながら僕は、匿名さんと異なり、お世話になった先生に対していかなる理由でも「ぶっ殺す」などという感情は持たない性格です。

それでも病気は治りますよ。それが僕の「本音」ですからね。

投稿者 匿名 : 2014年5月15日 13:03

ぶっ殺す発言失礼しました。私ならそう思うかなということです。ごめんなさい。

バーニー・シーゲル博士の「奇跡的治癒とはなにか」によれば、例外的患者(医者に嫌がられるほど質問ぜめ、医者の言うことを鵜のみにしない、模範的患者でない)が、いちばん治るそうです。

高山さんは、半分例外的患者で半分模範的患者に見受けられますが、どうでしょうか?

「本音(つまり潜在意識)」の中に、「不安」や「恐怖」はおありでしょうか?それがあると、治癒力を低下させます。つまり、アクセルとブレーキを同時にってやつです。情報を集め過ぎの弊害もありますが、、、。楽天家の高山さんなら大丈夫ですね。

高山さんのブログでいちばん心動かされるのは、娘さんの20歳の誕生日まで生きてお祝いしたいというところです。私は、高山さんはどんな犠牲を払っても、それを達成すると思っています。17年後(?)のブログでの報告楽しみにしています。そして、さらに生きて人生を謳歌していただきたいものです。

行きすぎたご無礼お許し下さい。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2014年5月15日 15:58

匿名さん、わざわざご丁寧な返信、ありがとうございました!
「医者に嫌がられるほど質問攻め、医者の言うことを鵜呑みにしない」という点では、僕は相当のものだと自負しています(笑)。幸い、先生方がいい先生ばかりで、いつも嫌な顔一つせず僕の質問に付き合ってくださいましたが。今でも外来診察の時はそうですね。

でも同時に、ご指摘のようにいい子、模範的患者という面もあるかもしれません。ただ、先生にも看護師さんにも、不条理な要求はしませんでしたが、言いたいことは言う、合理的な要求はする、という患者だったと思います。その点では扱いやすい患者ではなかったと思いますが、その分、先生も看護師さんも本気で対応してくださったと思います。

私は毎日、瞑想をしたりアファメーションをしたりしていますが、潜在意識のレベルでは、今はほとんど不安は無くなっています。このままで大丈夫、必ず16年後には娘の二十歳の誕生日をお祝いできる、と潜在意識のレベルで確信できています。逆に、2回も病気を引き寄せてしまった潜在意識下のいくつかの思い込み、間違った信念については、完全に手放すことができています。

私は病気に関しては、客観的なデータに基づいて、最善の選択を積み重ね、その上で現実的な希望を持つようにしています。その現実的な希望が、最近の診察の結果、必ず生き延びることができるはず、というレベルになりました。

匿名さん、重ね重ね、丁寧な返信をありがとうございました!これからも、16年後も、このブログをよろしくお願いします!

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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