当たり前の有難さ

ここのところ諸事情で忙しくしており、ブログの更新も滞っていました。
ようやく心身ともに落ち着いてきたので、久しぶりに投稿します。
先日、東京女子医科大学病院に行ってきました。3ヶ月に一度の脳腫瘍の定期検査と診察です。
前回は1月でした。
スタバにて

MRI検査

病院に着いて、まずは脳のMRI。今回は造影剤なしです。
検査の受付に知り合いの方がいたので、少しおしゃべりしました。
この方は、8年前の入院時に、放射線照射の受付をされていた方です。当時、お見舞いに来てくれた妻がベビーカーに載せた娘を連れて、病室から放射線照射室まで付き添って来てくれたことがありました。それからこの方とは娘のことなどをお話しするようになりました。
この日も、「あの頃ベビーカーに乗っていた娘も四年生になりました」などと近況報告をしました。
MRIの検査そのものはいつもの通りで、今回も轟音の中でうとうとしているうちに検査は終わりました。

村垣先生の診察

その後、地下から二階に移動して、脳神経センターの待合で待機。
しばらくして順番が来て、村垣先生の診察室へ。
僕からは近況報告をいろいろと。先日の谷口先生とのディナーのことなどもお話ししました。
そして村垣先生はMRIの画像を見てくれました。「問題ないですね」との村垣先生のお言葉が今回も聞けました。

当たり前の有難さ

手術からまる7年が経ちもう「問題ない」のが当たり前になっているのですが、でもその当たり前が、本当に貴重で有難いことだと、改めて感じています。
当たり前の日常が突然崩れ落ちる瞬間を、これまでに何度か経験してきました。そのための準備を心のどこかでしつつ、そしてそれがあるがゆえに、毎日を悔いのないように精一杯生きよう、と思って過ごしています。
別に毎日、脳腫瘍悪性リンパ腫白血病の再発を恐れてビクビクしながら生きているわけではありません。
実際は全く逆で、脳腫瘍も悪性リンパ腫も白血病も、もう治ってしまった、完治している、だから今後再発することはない、と思っています。これは僕の確信です。
一方で、自分自身が経験した過去3回のがん告知のことを思い出したり、あるいは家族のがんを知らされたときのことを思い出したりすることが、今でもあります。だから、どんなに正しいと思う道を歩いていても、突然に予想外の事態が起きてしまうことがある、ということも経験的に知っています。
だから、自分はもうがんにはならない、再発もしない、と信じつつ、心の別の部分では、今日のこの1日は、当たり前のように見えるけれども、実際はさまざまな巡り合わせの結果、奇跡的に与えられたかけがえのない1日であり、だからこそ悔いのないように生きなければ、といつも思っています。
ここしばらく、遠方に出かけるなど、何かと忙しかったのですが、ようやく心身ともに落ち着いてきました。
改めて、自分が今やるべきことをきちんと見極めて、当たり前の有り難さを忘れずに、粛々と日々を送っていきたいと思います。

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