気は病から

引き続き体調のよろしくない毎日が続いています。
常に36.8〜37.0度の微熱があり、夕方になって疲れが出てきたり、夕飯時にお酒を飲んだりすると(週2回程度)、37度台前半に上昇します。ただ熱があるだけならいいのですが、熱があると当然ですが身体は怠くなり、また帯状疱疹後神経痛の痛みも強くなります。


そして、数日に一度は38度前後に熱が上がり、解熱剤(カロナール)で無理矢理下げることになります。
先週末は長野で法事があったのですが、やはり38度の発熱のため、参加を断念しました。
熱があるとそれだけで体力も消耗します。結果、体重も減ります。一時は54キロまで回復していた体重も、また51キロ台に落ちてしまいました。
発熱とともに、咳と痰も続いていて困っています。試行錯誤の末、龍角散で一時的に抑えようとしています。
この一連の不調の原因は、白血病・悪性リンパ腫の維持療法で飲んでいる抗がん剤の副作用による免疫力の低下です。
この不調を根本的に治すためには、抗がん剤をやめるしかないのですが、そうすると当然、再発のリスクが高まります。それは避けたいところです。去年の夏に始めた維持療法は、まだ1年8ヶ月は続ける予定です。その間、この体調が続くのであれば、なかなか辛いものがあります。
病気になる前のように、たまに熱を出しても一日二日寝ていれば治る、という一時的なものならいいのですが、何ヶ月もずっと熱が続き、それが治る見込みがなく、まだこの先2年近く続く可能性がある、というのは、身体的にはもちろんですが、精神的にもなかなか辛いものがあります。
「病は気から」と言います。入院中も、よく看護師さんや先生ともそんな話をしました。僕自身、自分の経験から、前向きにかつ主体的に病気や治療に向き合うかどうかが、予後を決める重要な要因であると実感しています。
ただ、最近思うのは、「病は気から」の逆の「気は病から」ということです。当たり前といえば当たり前ですが、身体が元気にならないと、気持ちも前向きにはなりません。がん患者のうつ病発症率が高い(20〜38%)ことは、「気は病から」の典型のように思います。
僕も入院中、かなり精神的に参った時期があります。うつ病にまでは至りませんでしたが、人生で最も精神的に辛かった時期でした。それまでビジネスでもプライベートでも、どんなに辛いことや大変なことがあっても、常に前向きに、ポジティブに生きてきた自分としては、人生でそういうネガティブな考えに囚われることがあろうとは、思ってもみませんでした。
あの頃のことを思い出せば、今は幸せです。脳腫瘍はきれいに摘出されて、再発の兆候もなく、白血病・悪性リンパ腫も化学療法で寛解し、こちらも再発の兆候はありません。つまり二つのがんに関しては、もう治ったものと勝手に考えています。維持療法は、再発させないための「お守り」もしくは「おまじない」のようなものと捉えています。その意味で、命の心配をしなくてもいいのは、非常に幸せなことだと思っています。
でも一方、長く続いている発熱は、日々の肉体的な辛さ(倦怠感)と合わせ、いつ治るとも知れないその先の見えない状況から、精神的にもじわじわと悪い影響を及ぼしてきます。「気は病から」です。
今週は虎の門病院での定期診察もありますので、主治医の先生にもまた相談してみようと思います。それ以外にも鍼灸治療などの東洋医学も取り入れて、家内と娘のサポートも受けつつ、「維持療法を続けながら発熱を抑える」という難題を、前向きにクリアしていきたいと思います。

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