2019年01月29日

物忘れは脳の放射線治療の晩期障害ではなく…/英語のリピーティングで短期記憶力を強化

先日、東京女子医科大学病院に脳腫瘍の定期検査・診察に行ってきたときのことを、下記の記事で書きました。

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この記事で「この日のMRI検査と診察の話は改めて書くとして」と書いて以降、インフルエンザでダウンしていました。

そのインフルエンザもようやく落ち着いたので、続きを書いておきます。

この日は3ヶ月ぶりの女子医大での検査、診察でした。

病院に着いてまずはMRI検査。
これまで、3ヶ月おきのMRI検査は毎回、造影剤を注射してのMRIでした。しかし前回の診察の際、村垣先生から「もう手術からまる7年経ちましたし、今後は造影剤を入れてのMRIはサイクルを伸ばしましょう。造影剤は体にも負担になりますから」と言っていただき、今回は造影剤なしでのMRIとなりました。

今回のMRI検査室は、いつもの外来病棟地下ではなく、道路を挟んで向かいの中央病棟。この日、数日前に買ったユニクロの「超極暖ヒートテック」のインナーを着ていったため、更衣室で検査着に着替えることになりました。

MRIでは、ヒートテックなどの保温性下着は発熱してやけどする危険性があるということで、検査前のチェック項目に含まれており、着用していれば検査着に着替えることになります。

しかもこの厚手の超極暖ヒートテックは、「通常のヒートテックの約2.25倍暖かい」とのこと。

これを着たままMRIを受けてしまうと、恐らく通常より2.25倍も熱くなるのだと思われます(適当)。

MRI検査中は、いつものように轟音の中でうとうとしていました。「MRI瞑想」です。轟音の中だからこそ、逆に雑念の入る余地がなくなる・・・かどうかは分かりませんが、いつも必ずうとうとして、体がビクッとなりそうになります。

さて検査が終わって、外来病棟2階の脳神経センターの待合ロビーへ。そこでのブログや著書の読者さんとの出会いは、前回書いた通りです。

患者さんたちと話しているうちに、僕の順番が来ました。村垣先生の診察です。

村垣先生によると、今回もMRI検査の結果は問題なしでした。自分はもうがんが再発することはないと勝手に確信しているので、当初から、検査結果にドキドキするということはありません。特に脳腫瘍(グリオーマ)についてはもう手術からまる7年も経っていますからね。

それよりも、最近僕が気になっていることを、村垣先生に聞いてみました。それは、ここのところ増えているような気がする「物忘れ」について。最近家族からも「その話この間聞いたよ」とか「パパ、それさっき自分でやってたよ」とか言われることが多いのです。

それで、もしかして、脳腫瘍手術後に受けた放射線治療の晩期障害で記憶障害が出てきたのでは、、、と心配になったわけです。

しかし村垣先生のお話は以下のようなものでした。

高山さんが手術で腫瘍を摘出したのは、後頭葉の視覚野です。視覚野と、記憶を司る海馬とは、場所がだいぶ離れています。だから治療の影響が記憶力に出るとは少し考えにくいです。

確かに物忘れは、治療後12年くらいすると出てくる患者さんがいます。でも高山さんはまだ治療後8年目なので、その点からも治療の影響ではありませんね。年齢的なものだと思いますよ。

うれしいような悲しいような・・・。残念ながら、「物忘れは脳の放射線治療の影響だから仕方がない」という、一見真っ当そうな言い訳は使えないことが判明しました。単に歳をとっただけでした。。。

加齢が物忘れの原因となると、脳のトレーニングをしたほうがよさそうです。

そこで村垣先生に勧められたのは、英語のリピーティングやシャドーイングです。ニュース(FENなど)やドラマなどの英語を聞いて、少し遅れて同じ英語を口に出して繰り返します。

僕も特に学生時代は、NHKのラジオ講座(やさしいビジネス英語)を毎日シャドーイングして勉強していたんですが、今回、改めて調べてみました。

シャドーイングは、耳に入ってきた英語を、そのままリアルタイムで口に出して追いかけていきます。再生の一時停止はしません。

それに対してリピーティングは、英語の音声をワンセンテンス聞いたら、再生を一時停止し、その英語を真似して口に出します。

このリピーティングの場合、英語の音声を聞いてから発話するまでに、数秒のタイムラグが発生します。その間、聞いたことを一時的に記憶しておく必要があります。これが短期記憶力、ワーキングメモリーの強化につながるとのことです。

僕は最近はアメリカのテレビドラマの「フレンズ」を見て英語を勉強しているんですが、これまではどちらかと言うとシャドーイングをしていました。これからはリピーティングも取り入れてみようと思います。

また村垣先生によると、人との会話も短期記憶力の強化にいいようです。

うちの娘はおしゃべりが大好きで、学校から帰ってくると、寝るまでずーっとしゃべったり歌ったりしています。だからこれからは、自分のワーキングメモリー強化のためにも、より積極的に娘のおしゃべり相手になってあげようと思っている次第です。

この歳になってくると、いろいろな身体的不具合が出てきます。そしてそれが病気の治療のせいなのか、単に加齢のせいなのか、分からなくなってきます。

でもその都度、医師に聞いてみると、加齢の問題であるケースが多いのです。

だから、過去の病気を言い訳にせず、病気に甘えず、自助努力を怠らないようにしていきたいと思っている今日この頃です。

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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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