2021年07月22日

白血病の移植患者への新型コロナウイルスワクチンの有効性に関する臨床研究/1回目の接種完了

先週、虎の門病院の血液内科に、白血病の定期診察に行ってきました。

そしてその翌日、運良く新型コロナウイルス のワクチンを接種することができました。

新型コロナウイルス ワクチン接種

白血病の造血幹細胞移植と新型コロナウイルスワクチン

今回の診察は、2ヶ月に1度の定期的な血液検査と診察でした。

定期診察のついでに、僕から一つ、主治医の山本豪先生に確認したいことがありました。新型コロナウイルスのワクチン接種の可否についてです。

僕は急性骨髄性白血病さい帯血移植を受けているため、一般の人より免疫力が低い免疫不全状態にあります。つまり、ウイルスなどに感染しやすいのです。

そのためワクチンで感染を予防したいところなのですが、一方で、免疫不全であるがゆえに、ワクチンの感染予防効果が期待しにくいということもあります。

というのも、数年前、インフルエンザの予防接種の可否を先生に聞いた際、先生はこう言っていました。

「高山さんはこれまでの治療で免疫力が下がっているために、ワクチンを接種しても抗体ができにくく、感染予防の効果があまり期待できないかもしれません」

このときはインフルエンザの予防接種の話だったのですが、同じことは新型コロナウイルスのワクチンにも言えそうです。つまり、新型コロナウイルスのワクチンを打っても、僕の場合はあまり効果がないのではないか?という疑問を持っていたわけです。

しばらく前に横浜市から新型コロナウイルスワクチン接種券が届いていたこともあり、今回、この点について山本先生にお聞きしてみました。

すると、「あのインフルエンザのときと今では状況が違いますからね。もう移植からも4年経っていますし、白血球の数も正常です。ある程度、免疫は回復していると思いますよ」と言いながら、先生はおもむろに書類を取り出されました。

ちょうど移植患者を対象とする臨床研究を実施中

造血幹細胞移植後患者に対する新型コロナウイルス感染症ワクチンの有効性および安全性の観察 臨床研究 説明文書

この書類は、

「造血幹細胞移植後患者に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの有効性および安全性の観察」

という臨床研究の説明文書でした。

この研究は、白血病などの血液がんで骨髄移植やさい帯血移植などの造血幹細胞移植を受けた患者さんに対して、新型コロナウイルスのワクチンがどれくらい有効かを調べる臨床研究とのこと。

まさに僕が聞きたかったことを明らかにする研究です。


多施設間の共同研究で、虎の門病院も参加しているとのことで、早速、僕も協力させていただくことになりました。

研究の方法

この研究では、移植患者が新型コロナウイルスワクチンを接種する際、1回目の接種の前と、2回目の接種後1〜7週間の間の2回、採血を行い、血液検査でウイルス抗体価を測定し比較することで、十分な抗体ができているか、つまりワクチンが有効かどうかを評価します。

僕を含め、協力した患者は、2回の血液検査の結果(ウイルス抗体価)を教えてもらえます。

2回目の検査でウイルス抗体価が上昇していれば、ワクチンの効果で抗体ができていて、それにより新型コロナウイルスに感染しにくくなっている可能性があります。

ただ、抗体価がどれくらい上昇すればどれくらい感染予防の効果があるかといったことは、現時点ではまだ確定的なことは言えず、今後の研究の進展を待つ必要があるようです。

それでも、ワクチンを打ったことで、多少なりとも抗体ができたということが分かるだけでも、今の自分には十分うれしいことです。

ということで、その場でこの臨床研究への同意書を書いてきました。
最初の採血も終わらせてきました。

早速、新型コロナウイルスワクチンの接種の予約を取る

この診察の翌日。
主治医の山本先生から新型コロナウイルスワクチンの接種にOKが出たということで、早速、接種の予約を取ろうと試みました。

僕は何となくモデルナ製ではなくファイザー製のワクチンを希望していたため、横浜市の大規模接種ではなく町のクリニックでの個別接種を選択。(なお、これまでの病歴から「基礎疾患のある方」に該当します)

しかし、個別接種を実施している医療機関のウェブサイトを見ても、電話をかけても、予約がいっぱい、あるいは、予約受付中止・再開時期未定のところばかりです。いわゆる、政府から自治体へのワクチンの配送が目詰まりしている問題ですね。

最強のママ友情報

そうこうしていたら、妻が、近所のママ友情報ということで、新横浜のとあるクリニックの予約サイトを見ていると、結構な頻度でキャンセルが出るから予約ができると教えてくれました。

ママ友のみなさんは、親御さんの予約を手伝ってあげた経験から、地元のワクチン事情に詳しいようです。

「そのサイト、さっきアクセスしたときは全部予約が埋まっていたはずだけど」と思いつつ、再度アクセスして、何度かページを再読み込みしていたら、出ました。

さっきまで当日の予約は全て埋まっていたのですが、突然、いくつかの時間枠で空きが出たのです。しかも一番早いと15分後。

15分後だとさすがに間に合わないので、30分後の予約を取って、タクシーで行ってきました。

予約から接種までのスムースな流れ

妻によると、このクリニックは妻と娘が毎年インフルエンザの予防接種を受けに行っているところで、受けに来る人は多いけれども、待ち時間もなく、流れ作業のようにスムースに終わるとのこと。

実際に行ってみると、結構な人が廊下にも階段にも並んでいましたが、確かに流れは非常にスムース。列の一番最後に並びましたが、どんどん前に進んでいき、あっという間に問診、そして接種です。その後、待機スペースにて15分間待機して、問題がなければ帰ってもいいとのこと。帰りもタクシーで帰ってきたのですが、家に着いたのは、予約を取ろうと動き出してからわずか1時間後でした。

こんなに早く接種できるとは。
ママ友情報、最強です!(笑)

副反応で接種部位の痛み

ワクチンの副反応としては、接種当日と翌日、注射を打った箇所が少し痛みましたが、これは他の筋肉注射とあまり変わらない程度だったように思います。

ただ、周囲の話を聞いても、2回目の接種のほうが発熱や倦怠感などの副反応が出やすいようですので、2回目は心して臨みたいと思います。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や治療に関するご相談はお受けしておりません。

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