2014年07月04日

患者が自覚症状をもとに薬の使い方を工夫/忘れられた12周年:白血病・悪性リンパ腫闘病記(29)

前回の闘病記からの続きです。

◼︎2013年6月13日(木)。入院32日目。抗がん剤治療開始から24日目。

この前日にFacebookに投稿した「とりあえず生きてます」メッセージに対しては、多くの方から温かい応援のコメントをいただき、本当にありがたく思いました。

特に、オーシャンブリッジ設立前から現在に至るまで、大変お世話になっているパートナー企業F社のIさんからいただいた下記のメッセージには、昔のことが思い出され、涙が出ました。

「大丈夫ですよ。焦らず、慌てず、腐らず、怒らず、負けないで行きましょう!」

Iさんがいなければオーシャンブリッジは設立できなかったかもしれない、というくらいお世話になった方です。僕がオーシャンブリッジ設立前のベンチャーで、米国製企業向けソフトウェア事業(Net-It Central)を立ち上げていた頃、名も知れぬベンチャーの若造(まだ20代)である僕を信頼してくださって、F社との業務提携の実現と協業ビジネスの拡大に多大なる貢献をしてくださいました。

一緒に全国の営業所を回ってソリューション紹介セミナーをしたり、北関東の政府系機関のお客様を一緒に回って導入事例のヒアリングをしたり、著書にオーシャンブリッジの製品を取り上げてくださったりしました。同じ大学の大先輩でもあります。

そんな恩人の方から、温かく、そして安心感に溢れたメッセージをいただき、涙が出たとともに、「うん、きっと自分は大丈夫!」と勇気付けられました。

この日の朝、担当医のMY先生が来て、

「この週末は外泊でご自宅に帰れそうですね!週明けから、抗がん剤治療の2コース目(Hyper-CVAD/MA療法のMA療法)を始めましょう。」

と言ってくれました。

そう言えば、本当は前の週の週末に外泊して、この週から2コース目を始める予定だったのが、胃腸に来た副作用のために延期になっていたのでした。胃腸の痛みや苦しさも大分治まってきたため、一週間遅れで外泊許可が出ました。

でも、胃腸の調子もまだ完全ではないため、家に帰ることには、うれしさの反面、不安もありました。

この時期は、先生や看護師さん、薬剤師さんから、複数の下剤や胃薬等の効能や効くまでの時間などを聞いて、僕のお腹の状況を報告しながら、薬の量を自分なりに調節して、何とか便秘や下痢、腹痛などの症状を改善しようと試行錯誤していました。

この時もMY先生に薬の相談をしていたら、

「薬の使い方については、医者はレントゲン等を見て判断するしかないのですが、やはり患者さんご自身が、自覚症状をもとに薬の使い方を工夫して覚えていっていただくのが一番ですね。」

と言われました。結局、胃腸への副作用は抗がん剤治療が終わるまでずっと続き、薬に関する試行錯誤も最後まで続きました。

そして、この日は、オーシャンブリッジの12周年の創立記念日でした。実は僕は自分の身体のことに精一杯で、創立記念日のことはすっかり忘れていました。Facebookで友人のOさんに教えてもらった僕は、お祝いはできなくても、せめてスタッフのみんなには感謝のメッセージを送ろうと、社内SNS(Zyncro)に下記のように書き込みました。

先ほどFBでI社のOさんに言われるまですっかり忘れていたのですが、今日はオーシャンブリッジの12周年の創立記念日でしたね。すっかり忘れていた、と書きましたが、実際はしばらく前までは、もう少しで12周年だな、などと考えることもあったんですが、今日も朝起きて、体重測定や検温やレントゲン撮影やそして相変わらず大変な食事などをこなしていると思い出す余裕がなく、記憶の底から出てきませんでした。

二年前の10周年に続き、今年もその日を病院で迎えることになるとは、全く思いもよりませんでした。もっと言うと、人生をかけて設立したオーシャンブリッジの創立記念日を忘れてしまう程の大きな病気を二回も経験することになるとは、今考えても、なんというか、不思議な感じです。

でも僕が長期入院していても、それを全く問題とせずに業務を回し事業を前に進めてくれているみなさん幹部はじめスタッフ一同には、本当に頭が下がります。改めてありがとう。

僕の仕事はとにかく病気を治して仕事に復帰することだと思って、ゆっくり、でも着実にがんばります。

来週からはまた抗がん剤治療が始まります。前回とは違う種類の薬剤です。副作用をなんとかコントロールし、平穏に一日一日を過ごせればと願っています。

またみなさんの成長した姿を見て、一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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