ちゃんと知りたい「がん」のこと:子ども向けのがん教育の本にがんサバイバーとしてインタビュー掲載

先日出版された『ちゃんと知りたい「がん」のこと』(発行:汐文社)という子ども向けの本に、がんサバイバーとしての僕のインタビューが掲載されています。
『ちゃんと知りたい「がん」のこと』表紙\


この本の最後の章で、4ページにわたって、僕の4回のがん闘病経験や、がんから学んだこと、そして子どもたちへのメッセージなどが掲載されています。

小学校・中学校・高校におけるがん教育

現在、学習指導要領の改訂に伴い、小学校、中学校、高校でのがん教育が始まっています。
改訂後の学習指導要領においては、小学校では2020年度(昨年度)から、中学校では2021年度(今年度)から、そして高校では2022年度(来年度)から、がん教育が実施されることが記載されています。
そうした学校でのがん教育の現場で、授業や生徒の調べ学習の教材として活用されることを念頭に出版されたのが、この『ちゃんと知りたい「がん」のこと』です。

汐文社とは

この『ちゃんと知りたい「がん」のこと』を出版した汐文社さんは、KADOKAWAグループの出版社で、子ども向けの本の出版を専門としています。主に、一般の書店に流通する書籍ではなく、学校の図書室や公共の図書館向けの児童書を出版しています。
娘の通う小学校の図書室や教室にも、汐文社さんの本はいろいろと置いてあり、子どもたちに読まれているようです。

『ちゃんと知りたい「がん」のこと』の内容

この『ちゃんと知りたい「がん」のこと』の概要を紹介するために、目次から見出しをいくつか拾い出してみます。

●がんは「死の病」ではない
●がんはこうして生まれる
●がんの正体をちゃんと知ろう
●がんになりにくい体をめざす
●今日からできるがん予防

このように、がんとはどのような病気かという知識から始まって、がんの予防のための生活習慣の大切さ、そして、早期発見のためのがん検診の重要性などについて、豊富な写真やイラストとともに、子どもにも分かりやすく解説されています。
周囲の人ががんになったとしても、必ずしも死んでしまうわけではなく、6割近くの人が治療により10年後も生きているということが、子どもにも理解してもらえるはずです。

がんサバイバー(体験者)インタビューに登場

そしてこの本の最後の、「がんサバイバー(体験者)インタビュー『生きていることが奇跡。そして、今が人生で一番幸せ』」という章で、僕の話が掲載されています。
『ちゃんと知りたい「がん」のこと』インタビュー1
こちらもインタビューの見出しを抜粋します。

●娘の20歳の誕生日まで、絶対に死なない!
●人生2度目のがんは、血液のがん
●家族で泣いた、3度目のがん告知
●家族の写真を見て、歯を食いしばった
●自らがんに立ち向かう気持ち
●子どもは宝物
●人生で今が一番幸せ

このように、僕の4回のがん闘病経験とともに、親ががんになってしまった子どもたちへのメッセージなども書かれています。
『ちゃんと知りたい「がん」のこと』インタビュー2

『ちゃんと知りたい「がん」のこと』の意義

この『ちゃんと知りたい「がん」のこと』は、小学校高学年以上を主な対象としていますが、上記のような内容ですので、大人が読んでも十分に勉強になる内容です。実際、僕自身も勉強になりました。
日本人の2人に1人ががんになる時代です。それはつまり、子どもから見ると、確率的には両親がどちらもがんにならないという可能性は25%しかない、ということです。
だから、子どもにとっては、親ががんになったときに、必要以上に心配したり、自責感に囚われたりすることのないように、今からがんのことを知っておくことは非常に意義があります。もちろん万が一、自分や友達が小児がんになったときの心の備えにもなります。
だからこそ学習指導要領に「がん教育」が記載されているわけですね。
また親にとっても、自分や家族ががんになったときに、慌てずに、適切な行動をとるために、あらかじめがんについて学んでおくことは必要なことです。
ですから学校だけではなく家庭においても、いざというときのために、がんという病気について家族で学び、話し合うことは、大変有意義なことだと思います。
そんなときにも、『ちゃんと知りたい「がん」のこと』はお役に立てると思います。

『ちゃんと知りたい「がん」のこと』を読みたい場合は・・・

この『ちゃんと知りたい「がん」のこと』は、前述のように、書店に並ぶような書籍ではなく、学校の図書室や地域の図書館に置かれるような種類の児童書です。
子ども向けの本ということで、図鑑のようなフルカラーの大判の本です。そのため価格も一般の書籍より高めの2,600円+税となっています。
そのため、もしこの本を読んでみたい!という方は、地域の図書館に足を運んでみてください。そしてまだ蔵書の中になければ、ぜひ置いて欲しい本としてリクエストしてみてください。
また、もしかすると、お子様がお通いの小中学校や高校の図書室にはすでに置いてあるかもしれません。もしまだ置いてなければ、ぜひ司書の先生にリクエストしてみてください。司書の先生は、きっと汐文社さんのことはご存知で、今春の新刊案内と注文書も汐文社さんから届いているかと思います。
もちろん「ぜひ買って手元に置きたい!」という方は、お近くの書店で注文して購入していただいても結構です!

今後の出版予定

この『ちゃんと知りたい「がん」のこと』は、サブタイトルが『(1) 日本人の2人に1人はがんになる』となっていて、全3巻のシリーズの第1巻です。
第2巻と第3巻は以下のサブタイトルで出版される予定です。

ちゃんと知りたい「がん」のこと
 (1) 日本人の2人に1人はがんになる ←今回の本
 (2) あなたの大切な人が「がん」になったら 
 (3) 「がん」とともに生きる社会へ

第2巻、第3巻についても、僕はインタビュー等で協力させていただく予定です。
今後、第2巻、第3巻が出版された際には、またこのブログで紹介させていただきます。
この『ちゃんと知りたい「がん」のこと』シリーズが、1人でも多くの子どもたちとそのご家族の、安心で明るい未来のためにお役に立つことを願っています。