2014年08月11日

転倒後の脳のCT写真/車椅子で付き添いトイレ:白血病・悪性リンパ腫闘病記(40)

前回の闘病記からの続きです。

◼︎2013年6月29日(土)。入院48日目。抗がん剤治療開始から40日目。

転倒後の脳のCT画像

この日は朝から、前日の転倒の影響で頭というか額の傷口が痛く、痛み止めのロキソニンを飲みました。左目を瞑ると痛んでいたので、傷口が突っ張っていたのだと思います。

その後、担当医のMY先生が来てくれたので、連日続いている治療方針に関する議論をこの日も。先生のお話の概要は以下の通り。

(僕がこの日お見せした)米MD Anderson Cancer Centerの2010年の282人の患者を対象にした論文は、自分もGY先生も読んでいます。基本的に海外の主要な学術誌は目を通しています。

やはり高山さんの場合、判断が難しいのは腫瘍の骨浸潤です。CR1(第一寛解)の判断は、今のHyper-CVAD/MA療法が6コース終わってから、PET検査などで行います。6コースか8コースかは、副作用とのバランスもありますが、6コースで判断しようと考えている ます。

例えばそれで6コース後に寛解が得られたとしても、そこでは移植をせずに一旦様子を見ることにして、その後もし腫瘍が動いたら(再発したら)、再度化学療法をやってCR2(第二寛解)へ導入して移植に持ち込む、というのも一つの治療方針の考え方です。ただ、その段階でCR(寛解)へ導入できるかが不透明です。もしCR2(第二寛解)へ導入できないと、移植の効果が下がってしまいます。

移植治療に伴う入院期間は3ヶ月から半年、長いと一年かかります。移植後のGVHD(移植片対宿主病)はもちろん、血球が下がる期間が化学療法中より長くなり、感染症への対応で時間がかかるためです。

この日のお話では、まずは移植を回避する、という選択肢も出て来て、その可能性に惹かれました。詳しくは、次週にご家族も含めて相談しましょう、ということになりました。

また、前日の転倒後に撮影した脳のCT画像(この記事冒頭)も持って来てくれました。前日の説明の通り、特に問題はなさそうとのこと。

ちなみに、一番下の段の3枚の写真を見ると、左下のあたりに黒い穴のようなものが見えますが、これは2011年の悪性脳腫瘍(グリオーマ)摘出手術の跡です。以前腫瘍があったこの部分には、今はこのように穴が空いて、体液が溜まっています。(こちらの記事には横から見たMRI画像もあります。横からの方が穴が大きく見えます)

さて、この日は一日、前日の転倒の影響で、歯磨きもトイレも、看護師さんが付き添いで、車椅子で行きました。前日に引き続き、大変な状況の時にいつも助けられている看護師のMさんが担当してくれました。

この日も午後、家内がお見舞いに来てくれました。お昼用にマクドナルドのハンバーガー、夕飯用にオムライス弁当を持って来てくれました。

連日、MY先生と話している治療方針の話や、最近読んだ英文の論文の話をしたところ、「治療方針については、一人で考えずに、一緒に考えようね」と言ってくれました。

しばらくして看護師のMさんも病室に顔を出してくれました。「昨日は奥様もビックリされたでしょう?」など、しばらく3人でおしゃべりしました。帰り際には、「また車椅子もいつでも呼んでくださいね」と言っていただき、心遣いがありがたかったです。

その後、輸血がありました。これは前日の転倒とは関係なく、抗がん剤治療MA療法の副作用で血球が下がったためのものです。

まずは真っ赤でちょっとホラーな赤血球から。

輸血

その後、血小板の輸血もありました。輸血が終わった頃に、消灯となりました。

無事に一日が終わりました。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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