2022年05月12日

51歳の誕生日を伝えたい相手

先週、5月6日に51歳になりました。

51歳の誕生日ケーキ

今年は51歳ということで、50歳のときのような感慨は特にないのですが、

一つだけ思ったことがありました。

誕生日に思ったこと

脳腫瘍になった40歳以降、この11年で、

「自分はあと数年しか生きられないかもしれない」

と考えたことが何度もありました。脳腫瘍悪性リンパ腫白血病大腸がんの4回のがんをそれぞれ告知されたとき。

それと、治療があまりにも辛く苦しくて心が折れそうになったときもそうですね。

だから、そのころの自分に、

大丈夫、少なくとも51歳の自分は、元気に家族と暮らしているよ」

と伝えたいと思いました。

がんの告知で目の前に現れる死

がんの告知、そして5年生存率の告知は、当たり前の日常を根底からひっくり返してしまいます。

何の疑いもなく、あるいは無意識的に、「自分は平均寿命くらいまでは生きるんだろう」と思っていたところに、突然、「5年後まで生きていられる確率は25%です」とか言われてしまうわけです。

それまで全くひとごとだった死が、「自分にも数年後に起こりうること」だという現実感を持って、突然、目の前に現れるのです。

これはなかなか辛い、絶望的な体験です。非常に受け入れ難い現実です。そして、その現実的な死をできるだけ遠くに、できれば平均寿命の年齢くらいまで追いやるために、苦しい治療を受けることになります。

苦しい治療を乗り越えれば、死を遥か遠くに追いやることができるかもしれない。でも場合によってはそうはならないかも知れない。あるいは治療の副作用や合併症、後遺症などが思ったよりも大きいかも知れない。

でも、死をできるだけ遠くに追いやるには、治療を受けるしかありません。どんなに辛い治療でも、どんなに後遺症や合併症のリスクが大きくても、死を遠ざけるためには、治療から逃げるわけにはいきません。

そういう苦難のさなかにあった数年前の自分に、

大丈夫、少なくとも51歳の自分は、元気に家族と暮らしているよ」

と伝えられたら、あの絶望のトンネルを抜けるための希望の光になるな、と思いました。

【関連記事】▼自分の生存率を聞いて墓石を押し戻した/急性骨髄性白血病のさい帯血移植|オーシャンブリッジ高山のブログ

家族からのプレゼント

誕生日には、妻と娘からいろいろプレゼントをもらいました。

これからの季節にぴったりのシンプルなTシャツ。

51歳の誕生日プレゼント

娘からはきれいな栞とメッセージカード。


最近、電子書籍(Kindle)でなく紙の本を読んでいることが多い僕を見て、プレゼントしてくれました。早速活用しています。

娘からの51歳の誕生日プレゼント

これからの人生でも、まだまだ予想外のことが起きるかも知れませんが、どんなときも希望を見失わずに乗り越えていきたいと思います。

・・・でも正直なところ、もう重い病気はたくさんです。
これからは、とにかく健康に暮らしていきたいです。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や治療に関するご相談はメールでもSNSでも一切お受けしておりません。仮に質問などをお送りいただいてもご返事できかねます。私もあくまで一患者であり医療関係者ではありませんのでその点ご理解ください。

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