病理検査の結果、大腸がんのステージが確定

一昨日、虎の門病院の消化器外科の診察が予定されていました。大腸がんの手術後のフォローアップです。
ドレーンの穴


先月3月17日に大腸がんの手術を受け、その後3月28日に退院
そして一昨日の4月13日が、退院後初めての外来診察のはずでした。

診察をコロナウイルスで延期

しかし、コロナウイルスへの感染が怖いので、診察は延期してもらうことにしました。
予約当日の朝、虎の門病院に電話して、消化器外科の担当の平松先生につないでもらいました。
すると、先生から「やめときますか?」とまず一言。さすがに僕の用件を予想されていました。
そして診察の予約は1ヶ月半ほど延期してもらいました。5月下旬です。

病理検査の結果説明も

実はこの日の外来診察で、病理検査の結果を説明していただくことになっていました。それで最終的な大腸がんのステージが確定するはずでした。
また、ステージの確定診断を確認するだけではなく、摘出したがんや大腸の写真など、病理検査の記録も見せていただくはずでした。

大腸がんのステージ(進行度)は検査で推定できる

大腸がんのステージ(進行度)は、手術前の各種検査である程度推定することができます。
大腸内視鏡検査では、がんの大きさや位置、表面の模様などを確認します。
超音波内視鏡では、がんの粘膜への浸潤度合い(深達度)が分かります。
造影剤を使ったCT検査では、肝臓や肺への転移などが分かります。
僕の場合、こうした検査の結果を見る限りは、「ステージ1」と聞いていました。
なお、ステージは0から4まであります。ステージ1だと初期になります。

確定診断は術後の病理検査で

しかし、最終的には、手術後の病理検査の結果により、ステージの確定診断が下されます。
手術では、腫瘍のある部分の前後合計15〜20センチほどの大腸を切除するのに加えて、大腸の周囲のリンパ節も郭清(切除)します。がんが転移している可能性があるためです。
そして手術後の病理検査では、摘出した大腸と腫瘍を顕微鏡で観察するのはもちろん、リンパ節も顕微鏡で詳しく観察して、がん細胞がリンパ節に転移していないかを調べます。
その結果、もしリンパ節転移があれば、ステージは3以上と診断されます。

自分の病理検査の結果

さて、診察予約日の朝の電話に話を戻します。
この電話で診察は延期としましたが、病理検査の結果は、この電話で教えてもらえました。
予約変更の話が終わると、平松先生は、

「病理の結果も聞きたいですよね。ステージ1でしたよ!」

と教えてくれました。
手術後、ずっと気になっていたので、本当にホッとしました。
ステージ1で、リンパ節転移がないということは、先月の手術をもって治療は終了ということです。
そして、再発のリスクは3%とのこと。
大腸がんとの戦いはこれで終了です!

自分で抜糸

平松先生との電話の最後に、もう一つ聞きたいことがありました。
実は退院直前に、腹腔鏡下手術の際にお腹に開けた5つの穴のうちの1つ(術後しばらくドレーンが入っていた穴)が、完全にふさがっていなかったため、念のため1針だけ縫ってもらっていました。
この糸の抜糸も、一昨日の診察の際に先生にしてもらう予定でした。
しかし1ヶ月半も診察が延期となってしまいました。この細くて硬い糸がいつまでもお腹に残っているのは、お風呂のときなどに地味に気になります。
ということで、平松先生に、

「この糸、自分で切ってもいいですか?」

と聞いたら、

「別にいいですよ」

とのことだったので、糸を引っ張って、皮膚との間に隙間を作り、そこに先の尖ったハサミの刃を突っ込んで、ブチっと切り、皮膚から糸をスルスルと抜きました。
これで手術の名残もなくなり、完全に自由の身になった気がしました。
病理検査の結果も問題なく、抜糸もできて、精神的にも身体的にも自由になった、よい日でした。
改めて、大きな病気はこれで最後にします。

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