2019年01月17日

ブログに見出す生きる希望

先日、東京女子医科大学病院に脳腫瘍の定期検査・診察に行ってきました。今は女子医大には3ヶ月おきに通っています。
東京女子医科大学病院 中央病棟

この日のMRI検査と診察の話は改めて書くとして、この記事では、この日にあった二つのうれしい出会いについて書きます。

Kさんとの出会い

MRI検査が終わって、脳神経センターの待合ロビーで自分の順番を待っていたら、この日も患者さんたちから「高山さんですよね?」と声をかけていただきました。

まずはKさん。以前、メールで「地元の病院で脳腫瘍の疑いを指摘されたのですが、地元の病院で治療してもよいものか、それとも高山さんのブログにるように女子医大に行ったほうがよいでしょうか」というご相談をいただいて、その後もやり取りをしていた方です。

中国出身のKさんは、日本の会社で働き、日本語は話し言葉も書き言葉(メール)も堪能です。お子様がいらっしゃることもあり、まだ死ぬわけにはいかない、という強い意志をお持ちでした。そのため、地元から東京までの新幹線での通院の負担を考慮した上でも、やはり女子医大に行ったほうがよいのでは、とご返事しました。

その後も折に触れてその後の経緯をご連絡してくださり、やり取りしていました。自分としては、「お子様と暮らし、仕事もしているのに、地元の病院ではなく遠く東京の女子医大を勧めてしまい、ちょっと無理を言ってしまったかな…」と若干心配もしていました。

でも、思いがけずこの日お会いでき、いろいろとお話ができた結果、その心配はきれいに消え去りました。Kさんは、ブログのこと、そしてその後の個別のやり取りのことについて、何度も感謝の言葉をくれたからです。

脳腫瘍が見つかり、ショックを受ける中で僕のブログを見つけ、メールをくださり、病院を変える決心をして、女子医大を受診。そして村垣先生から、当面は経過観察していきましょうと診断されたKさん。

女子医大の先生から経過観察で大丈夫と診断されれば安心度合いも違います。仮に今後治療が必要な状況になったとしても、迅速に治療に入れます。そしてこの日の検査でも、腫瘍の大きさに変化はなく、大丈夫だったとのこと。

この一連の経験を、Kさんは「奇跡です」と表現されていました。「神様が私を助けてくれた」とも言っていました。そして、

「高山さんのおかげで『生きる希望』が持てました」

と何度も何度も感謝されました。さらに、

「自分は子どものためにもと思って仕事ばかりしてきたけれど、今回の経験で、生きていく上で最も大切なことが分かりました。それは、子どもと自分の健康です。」

とも言っていました。
死を意識せざるをえないがんという病気に直面すると、多くの方が、「人生の優先順位」を見直します。Kさんもそうでした。Kさんは、

「これまでは後ろ向きなことばかり考えていました。でも高山さんのブログを読んで、勇気をもらいました。自分も考え方が全く変わりました。本当にポジティブになりました」

とも言っていました。

僕の場合は、人生で最も大切なことに気付くまでに、3回のがんが必要でした。

でもKさんはもうすでに大切なことに気づいています。だからきっと、今後も腫瘍らしきものは悪性化せずに、このままずっと経過観察で大丈夫なのではと思います。Kさんにもそうお伝えしました。

僕のブログが、Kさんにとって、病気の治療のために役立っただけでなく、人生そのものを見直し、優先順位を変えるきっかけにもなったようで、本当にうれしかったです。心から、ブログを書いてきてよかった!と思いました。

Kさんに出会えた奇跡に感謝します。

Tさんとの出会い

その後、Tさんからも声をかけていただきました。Tさんは受験を控えるお子様に脳腫瘍が見つかり、ネットで検索する中で僕のブログを見つけ、そこに書いてあった通りに女子医大の予約を取り、受診したとのこと。この日はお子さんの受験日程と手術日程の調整のために村垣先生に会いに来たとのことでした。

Tさんにもたくさん感謝の言葉をいただきました。

お子様に脳腫瘍が見つかるというのは、自分が脳腫瘍になること以上に辛いことだと思います。しかもお子様の受験の直前です。その大変な困難を親子で乗り越えていく上で、僕のブログが役に立ったのであれば、こんなにうれしいことはありません。Tさんは、

「高山さんは私たちの希望の星です」

とまで言ってくださいました。Kさん同様、Tさんもやはり「希望」という言葉を使われていました。

Tさんはその日の夜、メールでも感謝の言葉を送ってくださいました。

「高山さんのブログを見て励まされました。同じように試練があっても乗り越えている人がいると思うと、希望が見えました。」

さらに、次のようにも書かれていました。

「今日お話しさせていただいて思ったのですが…高山さんは今までつらいことや苦しいこともあったのに、初めて会った私にも優しく接していただき、励ましの言葉までくださいました。その姿勢に深く感銘を受けました。高山さんとお話しさせていただいたおかげで、病院の帰り道、心が軽くなりました。」

普通にお話ししただけだったのですが、そこまで言っていただくと、うれしいとともに恐縮してしまいます。

でもこのメールは本当にうれしかったです。

Tさんの行動力で女子医大を受診したお子様は、必ず、受験を乗り越え、手術も乗り越え、そしてその先に、幸せな未来を手にすることと信じています。

今は本当に辛く大変な日々だと思います。でも、「あの時の経験があったから今があるんだ」と思える日が、必ず来ます。

今の僕がそう思っているように。

生かされている意味、ブログの意味

KさんにもTさんにもお役に立てたようで、僕も本当にうれしかったです。お二人との出会いに感謝します。

人のお役に立てること、そしてそれを実感できることは、本当にうれしく幸せなことです。

自分が三度のがんを乗り越えることができたのは、神様から、「その経験を発信することで世の中の役に立ちなさい」と言われているからだと思っています。それが僕が生かされている意味です。僕の使命、ミッションです

そしてそのミッションを果たしていくことが、命を救ってくれた医師や看護師さんをはじめとする医療スタッフ、そして闘病を支えてくれた家族、友人、オーシャンブリッジ社員、その他大勢の方に対する、間接的な恩返しにもなるものと信じています。

僕がこうしてブログを書いているということは、僕が三度のがんを乗り越えて、今日も元気に生きているということです。

それが、このブログや本を読んでくださった脳腫瘍、悪性リンパ腫、白血病のがん患者さんやそのご家族の希望につながればと思いつつ、ブログを書いています。

KさんとTさんに出会えて、改めてそうしたことを再確認することができました。

Kさん、Tさん、たくさんの感謝のお言葉をありがとうございました。僕自身が大切なことを再確認できました。

希望を胸に、ともに幸せな未来を築いていきましょう。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

東京女子医大 脳神経外科 村垣教授と
虎の門病院 血液内科 谷口部長が推薦。
脳腫瘍、悪性リンパ腫・白血病を乗り越えた闘病記。
がん闘病と向き合うための心構え満載。

プロフィール

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校→早稲田大学 政経学部→アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ→Web関連ベンチャー→(株)オーシャンブリッジ設立・代表取締役社長就任→現在、同社ファウンダー。横浜市綱島在住。趣味はおりがみ。2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)摘出手術を受けて成功、ただ視野の左下1/4を失う。2013年5月からは7ヶ月間入院して悪性リンパ腫・急性リンパ性白血病の抗がん剤治療を受ける。帯状疱疹後神経痛も発症。2016年10月に2つのがんから卒業(それぞれ5年、3年経過)。しかし2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、さい帯血移植治療を受ける。現在は元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※最近、メールやFacebook等で個別にご連絡やご相談をいただくことが以前よりも増えております。私の時間と体調の許す限りはご返事差し上げていますが、全てのご連絡にご返事できるとは限りませんことをご了承ください。

※また、病気や病院に関するご質問をいただく際には、事前に私の著書「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご質問いただけると助かります。最近いただく質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます

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