2018年09月19日

左足の小指の爪を切り忘れた話(視覚障害)

先日、左足の小指の爪を切り忘れました。

その理由を考察してみました。

7年前、脳腫瘍の手術を受けた後、このブログに下記の記事を書きました。

▼脳腫瘍摘出手術後の視覚障害の実際(視野障害・半側空間無視)

この記事にあるように、僕は手術の後遺症で視野の左下4分の1が見えません(同名四分盲)。

視覚障害の実際

この縦横に四分割された画像全体を視野とすると、左下4分の1の赤い部分が見えません。

具体的な例で説明します。

左の手のひらを何気なく見ると、親指が見えません。

手のひら。親指が見えない(左下4分の1の視野欠損)

このピンク色の部分が見えません。見えないと言うのは、真っ黒に見えているわけでも、もちろんピンクに見えているわけでもなく、単に見えません。普通の人でも、頭の後ろが見えないのと同じです。単に、見えません。視野の外にあるのです。なかなかイメージしにくいかとは思うのですが・・・。

別の例を挙げます。

縦書きの本を読んでいるときに、ページの最後の行を見落としてしまいます。

本を読んでいると最後の行を見逃してしまう


この画像のように、最後から2行目(赤)を読み終わったときに、最後の行(緑)が見えていないため、もうそのページを読み終わったと勘違いします。そしてページをめくると、「あれ?文章のつながりがおかしい?」と気づきます。それで前のページに戻ると、最後の行を読まずに飛ばしていることが分かります。

これは上記の手のひらの例と少し違って、視野全体を漠然と見る(周辺視野)のではなく、何かを注視している(中心視野)ときに、その対象物の左側(左下でなく)が見えなくなってしまうという症状です。

今は最後の一行を飛ばしてしまう程度なのですが、術後しばらくは、複数の行を飛ばしてしまっていました。この改善は、見えない範囲が狭まった(見える範囲が広がった)という要因もありますが、ページの終わりに近づいたときに、自然と(無意識的あるいは意識的に)視点を動かして、まだ行が残っていないか確認している(代償行動)という要因もあるように思います。

また、別の見方として、見えていないのではなく、視覚的には見えてはいるけれども、注意(意識)が向かない、その結果、認識できない、ということもあるかもしれません。ただ結果として、「見えていない」ということに変わりはありません。

その他、視覚障害、視野欠損で困ることとしては、人混みで人にぶつかるなど、いろいろとあるのですが、詳しくは上記の記事、また僕の著書「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をご覧ください。

前置きが長くなりましたが、話を戻して、爪切りの件。

先日、足の指の爪を切りました。数日後、違和感を感じて足の指を見てみたら、左足の小指の爪だけを切り忘れていました。

左足の薬指の爪を切っている(薬指を注視している)ときに、小指が見えておらず、もうこれで全ての指を切り終わったと勘違いして、爪切りを終えてしまったということです。

右足は、親指(左端)から切り始めて右方向に小指まで切っていくので、視野の問題はなく、切り残しはありませんでした。でも左足は、右側にある親指から切り始めて、見えない左方向に切っていきます。そのため、薬指の爪を切っているときに、左端の最後の小指が見えずに、爪切りをやめてしまいました。

こんなことは、7年前の脳腫瘍摘出手術以来、初めてのことです。

ということは、ここ最近になって視覚障害、視野欠損の症状が進んだのか・・・というと、そんな感じもしません。爪切り以外にはおかしなことは起きていないので。

そのため、単に歳をとって注意力が散漫になっているだけだろう、と解釈することにしました。手術のせいにせず、加齢によるものだという現実を、素直に受け入れる勇気が必要ですね(笑)。

  • にほんブログ村 病気ブログ 白血病へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 悪性リンパ腫へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 脳腫瘍へ

★闘病記ブログランキングに参加しています。上の病名ボタンをクリックしてくださると、ランキングが上昇し、より多くのがん患者さんに僕の闘病記が届きます。よろしければクリックしてくださるとうれしく思います。3回のがんをがんを乗り越えた経験が、一人でも多くの患者さんに届きますように…

このエントリーをはてなブックマークに追加

【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)

この記事と同じカテゴリーの記事はこちら

Facebookを利用してコメント

コメント

コメントの投稿は上記のFacebookのコメント投稿欄からどうぞ。投稿されたコメントは同欄に表示されます。2015/06/09よりコメントはFacebook経由でのみ受け付けています。下記欄に表示されるコメントはそれ以前のコメントです。

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

東京女子医大 脳神経外科 村垣教授と
虎の門病院 血液内科 谷口部長が推薦。
脳腫瘍、悪性リンパ腫・白血病を乗り越えた闘病記。
がん闘病と向き合うための心構え満載。

プロフィール

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校→早稲田大学 政経学部→アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ→Web関連ベンチャー→(株)オーシャンブリッジ設立・代表取締役社長就任→現在、同社ファウンダー。横浜市綱島在住。趣味はおりがみ。2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)摘出手術を受けて成功、ただ視野の左下1/4を失う。2013年5月からは7ヶ月間入院して悪性リンパ腫・急性リンパ性白血病の抗がん剤治療を受ける。帯状疱疹後神経痛も発症。2016年10月に2つのがんから卒業(それぞれ5年、3年経過)。しかし2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、さい帯血移植治療を受ける。現在は元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※最近、メールやFacebook等で個別にご連絡やご相談をいただくことが以前よりも増えております。私の時間と体調の許す限りはご返事差し上げていますが、全てのご連絡にご返事できるとは限りませんことをご了承ください。

※また、病気や病院に関するご質問をいただく際には、事前に私の著書「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご質問いただけると助かります。最近いただく質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます

主なカテゴリー

過去の記事

2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

記事の検索

こんなソフトを販売しています

リンク

その他のリンク

  • にほんブログ村 病気ブログ 白血病へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 悪性リンパ腫へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 脳腫瘍へ