2014年10月03日

骨髄バンクにHLA型一致ドナーがなんとゼロ、治療方針が固まる:白血病・悪性リンパ腫闘病記(57)

前回の闘病記からの続きです。

◼︎2013年7月18日(木)。入院67日目。抗がん剤治療開始から59日目。

朝、担当医のMY先生が病室に来て、驚くべき報告をしてくれました。数日前に念のために行った、骨髄バンクのHLA検査の結果の報告です。

検査の前は、「通常、マッチするドナーさんが数名は見つかると思います。でも実際に骨髄移植を行うには、入院していただくドナーさんのご都合などもあるため、本当は10名くらいは見つかるといいのですが。」と聞いていました。しかし蓋を開けてみると、結果は驚くべきものでした。MY先生はこう言いました。

高山さん、HLA検査の結果、適合するドナーさんはゼロでした。骨髄移植はできません。移植をするのであれば、臍帯血移植しかありません。

このあまりにも予想外の結果に、ビックリすると同時に、

やはり、移植をせずに化学療法だけでいこう。とにかく化学療法を8コースやり切ろう。万が一、その後再発してしまったら、CR2(第2寛解)に持ち込んで臍帯血移植をしよう。

という方針で、完全に気持ちが固まりました。(詳細なメモは残っていませんが、HLA型は完全一致はもちろん、移植が可能なレベルの部分一致も骨髄バンクに見つからなかったようです)

MY先生も、

やはり治療が進むと、このようにその後の治療方針に関わるいろいろな要因が出てきます。これからもそれらを元に、随時治療方針を決めていきましょう。

とのこと。僕自身は、この時期にいろいろ考えた上で傾きつつあった「移植はしない。化学療法だけで治す」という方針が強化されたこととなり、ちょっと嬉しくなってしまいました。MY先生にも、

自分にとっては、治療方針を固められる、非常にいい情報でした!ありがとうございます!

とお礼を言ってしまいました。

しばらく前にCD20陽性が分かってリツキサンが使えるようになった時のように、この日、HLA適合者ゼロが分かったことも、その後の治癒への道において重要なポイントになる気がしていました。

この日、人知を超えた大いなる存在(例えば神様のような存在)から、次のように言われた気がしました。

「君には他人様の骨髄や臍帯血は必要ない。君は、移植をしなくても、薬だけで治るから。今の治療以上の闘病も必要ない。骨髄や臍帯血は、他の患者さんのためにとっておきなさい」
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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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