2019年04月15日

睡眠導入剤のブロチゾラム(レンドルミン)とゾルピデム(マイスリー)の合わせ技/ベスタチンのGVHD

先日、虎の門病院に急性骨髄性白血病の定期検査・診察にいってきました。

前回3月の診察からは3週間ちょっとです。

骨密度検査、呼吸機能検査結果
(骨密度検査、呼吸機能検査の結果)

この日は、いつもの湯淺先生の診察に加えて、造血幹細胞移植を受けた患者が半年おきに受ける移植後長期フォローアップ(LTFU)外来と、移植後看護外来もありました。

まずは採血

病院に着いて、まずはいつもの採血です。お昼前後の遅い時間でしたが、思いのほか混んでいて、20分以上待たされました。

この日はいつもの湯淺先生の診察に加えて森先生のLTFUもあるということで、いつもより採血の本数は多く、10本ほど取りました。より多くの検査項目をチェックするためです。

骨密度検査

次の検査は骨密度検査です。移植をすると骨密度が下がり、悪くすると骨粗鬆症になる可能性があるため、半年おきに検査しています。

検査自体は、ベッドの上に横になって、姿勢を調節された上、そのままの姿勢で数分撮影されて終わりです。結果は後ほどLTFUにて。

スパイロメトリー(呼吸器検査)

続いての検査は、スパイロメトリー。呼吸器検査です。あの、息を大きくスーッと吸い込んで、フーッと思いっきり吐き出す、肺活量検査等です。

何度かフーッとやって、一番いい値が出たところで終了。これ、結構体力使いますよね。。

これで検査は終わり。

湯淺先生の診察室前に移動し、診察室の窓に診察券を投入。実際の診察は、血液検査の結果が出る1時間後以降になるため、いつもの通り病院を出て、裏のスタバに退避しました。

スタバでお昼を食べて、時間を見計らって診察室前へ。待ち合いのソファでは、ちょうど外来で来ていた昔の先輩に会うことができました。

湯淺先生の診察

しばらくして湯淺先生の診察の順番が来ました。

湯淺先生との診察では、僕の体調の近況報告をしました。

睡眠導入剤、ブロチゾラムとゾルビデムの使い方

ここのところ、夜中や朝方に目が覚めてしまうことが増えたとお話ししました。その結果、新しい睡眠導入剤を使ってみることにしました。

もともと睡眠導入剤は、帯状疱疹後神経痛の痛みが激しく、その痛みで睡眠が邪魔されないために使っていました。もちろん痛みそのものは医療用麻薬のオキノームで抑えています。それと合わせて、睡眠導入剤で眠りを深くすることによって、痛みで目が覚めないように、あるいは目が覚めてしまうタイミングを少しでも遅らせるように、という考え方です。

これまで使ってきた睡眠導入剤はブロチゾラム(商品名レンドルミン)です。寝る前に飲んでいます。睡眠導入剤としては短時間型に分類され、30分〜1時間ほどで効果が現れ、数時間で切れるようです。

今回、それに加えてゾルピデム(商品名マイスリー)を飲んでみることにしました。夜中に目が覚めて寝付けないときにスポットで飲みます。

このゾルピデムは、超短時間型に分類され、30分以内に効果が現れ、かつ、3〜4時間で薬が切れるようです。そのため、夜中に目が覚めた時には適していると思われます。以前飲んでいたこともあるのでその点でも安心です。

ただ、睡眠導入剤は、種類や量を間違えると、朝になって起きてからも、日中まで眠気が持続してしまうことがあるとのこと。そのあたりを詳しく湯淺先生に相談しました。

抗がん剤・免疫賦活剤ベスタチン

さらに、2月の診察のときから飲み始めた、抗がん剤であり免疫賦活剤のベスタチンについても話しました。当初の話では、この薬でGVHD(移植片退縮種病)を強め、それによって残っているがん細胞を攻撃するが、GVHDのために体が辛くなることもある、ということでした。詳しくはこちらの記事参照。

▼白血病、未開の地を生きる|オーシャンブリッジ高山のブログ

でも、実際に飲み始めてみても、あまりGVHDが強くなって体が辛くなったという感じはしません。それは逆に言うと、がん細胞にとっても辛くない状態、つまり抗腫瘍効果があまり出ていないということかもしれません。そのことを質問しました。先生のお答えはこちら。

ベスタチンのGVHDの出方は人によって異なります。全く出ない人もいます。特に高山さんの場合は、ベスタチンは「おまじない」みたいなものです。前回お話ししたように、これを飲んだからどれだけ生存期間が延びた、生存率が上がった、という明確なエビデンスがあるわけではありません。

高山さんのタイプの白血病は、悪性度が高く、再発しやすいため、再発する場合は移植から一年以内のことが多いです。高山さんはもう少しで移植から2年です。ここまで再発なく来たということは、もうがん細胞は免疫細胞に完全に押さえ込まれていると見ていいはずです。

でも一方で、ベスタチンを含めて何かの工夫が要因となって、これまで再発を食い止められていたのかもしれません。その要因を外すと再発するという可能性もなくはありません。

統計的に見れば、高山さんは移植から3年経過すれば、再発率がほぼ安心なレベルに入ります。だから考え方としては、3年経つまではベスタチンは飲み続ける、というのもあると思います。

というお話を受けて、ベスタチンはあと一年は飲み続けることにしました。生き延びるためにできることはやる、という当初からの方針を貫くことになります。

その後、薬を処方してもらって診察は終了しました。

移植後長期フォローアップ外来(LTFU)

続いて移植後LTFUです。森先生に、今日の検査結果を見ていただきました。

骨密度が上がって骨折リスクが下がった

骨密度については、うれしいことに上がっていました。

一年前の検査で、骨密度が低いことを指摘され、薬(エディロール)を処方されました。

さらに、生活上の注意事項をお聞きしました。転倒すると骨折のリスクがあるため、杖を使ったほうがいいのでは、そしてヘルプマークをつけたほうがいいのでは、とアドバイスされました。

▼皮膚のGVHDと日焼け対策/骨密度と骨折リスク/ヘルプマークと杖|オーシャンブリッジ高山のブログ

その後、妻に都営地下鉄の駅でもらってきてもらってカバンにつけているのは以前も書いた通りです。

▼ヘルプマークを入手、裏面に書いた緊急時のメッセージ|オーシャンブリッジ高山のブログ

しかし今回、うれしいことに、骨密度は上がっていました。一年前が-1.6、今回が-1.1と上がっています。基準値よりはまだ低いのですが改善しているのはうれしいことです。

これは薬(エディロール)の効果もあるかもしれませんが、移植から約2年が経ち、自然と回復してきている部分もあるようです。

いずれにせよ、骨折のリスクが下がったのはうれしいことです。相変わらず視野の左下は見えませんし、足元はふらついているので、外出時は人や障害物にぶつからないように、また階段等では転ばないように、と気をつけて歩いています。そんな中で骨密度が上がったというのは、外出時の心配が少し減ったことになります。

ああよかった。

呼吸器検査、血液検査

呼吸器検査についても検査結果を見せていただきましたが、問題ありませんでした。

そして血液検査の結果も問題なし。血球に加え、移植後に気をつける項目、具体的には糖の値、脂質の値、免疫の値、甲状腺の値等をチェックしてもらいましたが、いずれも問題ありませんでした。

2回目の予防接種へ

そして、これらの血液検査の結果もよく、発熱もなく、体調もよかったことから、2回目の予防接種にGoサインが出ました。

早速、ポイントカード的なもの(笑)に2回目の日付を記入してもらいました。

虎の門病院造血幹細胞移植ポイントカード

さらに、とらちゃんスタンプも押してもらいました。

虎の門病院造血幹細胞移植ポイントカード

このスタンプは、虎の門病院のトレードマークの画像を元に、血液内科が独自に作成したとのこと。さすがです。

移植後看護外来

森先生の診察の後は、看護師さんとの移植後看護外来です。

近況報告をして、日常生活上のアドバイスなどをいただきます。

今回は腕の皮膚が乾燥していて赤くなっているため、そうした皮膚のケアなどについてアドバイスをいただきました。

予防接種

その後、内科診察室に移動。

看護師さんに、予防接種を3本打ってもらいました。

前回と同じ、プレベナー(肺炎球菌)、アクトヒブ(インフルエンザ菌)、テトラピック(百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオの4種混合ワクチン)です。

▼献血のお願い・白血病患者を応援するためにできること/予防接種再開|オーシャンブリッジ高山のブログ

以上、盛りだくさんの通院日でした。

ああ疲れた・・・。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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