2020年07月10日

脳腫瘍のMRI画像に写っていた異変

先日、久しぶりに東京女子医科大学病院に行ってきました。

新型コロナウイルスの影響で延期していた、脳腫瘍の再発チェックのための定期検査と診察です。

異常の見つかった脳のMRI画像

7月4日は脳腫瘍の手術記念日


実は先週の土曜日、7月4日は、脳腫瘍の摘出手術から丸9年の記念日でした。家族がケーキでお祝いしてくれました。

それにしても、あの手術から9年も経ったとは。
あのころ、妻が押すベビーカーに乗ってお見舞いに来てくれた、当時1歳だった娘も、もう10歳になりました。

手術前に先生にお願いしたこと

当時、手術前の説明のときに、僕は村垣先生に、

「半身麻痺になってもいいので、娘が20歳になるまで、最低でもあと19年、生きられるようにしてください」

とお願いしました。

あれから、もう9年も経って、娘が二十歳になるまでは、あと10年となりました。

手術当時はあと19年だったのが、今ではあと10年。

「あと19年」と「あと10年」は、全然違います。10年だと、19年よりもグッと手が届きそうな感じがします。

あと10年となった今のほうが、当時よりも、二十歳になった娘の姿と、その娘を囲んで家族でお祝いしているシーンが、より鮮明にイメージできます。

この9年間の闘病経験

この9年間、脳腫瘍だけでなく、悪性リンパ腫や、急性骨髄性白血病、そして今年になっての大腸がんと、思いがけずいろいろな病気を経験し、ひとつひとつ乗り越えてきました。

自分も大変でしたが、家族はもっと大変だったろうと思います。

そして次の10年

でも次の10年は、もう病気に関するものごとはいろいろと手放して、とにかく「自分自身が健康に生きていくこと」をミッションにして、家族や周囲に心配も苦労もかけることなく、平穏に暮らしていこうと思っています。

今回のMRI検査

さて、その7月4日の記念日から3日後に、今回のMRI検査と診察がありました。

女子医大病院に着き、まずはMRI検査へ。

検査中、いつものように轟音を子守唄に一眠りし、検査を終えてから、脳神経外科の待合いへ。

意外と早く順番が来て、村垣先生の診察室へ。

村垣先生の診察

軽い雑談のあと、早速、村垣先生からMRI検査の結果を説明してもらいました。

そのときまでは、いつものように、

「一年前の画像と比べても、全然変化は見られませんね。問題ありません」

で終わると思っていました。

でも今回は違いました。先生は、画像を指しながら、

「腫瘍を取った後のここに、袋のようなものができて、水が溜まっているようですね。」

とのこと。

冒頭のMRI画像の右側の2枚を見てください。上が半年前、下が今回の画像です。

確かに、今まで白くなっていた手術跡の下半分のあたりが、黒くなって、水が溜まっているように見えます。

左側の2枚は、右側の画像と違う撮影の仕方をした画像です。
こちらは赤丸をつけた黒い穴のような部分が手術跡です。つまり腫瘍を摘出した後の穴です。

一見すると、手術跡に変化はないようですが、よく見ると、下の今回の画像には、黒い穴の中に、白い楕円形のような形が見えます。水を貯めている袋の膜のようにも見えます。

まさか再発の兆候では?

と一瞬心配したんですが、村垣先生は、

大丈夫です。たまにあるんですよ。高山さんは心配しないでください。私も心配してないんで!」

といつもの明るい調子です。

先生によると、手術から5年以上経過した患者さんに、たまに同様の変化が見られるようです。

通常は、特に治療の必要もないようですが、もしこの水が増えて画像上の黒い部分が大きくなっていくと、脳の正常組織を圧迫して脳圧が亢進してしまうため、手術が必要になることもあるようです。

僕の場合は、今のところ大丈夫なようです。

ただ念のため、来月、再度MRI検査をすることになりました。今度は、特に再発の確認に有効な、造影剤を点滴してのMRI検査となります。

村垣先生が「心配するな」と言うときは、本当に心配しないでいいときです。
9年間の信頼関係から分かります。

ですので、来月のMRI検査も、いつもの感じで気軽に受けてこようと思います。

それにしても、病気をたくさんすると、治療が終わってからも、いろいろなことが起きますね。次から次へと。

病気にまつわるできごとには、そろそろペースダウンしてもらって、家族とともに平穏な毎日を過ごしていきます。


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高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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