2016年03月23日

今日の頭の中身/ナチュローにあるハワイ/退院した患者が元気な姿を見せること

昨日は悪性脳腫瘍(グリオーマ)の定期検査・診察で東京女子医科大学病院に行ってきました。

本日の頭の中

まずは脳のMRI検査から。いつものように、リズミカルな轟音の中で気持ちよくなりうとうとしてしまいました。ビクッと体が動かないか心配しながらも、無事に検査終了。

検査が終わって診察室に移動する前に、院内のナチュラルローソンへ。待ち時間に食べるチョコを買おうとしたら、あるものを見つけてしまい、自分の目を疑ってしまいました。

なんと、先生たちのためにお持ちした先日のハワイ旅行のおみやげのチョコレートと同じものが、店頭に並んでいました・・・。

気を取り直して、脳神経外科の診察室前の待合ロビーへ。いつものように患者さんで混み合っていましたが、意外と早く主治医の村垣善浩先生の診察室から呼ばれました。

まずは先ほどのMRIの画像を確認。過去の画像と比較して、形や色の濃さなどに変化がないか、つまり再発がないかを確認します。記事冒頭の写真の右上と左上の画像が、2年前の2014年4月14日のものです。右下と左下の画像が、この日のものです。それぞれの画像の左下の部分(後頭部の右側にあたる)に黒く穴が空いていますが、ここが腫瘍を摘出した穴です。特にその穴の周囲の白い影の形などに変化がないかを確認します。

結果は、お陰さまで今回も問題ありませんでした。

そして最近の体調について、一点気になることがあるので先生にご相談。2011年に手術を終えて退院した頃から、「視野の左下が見えない」という恒常的な問題とは別に、「疲れると視野の左側がおかしくなる」という症状が発作的に出ることがあります。その症状が、ここ最近、以前より頻繁に起こります。実はこの診察を待っている間にも待合ロビーで起きました。その件を相談すると、村垣先生は、

「MRIの画像上は全く問題がないので、神経的な問題ではないでしょう。恐らく悪性リンパ腫の抗がん剤治療の副作用による貧血等、血流の影響ではないでしょうか。血流が悪くなると脳の働きにも影響しますので」

とのこと。自分もそうではないかと考えていたので、「ああやっぱり」とひと安心。

ハワイ旅行の報告もしました。おみやげのチョコについては、「下のナチュラルローソンではなく、間違いなくホノルルで買ってきたものです!」と念押ししつつお渡ししました(笑)。

その他にも、近藤誠医師の「がんもどき理論」に対する治療の現場から見た問題点など、いろいろな話をして、診察は終了。

次は、薬剤師の生田先生の診察室へ。入院中から退院後まで続いた抗がん剤治療でお世話になった先生です。今回は診察ではなく、ハワイのおみやげをお渡しして、久しぶりに近況報告をするのが目的です。僕の執刀医の丸山隆志先生にも声をかけてくださって、三人でひとしきりおしゃべりしました。

丸山先生は、診察室に現れるなり、

「この間、テレビ見ましたよ!」

と言ってくださいました。

「今年の7月で、丸山先生に執刀していただいた手術から丸五年が経ちます」という話をした際には、丸山先生から

「五年何もなければ、あとは十年も、それ以上もいけますからね」

と太鼓判を押していただき、またひと安心。

そして、脳腫瘍から白血病・悪性リンパ腫まで、この五年で自分の身に起こったことをお話しし、三人で「神様から与えられた人生のミッション」や「天使の前髪を掴むこと」、「自分の人生のシナリオを生きること」などなど、医療とはちょっと違ったお話をして盛り上がりました。

その後、放射線腫瘍科の診察室へ。前林勝也先生(僕の幼なじみのお兄さん)の診察です。前林先生にもダブルチェックでMRIの画像をチェックしていただき、こちらももちろん問題なし。また、視野の左側がおかしくなる症状についても相談したところ、前林先生の見方では、

「恐らく、高山君がやっていた視覚障害のリハビリで回復してきた脳の神経細胞が、疲れるとうまく細胞間で連携して働けなくなるからじゃないかな。体調がいいときは、リハビリで回復した部分がうまく機能するので問題がないけれど、疲れると、その一旦回復した脳の部分が元の状態に戻って、うまく機能しなくなるのかもしれないね。術後に歩行のリハビリをして歩けるまでに回復した患者さんでも、疲れると足の動きが悪くなるということがよくあるからね」

とのこと。なるほど。それもありそうです。「だから、とにかく疲れ過ぎないことだよ」とアドバイスをいただきました。改めて気をつけます。

こうして診察がひと通り終了。次は入院病棟のナースステーションへ。入院中にお世話になった看護師さんたちにごあいさつです。

僕が入院していた西A5階の脳神経外科の病棟では、当時お世話になったHさんやKさん、Iさんたちにお会いできました。入院時の思い出話や、その後の白血病・悪性リンパ腫の闘病の話などをしつつ、「あれからもう五年ですか!」「ベビーカーでお見舞いに来ていた娘さんも、もう小学生ですか!」とおしゃべり。

ある病棟スタッフの方は、こんなことを教えてくれました。

「先日退院した患者さんが、入院中に、『さっき外来病棟で高山さんを見かけました!』と喜んでいましたよ。いつもブログを読んでいたみたいですよ」

また、入院されているお母様のお見舞いに来ていた方からも「もしかして高山さんですか?」と声をかけていただき、ひとしきりお話ししました。

この方のお母様はやはりグリオーマで、地元の病院で治療を受けていたものの再発してしまい、その病院では「もう治療できない」と言われたものの、ネットで調べる中でこのブログの下記の記事を見つけて、女子医大を受診したとのこと。

▼東京女子医科大学 脳神経外科のグリオーマ(神経膠腫)治療成績(生存率)が更新されました|オーシャンブリッジ高山のブログ

そして村垣先生に、「僕だったら治療しますね」と言っていただいて、治療に入ったとのことでした。僕がブログで情報を発信していることに対して感謝してくださって、「もっと早く女子医大に来ていれば・・・」ともおっしゃっていました。

このように、このブログが自分の知らないところで患者さんの役に立っているというのは、本当にうれしいことです。ブログを書いていてよかったなあと、本当に思います。

その後、別の階のナースステーションへ移動。入院中に主担当看護師だったKさんに久しぶりにお会いすることができました。

Kさんには、先日のテレビ放映で、退院の際にKさんと撮影したツーショット写真(下記)を勝手に使わせていただいたことをご報告。顔にはぼかしを入れさせていただいたのですが、

「体だけ有名になってしまいましたね・・・」

と恥ずかしがっていました。

日本テレビ「スッキリ!!」脳腫瘍についてのインタビュー映像より

こうして、お世話になった先生や看護師さんたちにたくさんお会いして、3ヶ月ぶりの診察日は終了しました。この日お会いしたみなさんは、一様に、

「退院した患者さんが、こうして元気な姿を見せてくれるのはうれしいですね!」

と喜んでくださいました。そう言っていただけると、こちらも本当にうれしくなります。

何と言っても、自分が今、生きていられるのは、間違いなく、この日お会いした先生や看護師のみなさんのお陰です。

こうして生きていられること、そしてもうすぐ区切りの五年を迎えられることを改めて感謝しつつ、病院を後にしました。

女子医大病院のみなさん、僕の生命を救ってくださって本当にありがとうございました。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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