2017年04月05日

がん患者に「がんばれ」の代わりにかけるべき言葉は?

先日の女性セブンの僕のコメント掲載記事「『私、がんなんです』と告白されたら・・・」が、Yahoo!ニュースに続き、ライブドアニュースにも掲載されたようです。

▼がん経験者が辛いと感じる言葉「がんばれ!」など根拠のない励ましは空虚 - ライブドアニュース

こちらもFacebook上ではいいね!が381件、シェアが30件、コメントが46件とそこそこ反響があるようです(2017/4/5時点)。

先に掲載されたYahoo!ニュースではコメントが460件を超えています。

▼がん経験者が辛い言葉は「頑張れ」 具体的提案には感謝 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース

それぞれにいただいたコメントを、ベッドの上で全て拝見しました。その中で、

「がんばれがダメなら、がん患者にはなんて言えばいいの?」

という質問が多く見られました。

僕の答えは著書「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」にも書いたように、基本的には

「余計な言葉はいらない。気にかけてあげるだけでいい。お見舞いに行ったら世間話をして帰ってくればいい」

というものです。

それに加えて、今回、3度目となるがんによる入院に際して、周囲からかけられてうれしかった言葉があります。それは、

「何かできることがあったら遠慮なく言ってね!」
「何か欲しいものがあったらいつでも持って行くから!」

という「支援」の言葉です。これらの言葉には、過去の脳腫瘍のときも急性リンパ性白血病のときも、そして今回の急性骨髄性白血病での入院でもすでに助けられています。特に治療の副作用で食欲がなくなり、病院食を受け付けなくなったときには、友人の差し入れに本当に助けられます。

さらにうれしかったのは、僕に対してだけではなく、家に残す家内と娘に対して、地元の方々やパパ友・ママ友が言ってくれた、「◯◯ちゃん、いつでも遊びに来ていいからね!」。「◯◯ちゃんママ、いつでも◯◯ちゃんを預かるから頼ってくださいね!」といった言葉です。僕にとっては、自分のこと以上に心配な家族のことを、心から気にかけてくださったこの言葉が、本当に心にしみて、うれしかったです。しかもそれが千羽鶴とともに届けられた言葉だっただけに、なおさらでした。

心から僕たち家族に寄り添ってくれている、仕事や家事やお見舞いで大変な家内を助けようとしてくれている、父親がいなくて寂しい娘の面倒を見てくれようとしている。

「がんばれ」とがん患者に言ってはいけないわけではありません。患者の状況や発言者と患者との関係性によりそれがポジティブに働く場合ももちろんあります。

でも、患者の病状によっては、肉体的にも精神的にも追い詰められ、がんばるも何もできなくなり、ただただその日一日を耐え忍んでやり過ごすような辛い状況になっている場合もあります。がん患者はみな経験すると思います。僕も何度も経験しています。

そうした患者が周囲から「がんばれ!」「きっと大丈夫!」と言われると、本当に何も返せず、苦笑いしてごまかすしかなくなってしまいます。

もちろん患者自身も相手に悪気があるなんて思っていません。反射的に言っているだろうことも分かります。

それでも、その言葉が胸に突き刺さってしまう状況が、がん患者にはあるのです。

そこをぜひ分かっていただければうれしいです。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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